表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

70/101

使者として帝国へ行くよー!

ブックマークが遂に1000件を突破しました!

皆様、お読み頂きありがとうございます!

(すでにランク外(100位以下)なのにどこから見つけられるのか気になります)

お父様が戻ってきてから忙しくなりました。

周辺の国にファーランド王国から独立する旨を送りその準備に追われた。

何せ、住民達も新しい土地と環境に慣れていなく、細かい生活必需品も不足しているからだ。

まぁ、トイレットペーパーなどは私が大量に生産して各町や村に無料で配ったけどね!何せ元手はタダだしね♪


役場を設置して、前にどんな仕事をしていたのか、何ができるのか?など、就職の斡旋など役場は大忙しであった。


ちなみに、ファーランド王国から独立する上で、龍族の方々にお願いして周辺国に使者を送ったのよ!そう、【龍】の姿でね?

概ねの国からは独立を支援する返事を貰ったわ。まったくお兄様も意地が悪いわよね?この案はお兄様が考えたのよ。いきなり巨大な龍が飛んできて、各国のお城の庭に降りたらどうなるか、わかるでしょう?


「シオン、新しい国として舐められたら終わりだからね。こちらの国力と戦力を見せて、敵対するのはマズイと思わせなければならないんだよ」


あの時のお兄様はそれは素晴らしい笑顔で言ってたなぁ~


そして、私も使者として帝国へやって来ています!


ドキドキ

ドキドキ


「お、お母様!私の格好、変ではないでしょうか?」


帝国の皇帝に謁見するということで、私は緊張していた。


「大丈夫よシオン。とっても可愛いわよ♪」


私は薄いブルーの色のシルクのドレスを着ていた。裾にはレース刺繍が刻まれたシンプルだが高級感溢れるドレス(戦闘服)に身を包み、皇帝の待つ、謁見の間の扉の前にいた。


『ヤバい!久しぶりに猫かぶり10枚をしなければ生きて帰れないぞ!?』

にゃー!にゃー!


ゴゴゴゴッ!!!!


重たい扉が開き、お母様の後ろに付いていく。


「この度の謁見ありがとうございます。皇帝陛下にあらせ─」


「よいっ!お前にそう言われると背筋が痒くなるわ!この不良娘が!」


皇帝がお母様の言葉を遮り言うと、お母様は膝を付いていた足を上げ、立ち上がった。


「あら?久しぶりなので、貴方の好きそうな態度を取って上げたのに、酷い言われようね?叔父上様」


ええっーーーーーーー!!!!


お母様、皇帝にタメ口は不味くない!?

私がアワアワしていると、皇帝が口を開いた。


「はぁ~、帝国を出て15年以上経って丸くなったと思ったが、全然変わっておらぬな?【氷姫(ひょうき)】よ!」


んっ?氷姫ってなに?


「あら?いやだわ♪私の愛しい娘に変な事を教えないで下さいますか?」


お母様はそう言って、絶対零度の冷気を出し始めた。


「やめんか!まったく、本当に変わっておらぬな!?そちの娘の方が常識を知っているとはどういうことだ!」


急に話を振られて私は返事が出来なかった。


「ふむ、緊張しておるようだな?安心するがよい。我はお主と親戚関係にあるのだ。決して悪いようにはせぬよ」


「はい。ありがとうございます」


目を伏せがちにシオンが言うと、謁見の

間にいた貴族達がざわめいた。


「なんと可憐な!?」

「なんと儚げな!」

「レイラ婦人が自慢したくなるのもわかる!」


知らない所で、シオンに対する好感度は上がっていた。何故に!?


「カイルもご苦労であったな。まだ第一の目的は果たせていないが、十分に役目を果たしてくれたな?アクエリアス領の情報はとても助かったぞ?」


「はっ!ありがとうございます!」


カイルは深く頭を下げた。


「取り敢えず、形式上の挨拶はこれで終わりね。帰るとしましょうかシオン」


「待て待て待て!」


皇帝が呼び止めた。


「あら何か?」

「何かではない!今夜は泊まっていけ!積もる話しもあるだろうが!」

「あの道具で、ある程度のお話は済んでいると思うけど?」

「それでもだ!」


皇帝の言葉にレイラはやれやれと言った感じで、頷くのだった。


「今夜は【親族】での晩餐を予定している。シオン令嬢よ。レイラの父親と母親も来るので、ゆっくりと話し合うといい」


お母様のお父さんと言うと、お爺ちゃんとお婆ちゃんになるのかー。昔、会ったことあったかなー?


お母様をみると、げっ!?とした顔で、皇帝を睨み付けていた。


「やってくれたわね…………シオン!すぐに帰りましょう!」

「えっ、でも………?」


レイラはシオンの手を取り謁見の間を出ようとしたが、シオンが止めた。


「お母様、私はお爺様とお婆様に会いたいです!」


レイラは手を顔に当てて頷くしかなかった。


(いったい何があったんだろうか?)




次回!

帝国はお母様の故郷!お母様の過去が明らかに!?


お楽しみに!

『よろしければ感想、評価、ブックマークよろしくお願いします!』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ