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( *´・ω)/(;д; )ヨシヨシ

しくしくしく………

しくしくしく………


目を覚ましたスフィアは泣いていた。それはもう、膝を抱えて泣いていた。


「もう!いつまで泣いているの?しっかりしなさい!」


エレインさん、貴女がそれを言いますか!?


「シャッーーーー!!!!!」


手を出してきたエレインの手を払い、猫のように威嚇するスフィアだった。


あっ、ちょっと可愛いかも♪


「まぁまぁ………お互い怪我も無かったんだからね?」


「そうですね~私はクオン君に殴られてお腹が痛いですけど~」


スフィアはチラッとクオンを見た。


「え~と…………ごめんなさい!」


素直に謝るお兄様でした。


「スフィアさんが強くて、手加減出来なかったんです。本当に申し訳ありませんでした」


「おおっ!お兄様が手加減が出来ないくらいに強かったの!?本当に?」


「うん、自分はかなり本気でやってたよ。ただの剣術だけなら危なかったかもね。でも、剣を交えてわかったんだ。スフィアさんは経験が足りないから、搦め手で攻めればやれるかなって?」


うんうん!流石はお兄様ですね。戦いの最中でもしっかりと相手を見ているんだから。


「…………そんな事を言われても嬉しくないですよ~!もう帰りたーい!!!」


ああ………すっかり拗ねちゃった。

よし、私が一肌脱ぎますか!


シオンはお母様達の所へいき提案した。


「お母様、お父様、そろそろお昼ご飯にしましょう!」


「おおっ!そうだな。運動して腹も減ってきたしな」

「ええ、そろそろご飯にしましょうか♪」


よし!お父様の言質を取ったぞ!

シオンは収納からテーブルと各椅子を出して、持運び式のバーベキューセットを出した!


「よしっ!BBQをやるじょ!」


「「「BBQ?」」」


一同は聞きなれない言葉に?を浮かべる。


「BBQ!BBQ!!BBQ!!!祭りじゃーーーー!!!!!」


スフィアが魔物を灰にしちゃったが、その前にウッド君が倒した魔物を集めておいたので、この人数分は余裕であるだろう。


妙にテンションの高いシオンだった。そして魔物の肉を焼き始めると鉄板の周りに人が集まっった。


「う~ん。良い匂いだね~」

「これは堪らんのぅ!」

「早く焼けんかのぅ!?」


チラッ!


スフィアもヨダレを流して見ていた。

クックックッ、スフィアよ!さぁ!来るが良いぞ♪


大型の鉄板を2つ並べて、お肉と野菜を焼いていく。


「さぁ!焼けてきたよ!!!この秘伝のタレに付けて食べてね♪」


私は取っておきを出したのだった。そう、『焼肉のたれ』である。私の長年の研究の成果である。


「「「うまーーーーい!!!!」」」


みんなが叫んだ。


「なんだこれ!?」

「この奥深いコクと味は!?」

「このタレ、なんでも合いそうだ!」


みんなが美味しそうに食べていると、フラフラーとスフィアもやってきたよ。


「はいっ!スフィアの分だよ♪」


山盛りに取った肉をスフィアに渡した。


「シオン…………ジーン!」


スフィアはガツガツッと食べ始めた。

どんな時でも美味しいご飯を食べれば、ケンカなんてしなくなるよね♪


「さぁーて!私も食べますか!」


パクリっと。


ムシャムシャ

うまし!!!!!


バーベキュー祭りは大盛況だった。


「ほらスフィア、あーん♪」

「あ~ん!」


エレインとスフィアの関係も元どおり……


パクリっと♪


「う~ん美味しいわ~」

「うわぁ~ん!」


ポカポカッ


エレインは食べさせようとしたお肉を自分で食べてしまった。


「ちょっ、落ち着いて……」

「大丈夫よシオン。あれはジャレているだけだから♪」


お母様が優しく見守っていた。長い間会えなかった親子の絆を見たような気がしたのだった。


「さて、もう少し進んだら野宿の用意をしましょう!」


お腹いっぱい食べて、眠たくなって来たけれどまだお昼過ぎである。まだまだ先に進むぞ~!


ドワーフでも行ったことのない西の森の奥地へ進みだした。ちなみに龍王様に乗っていく事も可能だったが、それでは魔物と戦えないとの事でウッド君馬車で移動を開始した。


遠くの山の上に魔王城らしき建物が見えてきた所で日が落ちてきたので、ここで野宿する事になった。


「さぁ~行くよー!」


収納から宿泊施設のコテージを出しておしまい!


野宿?なにそれ美味しいの?



次回、ちょっ短いっす!家族でゆっくり団欒!

お楽しみに!


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