私、魔王様に勝てなかったよ………orz
魔王様はサキュバス系です♪
ごくりっ………
扉の前で準備をするシオン達だった。
「この強大な魔力は………まさか本当に魔王が産まれているなんて!?」
珍しくエレインが驚いた顔をしていた。
「うむ、扉の向こうからただならぬ気配がする。魔王かはわからんが、かなりの大物が居そうだ」
「シオン、気を付けてね。少し気を引き締めないと危ないわよ?」
スフィアとエレインに防御魔法を掛けてもらい、いざ出陣じゃ!!!
ギギギ………………
重い扉が少しずつ開き、謁見の間の道が開けた。
「さぁ!行くわよ♪」
どこまでも元気なシオンである。
謁見の間に入ると、玉座には誰もいなく中央にはダンジョンコアに良く似た大きな水晶が置いてあり、その中に1人の大人の女性が膝を抱えて眠っていた。頭には左右から角がある事から悪魔のようである。
「えっ!?嘘っ?魔王だわ!これは!」
エレインが叫んだ!
「私が邪神を倒した時に、邪神から産み出された魔王も死んだはずなのだけれど…………」
戸惑うエレインをよそに、水晶の中にいた魔王が目を開けた。
ピキッ………ピキッピキッ!!!
水晶にヒビが入りどんどん割れていった。
「気を付けて!目覚めるわ!」
戦闘態勢を取り身構えた!
パリッーーーーーン!!!
水晶が砕け、ゆっくりと魔王は着々した。
「永き眠りから呼び覚ましたのは貴様らか?」
魔王はラバースーツのような卑猥な衣服をきており、背中には蝙蝠の羽がありピンク色の長い髪を靡かせていた。
「どうして貴方が生きているのですか?」
エレインが尋ねる。
「この神気は………女神エレインか?よく復活出来たな?」
「どういうことです?」
復活してからエレインは初めて真剣な顔で警戒している。
「かつて邪神が滅んだとき、邪神の力から産まれた私も死ぬはずだった。しかし、邪神は死の間際、魂を私の中に逃げ込ませ私も深い眠りに付いたのだ。邪神が完全消滅しなかったので、お前が異世界から呼んだ勇者などは、邪神の【強制力】によって自由に動けなかったのだよ」
!?
「だから邪神は滅んでいない…………と?」
魔王は不敵な笑みを浮かべて言い放った。
「いや?滅んださ!完全にな?邪神は私の本来の魂を殺してこの身体を乗っ取るつもりだったが、予想以上に弱っていたようでな?逆に邪神の魂を取り込んで、僅かな力と邪神の知識を手に入れたのだ。まぁ、僅かに残った邪神の力がお前の力を邪魔していたんだな」
!?
「では、貴女が新たな邪神であり魔王という訳ね。なら倒させて頂くわ!」
エレインの言葉にシオン達は改めて戦闘態勢を取った!
「まぁ待て!私はお前達と戦うつもりはない!」
!?
「そんな話が信じられると?」
魔王は手を顔に当ててため息を付いた。
「かつては邪神の破壊的衝動に突き動かされていたが、今は私自身の『個』として存在している。世界を滅ぼすなどとは考えていないのさ」
魔王の返答に悩む一同に、エレインが言った!
「騙されてはいけません!油断したら後ろから襲われますよ!」
そう言われてもね~
改心したかも知れない人?を退治するのは気が引けるなぁ~
「まったく『度胸のない』女神はこれだから…………あっ、ないのは胸だったか?それは悪かった!」
エレインはワナワナと震えていた。
「うるさいですよ!そんな脂肪なんて………脂肪なんて…………」
エレインは魔王と自分の胸をみて凹んだ
「…………この世に神はいない………神は死んだのよ………」
え~と、どこから突っ込んでいいやら………
「こほんっ!魔王!!!そこまでにしなさい!」
ビシッとかっこよくフォローするシオンだったが………
「フフンッ♪なかなかの身体付きだが、私の身体には及ばぬな?」
魔王はゆっくりとポーズをしながら、女性特有の部分をアピールした。
魔王はムチムチのボディを見せびらかした。
「グッハ!?」
女性の免疫が低かったカイルが鼻血を出して倒れた。
「カイルしっかりしろ!傷は浅いぞ!?」
これはいかん!男性陣の方がダメージがでかい!陥落寸前だよ!?
「うぶで可愛いのぅ?味見してもいいかな?」
「ダメッ!カイルはダメなんだから!!!」
シオンは無意識に叫んだ。
「なんだ?お前の良い人なのか?しかし………ふふふっ♪」
「な、何よ!その笑いは!」
魔王は勝ち誇ったように言った。
「お前の色気でその男は鼻血を出した事はあったのか?私の方が色気があると言うことだ」
ガーーーーーーーン!!!!!
それなりにモデル体型のシオンであったが、目の前のムチムチボディの魔王に勝てる気がしなかった。
「…………負けた。完敗だわ……………orz」
遂にシオンまで両手を地面に付けて敗北したのだった。
(ちなみに作者は巨乳派です!)
(*´ω`*)
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チョンチョン…………
んっ?何よ?
エレイン
『ちょっとO☆HA☆NA☆SHIしましょう♪』
えっ!ちょっ!?あ゛ーーーーーーーーー!!!!!!




