アスタリスクは遊ぶ所がいっぱいだよぉ~!
夕暮れ時に、シオンはお爺様とお婆様を街へ連れ出した。
「あらあらまぁまぁ!」
「うむ………あのエレベーターと言う物には驚いたたな。あれなら高い所に簡単に移動できる画期的な装置じゃ」
お爺様とお婆様は高層ビルの明かりなどに、たいそう驚いていた。しかし、1階と2階の吹き抜けのエスカレーターにも驚いていた。
「おおっ!階段が動くとは!?」
「これは楽でいいわねぇ~」
初めて見る『もの』に興味津々であった。
「まだまだ、街にはもっと面白いものがたくさんあるからね♪」
「それは楽しみねぇ~」
ちょっとおっとりしているお婆様の手を取り、シオン達は街へ繰り出した。
「そろそろかなぁ~?」
シオンはまず、腹ごしらえの為に食事の出来る所へ向かった。
「お爺様はお肉とか食べられますか?」
長年、寝たきりで余り食事の出来なかったお爺様を気遣い聞いた。
「うむ、確かに長年食事は苦痛じゃったが、今は、この肉体を維持するために食べたいのぅ」
「私もこの街の食事に興味があるわ♪」
こうして、シオンが向かったのは龍族が運営する『ドラゴンマッスル』のレストランだった。
このレストランは、鉄板料理のように中央に料理人がいて、客の目の前で作るのがウリだった。
「ほほぅ!?龍族の料理か!これは楽しみじゃ!」
お爺様は目の前で作る料理に大興奮だった。
「おっちゃん!私のお爺様お婆様を連れてきたの。美味しい所、お願いね!」
「おうよっ!シオン嬢ちゃんの親族とあっちゃ、まずい飯は出せないな!とっておきを用意するぜぃ!」
龍族のおっちゃんは、奥から極上の肉を持ってきた。
「海で取ってきたシーサーペントの肉だぜ!」
ほうほう?それは魚じゃないの?とは突っ込まないよ?
「なんと!海蛇と名高い、巨大龍ではないか!」
「ははっ!俺達龍族でも手こずる怪物だ。味わって食べてくれ!」
料理人は鉄の串を差して、口から炎を出して肉を焼いた。
あっれーーーー?鉄板はどうした!!!!?
とは、突っ込まないからね!
豪快に皿に盛り付けられたお肉は、ミディアムに焼けていて、上から塩と胡椒と魚醤油を掛けて完成だ!
「お爺様、お婆様どうぞ♪」
まずはお爺様が食べると……………
クワッ!!!!
「素晴らしい!最高の味じゃ!!!!」
「あらあら♪」
お婆様は上品に、そしてパクパクと食べている。
「シーサーペントの肉はカロリーが少なく、たくさん食べても太らないんだぜ?そのくせに食べごたえが凄いだろう?」
ムシャムシャ!!!
「うむ!旨い!旨いぞ!!!」
「最高の味ですわ♪」
「そう言われると嬉しいぜっ!」
こうして美味しい料理を食べた後は、少し娯楽施設へと足を運んだのだった。
「お腹も膨れたので、少し娯楽施設へ行きますね!」
「娯楽施設か?演劇などかのぅ?」
シオンは楽しみにしててと言って移動した。
そして着いた場所は─
『リトル・マーメイド』
「なんだ?ここは?」
「入ってからのお楽しみだよ♪」
建物に入って行くと、現代でいう所の水族館であった。
「これは………なんと幻想的な………」
「凄いわ♪」
ガラスの向こうには、美しい海の魚が泳いでいた。
「こんなもの見たことがないぞ!」
海の神秘を見ながらゆっくりと歩いていった。
「そろそろ上映時間かな?」
シオンが手を引いて奥へと連れていった。奥へいくと、現代でいう所のイルカショーをやっているような場所に着いた。
「ここは人が多いな?」
大勢の人々が集まり、今か今かと待っていた。
少しして、【人魚ショー】が始まった。
「「人魚!!!?」」
またまたお爺様とお婆様はびっくりしていた。
娯楽に飢えていた人魚のセレス達に、自分達がショーをやる事を勧めて良かったよ♪
セレスがシオンに気付いて、特別に虹を出してくれて、歓声が上がった。
「シオーーーン!!!また、きてねーーー!!!」
セレスの掛け声に手を振って応えた。お色気ムンムンの人魚のショーはアスタリスクで1番の人気に成りつつあった。
「まだまだ色々あるけど、遅いし今日はここまでだね。また遊びに行きましょう」
「ああ、ぜひお願いするよ」
「ありがとうね。シオン、楽しかったわ」
「お爺様とお婆様も若々しいカップルでしたよ♪」
シオンがそういうと、二人は見つめ合い顔を赤くしていった。
「これ!大人をからかうもんじゃない!」
「ごめんなさーーーい!」
こうして、楽しい平和な日々が過ぎて行くのでした。
次回!久々に王国の受難が始まる!
お楽しみ!
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