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ドワーフは男のロマンがわかる人種!

ドコーーーーン!!!!!!


バーーーーーン!!!!!!


ドッカーーーーン!!!!!



落とし穴ダンジョンで、壮絶な戦いが繰り広げられているとき、スピカはドワーフと対峙していた。



ここで少し時間は遡る─


「早く、シオンを!仲間を!救い出して下さい!」


スピカはドワーフ達に必死に訴えかけた。

実は、シオン達が落ちた後にしばらくして扉が開いてドワーフ達が出てきたのだ。


「すまないが、今すぐは無理だ。現在、この辺りの周辺に巨大な熊の魔物が現れた。しかも、他の魔物も格段にレベルが高く、救出中に魔物がやってきたら二次被害が出てしまう」


ドワーフも申し訳なさそうに言った。


「巨大な熊の魔物なら倒したわよ?」


!?


「バカなことを言うな!あんな魔物など、大勢の犠牲を出してやっと倒せるような奴だぞ!?」


「落ちた仲間が収納で保管しているわ!救い出したらすぐにわかるわよ!」


しかしドワーフ達は首を振らなかった。


「もし、それが本当でも周囲にはレベルの高い魔物がうろうろしている。もう少し待って欲しい。それにもし巨大な熊の魔物を倒したのならダンジョンでもすぐには死なないだろう?」


ドワーフの物言いにスピカは激怒した。


「ふざけないで!仲間の命が掛かっているのに、その言い方はないのでは無いですか!」


すると、後ろから別のドワーフがやってきた。


「確かにそうじゃ。申し訳ない!しかし、強力な魔物が彷徨いているのも事実なのじゃ。ワシらの仲間も何人か殺られた。すまんが少しだけ待って欲しい。わざわざここまでやってきた客人に、本当に申し訳ない!」


リーダーっぽいドワーフが頭を下げた。


「わかりました。一晩だけ待ちます!」


スピカはこうしてドワーフの集落でやっかいになるのだった。


そして、冒頭に戻る。



「なんじゃ!この爆発音は!?」

「地下ダンジョンからだ!」

「表にでるぞ!」


スピカは爆発音を聞いてため息を付いた。


「だから言ったじゃないですか?早くしないと大変な事になるって」


スピカは一晩、守護精霊のことやシオンのことをドワーフに話していた。


「そ、そんな話など信じれる訳がないじゃろう!?」


確かに、シオンの行った話を鵜呑みにする人物は居ないだろう。


慌てて外に出てみると……………



「「「なんだあれはーーーーーーー!!!!!」」」


外に出てみるとそこには、【グレートウッド王・ウッドレインボー】がダンジョンを突き破り、地上へ出てきた所だった。


ウッドレインボーに乗っていたシオン達は、地上へ降りると、ウッドレインボーに周囲の魔物の殲滅を命じた。


身軽に動いていき、目につく魔物を狩っていく!しかも、解体も忘れない所が憎いよ!


「「「カッコいいぞーーーーーーー!!!!!」」」



あるれぇーーーーーーー!!!!!?



ドワーフ達は全員、ウッドレインボーに目を奪われた!

素晴らしい!なんというフォルムだ!などと話している。


「あ、あははは……………マジで?」


スピカは付いていけない世界であった。

こうしてシオンはドワーフと対面することになった。


「この度は、本当に申し訳ありませんでした!」


「いえいえ、突然訪ねてきた私達も悪いのですから大丈夫ですよ。それより─」


シオンは龍族の事を話した。


「ほ、本当の話しなのですか!?」


驚くドワーフに、シオンはあの鉱石を取り出した。


!?


「それは!?まさか!」


シオンは鉱石をドワーフに渡した。


「間違いない!昔に見たことがあるオリハルコンの原石じゃ!?」


その声に周囲のドワーフもマジマジと鉱石を鑑定した。


「私達の依頼は2つ、龍族の建物のメンテと建設、洞窟にあるオリハルコンの鉱石の発掘です。オリハルコンの所有権は龍族ですが、ドワーフの方々にも格安で渡しても良いと確約を貰っています」


無償でない所は、ドワーフにも料理を教えて貰う狙いがあったからだ。


ざわざわ

ざわざわ


「本当にそれだけで、オリハルコンの発掘をさせて頂けるのですかな?」


「無論です。こちらにいる守護精霊スフィアの契約者である私に二言はありません!」


オオオォォォォォォォォォ!!!!!!!


伝説のオリハルコンを採掘できるとドワーフ一同が雄叫びをあげるのだった。


こうしてドワーフとの接触は成功を納めるのでした。



「あれ~?みんなどこ~?」


道に迷ったリーヴィルがドワーフの集落へ着いたのは、シオンが帰った後になってからだった。

(哀れな)




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