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家族団欒!

大変申し訳ありません。


夏風邪を引いてしまい最近は執筆ができずストックが無くなったので1週間ほど更新をお休み致します。

(その間に書き溜めます)


次回の更新は8月30日から更新を再開致します。


楽しみにして頂いている方には申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

m(_ _)m

「龍王様、お話では人化して人の姿になれるとか?恐れ入りますが、村の者が怯えておりますので人の姿になって頂けないでしょうか?」


お父様が巨大な白龍の姿である龍王様に、怖じけずに物申した。


「ほう?それはすまないのう」


ボッン!!!


と、龍王様はいつものお爺ちゃん姿に変化した。


「ふっふっふっ、流石じゃのぅ!シオンの家族なだけあるわい!普通ならば、この屋敷の外の様に慌てるものじゃが、この屋敷の者達全てが怖じけずに見据えるとはのぅ?」


龍王のお爺ちゃんは愉快そうに笑いながら褒め称えた。


「いえいえ、かつてこの大陸を支配した【白龍皇(はくりゅうこう)】様の迫力には、恐れ入りましたよ!」


んっ?お父様が聞き慣れない言葉を言ったので、気になった。


「お父様、白龍皇って?」


「古い文献に、かつてこの大陸を統治した圧倒的存在である龍族の王の事を【白龍皇】と呼んだそうなんだよ」


「勤勉じゃな。確かにワシの2つ名として呼ばれておったが、今はただのジジイじゃよ。御主の娘であるシオンお嬢ちゃんには、長年封印されていたワシを解放して貰った恩があるのじゃ」


白龍のお爺ちゃんはシオンの頭をナデナデして、微笑んだ。


「龍族は恩義には報いる。龍族は御主らの力になると約束しようぞ!」


お父様と龍王様はガシッとしっかりと握手をするのだった。


元子爵の屋敷は、不正に着服した金を使い『村』には似つかわしくないほど大きく、贅沢な調度品で溢れていた。

中の大人数で食事をする長机の部屋にて、ちょっとした会談が行われようとしていた。


「さて、皆様!ようこそおいでくださりました。仮住まいで申し訳ありませんが、自己紹介をさせて頂きます。私はシオンの父親にして、現アクエリアス公爵家当主、デルタ・アクエリアスと申します」


お父様が貴族の礼を取り、挨拶した。

続いてお母様が自己紹介した。


「続きまして、わたくしはシオンの母でレイラ・アクエリアスと申します。元隣国にある帝国の姫の1人でした。皆様には娘のシオンにとても良くして下さり、本当に感謝をしております!」


お母様も優雅に、気品に満ちた礼を取った。


「さて、僕は………んんっ、失礼!私は次期アクエリアス公爵家当主であり、シオンの兄に当たるクオン・アクエリアスです。廃墟となっていた修道院でシオンが寂しくないよう、シオンの友達になってくれてありがとうございます」


お兄様は自分の事を『僕』と言っていたが、社交界へと出る歳になったので『私』と呼ぶ事にしたらしい。


「こ、これはご丁寧にあ、ありがとうございます!わ、私は守護精霊のスフィアと申します!」


ガチガチに緊張したスフィアが、噛み噛みで挨拶をした。


「わ、私は修道院の近くにあるエルフの集落から来たスピカと言います!」


「妾は獣人族を束ねておった玉藻と申す」


『リリーはねー!リリーっていうの~!シオンが名前を着けてくれたのよ~」


妖精型ダンジョンコアのリリーも挨拶してきた。


「きゃっ♪可愛いわー!」


お母様はリリーをたいそう気に入ったようだ。


「守護精霊様も、シオンを御守り下さり誠にありがとうございます!」


お父様がスフィアに御礼を言っている。お父様?その子は残念な子なので気を付けてね?


「スピカさんもシオンのお世話は大変でしたでしょう?これまでありがとうございます。玉藻さんもシオンの暴走を止めて頂いているようで感謝しています」


「い、いえ、そんな!」

「そうじゃ、シオンを全然止められておらぬ」


普段から慣れていない褒め方に戸惑う一同。


「ワシの事は龍王と呼んで下され。名前なぞとうに忘れてしもうたしのぅ!」

「私はリーヴィルだ。誇り高い龍族の1人である!」


各自の自己紹介が終わった所で、料理が運ばれてきた。そして各自、グラスを持ちお父様が言った。


「さぁ!本日は無礼講!シオンと皆様の再会を祝してかんぱーーーい!!!」


「「「かんぱーーーい!!!」」」



こうして、いつもの事ながら宴会が始まったのだった。久しぶりの家族の再会に照れていたシオンは、気を紛らわすように修道院での生活を家族に話すのだった。










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