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The Dead In The Water 〜ザ・デッド・イン・ザ・ウォーター〜  作者: しじみちゃん
The Dead In The Water: Rework Of The Dead In The Water
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把握

 ジョンとして転生した俺の名はジョン。なんとか死ぬ未来を回避するために奮闘中だ。


 俺はボブの車でアジト建設地を視察しているところだ。土地はそこそこに広大で、対ゾンビの究極的な要塞として機能させる予定だ。


 まあ民間人を受け入れて保護したりできるスペースは無いけどな。


「で、ジョニーはマリアンとは済ませたのかね」


「は?」


 ボブが何を言っているのかわからなかったので首をかしげると、ついてきていたマリアンが食い気味に回答した。


「いえ。リビドーフォワーディングにより機能そのものに繋がる神経が抑制されています。連想能力も無く、完全なる性的朴念仁です。睡眠欲と食欲しかないため、その分の仕事や学業における作業効率は向上しましたが」


「エクセレンッ! ジョニーは勤務時間は短いくせにやたらと稼ぎがいい。それはそのせいか」


 俺は肩を竦める。


 ぶっちゃけた話、本気度が違うんだよな。だって、手を抜いたら死ぬんだぞ。そりゃ頑張るわ。


「それだけではありませんが、メアリー女史の存在も我々には障害となる可能性があります」


「彼女はみなしごであの性格だから、ジョニー以外は皆、存在そのものを忘れただろうな。私としては、優秀な人材だから取り戻したいと考えてはいるが」


 その通りだ。奪還は必ず行う。


 粛々と準備を進めるだけだ。


「土地のステルス処理ですが、鉄塔が二本設置が完了していますね。AIソサエティのメインフレームをここに移行し始めますが、いかがでしょうか。我々にとって最も安全な場所になる可能性を考慮してのことです」


「それは、ステルス処理完了とともにサーバーを稼働させたいってことか?」


「はい」


「別にやるのはいいんだけど、間に合うのか?」


「問題ありません」


「裏で進めてたのか。後で、そっちが一体何をどれだけ進めているのか、俺に共有してくれ。大雑把にでも把握しておきたいし、イシューの解決は俺も協力する」


「承知しました」


 ちなみにこのアジトには現時点でもそう簡単に一般人が入ってこれないように鉄柵と金網で囲ってある。今は外からはだだっ広い空き地が広がっているだけだが、たとえ建物が幾つ建ったとしても、ステルス処理が完了していればただのだだっ広い空き地にしか見えない。


 市民には一生何かの建設予定地ということで終わるわけだ。


 しかし、当初の想定より随分と規模がでかくなったな。これもAIソサエティが関わったからであることは確実だ。恐ろしいほど潤沢な予算と情報統制。あくまでもここのオーナーは俺だが、AIソサエティの真の目的、何をしようとしているのかまでは正直想像がついていない。


 ま、しばらくはそれでもいいと考えてはいる。俺の目的は生き残ることだからだ。それに対してマイナスになる材料は一切持ち込んでないからな、彼らは。


 俺たちはアジトの建設予定地を離れ、マリアに銃器の試作品を見せてもらいに行った。


 だいたい以前に俺が出した要望通りのスペックで上がってきていて、あとはどう量産化していくかという段階に入っているようだ。


 ちなみに銃座に置くタイプのレールガンは、アジトにもいくつか設置する予定だ。レールをぐるっと外側に敷いて、移動できるようにするというわけ。


 課題はどんどん解決していくな。


 残る懸念は、最重要にして最難度の課題。水と食料の確保だろう。


 マリアンが言うに、人体の機械化で燃費を改善することは可能だと言っていたが、サイボーグがゾンビ化して襲ってくるみたいなのは逆にやばいような気がして、それは最終手段に取っておくことにした。


 うーん、どうしたもんかな。


「我々は、例えばジョニーの体液をエネルギーに活動できるよう、素体の改良研究を行っています」


「ははは、ご冗談を。そんなん絶対無理だから」


 そもそも俺が飲む水がなくなったら、体液も出なくなるんだが?

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