表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/22

私の噂と、婚約者への愚痴。

 スペック高いただの人のエリザベスこと、私だけど、最近変な噂が出始めた。


 ちょっと失敗した使用人を首にしたとか、

 暴力をふるったとか、

 家の力を使って他家やら店やらをつぶしたとか、ありえん話しが目白押し。

 さらには、無理矢理ベルンの婚約者におさまっているとか言われている。


 どれもこれも、小心者の私に出来るとは思えない所業だ。

 そんなことが出来るくらいなら、とっくの昔に婚約者の座から退いている。

 決まった時にはもう記憶があったから、そんな面倒な立場なんて死んでもゴメンだったのにさ。

 私に断る権利が無いのにそんなことを言われるなんて!

 婚約者になったのは、たまたま家柄と年齢があった。それだけで。

 私がベルンの婚約者であることが嫌だと、ベルンは知っているし、思い切り断って、断れないならと条件つけたくらいなのに。






 ベルンとは、最初から庶民丸出しで付き合っている。マナーなんてどっかにおいてきた。大体、まだ年齢一桁のお子様が丁寧語やら敬語ばかりなのも変だし、何よりベルンに敬意を払うなんて面倒だった。

 おかげで、幼馴染としてなら誰よりも仲よし(?)にはなれたと思う。


 五歳から十七歳まで、ほぼ毎日一緒に居るくらい仲良しで、私のことは私より知っている筈なのに。

 普通の侯爵令嬢として、普通に生きて、それなりに良い評価を受けているのに、自分がやっていないたくさんの噂。

 もう聞きたくないって言うのに……。

 なのに、ベルンは言いたいやつには言わせておけばいい、ほおっておけと言う。


 ひどい男だ。

 言われるのはいつも私で、ベルンじゃないのにさ。

 あーあ、いやんなるわ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ