国消滅
「もうすぐ締め切りでーす。受験の方は急いでください。」
どうやら、大事な時に来てしまったらしい。せっかくだしやってみるかな。
「受けます。」
「こちらです。」
5分ぐらい歩いたら開けた場所にでた。
「まずは、魔力の検査だ。魔法具をつけてる奴は外せ。
次にこのオーブに触れろ。魔力値が出てくる。200以上が合格だ。」
列に並ぶ。かなりの人が受けるみたいだ。
「お、おい。あれは3大貴族の一人メアリー様じゃないか!」
「あっちはこの国の第4王女マリー・ローズ様じゃないか!」
有名人?がたくさんいるなぁ。
「メアリー様どうぞ。結果は3700!!!合格です。!!」
「マリー様どうぞ。結果は5600!!!!合格です!!」
「次はあなたの番です。」
魔力を隠蔽しないと。
「結果は500です。」
ふー。危なかった。普段通りでいると割れちゃうからね。
次々と計測されていった。
「700、2000、1890、950」
「次は魔法テストだ。今自分の持っている最高最強魔法をあの的へ撃ってくれ。あれはかの大賢者様がお作りになった魔法具だ。ちょっとやそっとじゃ壊れない。安心して撃て。」
魔法か。これも少し強めぐらいで良いかな。
「メアリー、いかせてもらいますわ。『極炎』
そう言って大きな黒っぽい炎は的に当たった。的の周囲は溶けて液体になっている。
「「「すっげええぇーーーーーー!!」」」
「私もいかせてもらいます。ハァーー、『絶対零度』
的の周りは凍りで覆われた。ただ覆われただけではなく周りに氷柱ができ始めている。
次は俺の番だ。
「よろしくお願いします。『核消』
的は消え、周囲二メートルは消えた。
「え?的が、え?」
みんなざわついている。おかしいなぁ、俺の中だと弱い方のものなのに。
「あなた何をしたの?」
王女様に問い詰められてる。
「王女権限であなたを捕まえます。」
ヤベェ、俺神なのに捕まっちゃうの?逃げるが勝ちだな。
「捕まるのはごめんだね。『浮力』『神速』
「な!2重発動だと!」
少年が言った。
「王女権限で騎士を出動させる。」
「リュウ様!」
「この国の第2王子様まで。」
「早く捕まえて!」
最悪だ。じゃぁこの国消そう。証拠隠滅だ。
「極大魔法発動するからこの国ごとなくなるから早く逃げてね。」
よし、俺は行ったからな、もう知らん。
「極大魔法だと?使えるもんならつかってみろ。俺がその前に捕まえて見せるから。」
『極大魔法 終焉の刃』『極大魔法 禁忌の砂漠』『神級魔法 死の爆轟』
これが放たれたが最後この国を見たものはいなくなった。
国はなくなり、町は消え、禁忌の砂漠により国は砂漠へと変わった。
「違う街でなんかやるかなぁ。」
まさか神も思わなかった。この後変なあだ名や英雄呼ばわりされるハメになるとは。