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準備は大切だよ~

龍族の新住居でどんちゃん騒ぎをしたシオン達は、泊まっていき次の日に帰る事になった。


何だかいつもどんちゃん騒ぎしているよなぁ~


すっかり打ち解けた龍族と、一緒に帰るエルフと獣人達がいた。


「これからシオンの言葉で、文化交流の為にお互いに何人か各集落で暮らす事になったのよ」


「生活のスタイルも違うし、知らない所で不快にしてしまうかも知れないので、お互いの事をもっと知って貰う事になりました!」


龍族のみなさんが、エルフや獣人達の文化交流に熱烈歓迎していたのだ。


まぁ、美味しい食事の為に料理のできる種族の方々が必要だったからね~


「私は戻るけど、時々遊びにくるからね!龍族の皆さんもしっかり料理を覚えて下さいね!」


「「「はいっ!」」」


おお!みんな返事したよ!?


「それと女性の皆さんは特に頑張ってね。美味しい料理が作れると、婚活に有利だよ~」


シオンが軽く言った言葉が後々、龍族の中でとんでもない文化へと発展していくのだ。龍族は力が強い者に惹かれるのだが、結婚相手は料理の上手い方が有利となり、取り合いになった場合は、【食戟】で勝敗を決める事になるのはもう少し後のお話です♪


「ふぅ~、我が家は落ち着くね~」


「そうですね~ズズズ…………ふぅ、梅昆布茶が美味しいです~」


騒ぎ過ぎて疲れの取れないシオンは、グテ~と机に伏していた。


「だらしないのぅ!シャキッとせんか!シャキッと!」


玉藻に怒られ、ノロノロと動き出した。


「ねぇ、スフィア………は、いいや!玉藻とスピカはドワーフの居場所を知っているの?」


「う~ん、正確な場所は知らないけど、強い魔物の住む西の方にあるみたいよ?」


スピカの言葉に玉藻が付け加える。


「我々の獣人の集落から西に行った所にある帝国と王国の境に山脈があり、そこの地下に住んでいるそうじゃ」


「なるほどねー!」


チョンチョン…………


スフィアがシオンを突ついてきた。


「何よ?」


「どうして私に聞かないんですか!」

「だって知らないじゃん!」


バッサリ言ったシオンにスフィアは膝を抱えていじけた。


ブツブツ………

「それは知りませんけどー!それよりもっと言い方ってものが…………ブツブツ」


うん!うざいから放っておきましょう!


「シオン、行くのかぇ?」


「うん!龍族の住宅のメンテもあるしね!」


シオンはやる気を取り戻した。


「ただ、少し問題が………」


歯切れの悪い玉藻が言った。


「あそこの魔物は格段に手強いのじゃ。大丈夫かぇ?」


そういえば、西の方へ行けば行くほど魔物が強くなるんだっけ?


「大丈夫でしょう?ドワーフだって生きて生活しているんだから?」


「まぁ、シオンにはウッド君がいるし大丈夫かな?」


スピカは少し考える仕草をして結論付けた。


「玉藻もドワーフのいる所までは行ったことないの?」


「いや、何度か西の山脈の近くまでは行ったことがあるぞぇ?3ヶ月に1度、外周付近の魔物調査をしていたのでなぁ~」


ふむふむ、なるほどね!


「今日は遠出の準備をして、獣人達の集落まで行ってからドワーフの所を目指しますか!」


こうして、シオン達は身支度をして次の日に旅立ったのでした。



「シオン様!いらっしゃいませ!玉藻様もお元気そうで何よりです!」


獣人の集落へ着くとシオンは熱烈な歓迎を受けた。前回の猫かぶり10枚が効いているようだ。


「すまぬが、ドワーフへ会いに行かねばならなくなったゆえ、手の空いている者に声を掛けてくれんか?」


玉藻が地理に詳しい者を手配してくれた。


「それにしてもシオン様は凄いですね!あの最強の【戦闘民族】の龍族からも信頼されているなんて!」


目をキラキラさせて獣人達はシオンを褒め称えた。獣人族も龍族と同じく強い者が尊われるのだ。


「ありがとうございます。でも、どんな種族であれ、誠心誠意に接すればわかってくれますわ」


何故か獣人族の村へくると、秘技猫かぶり10枚が発生し、公爵令嬢モードになってしまうシオンだった。


まぁ、自分のせいで困窮した獣人達を、蹂躙し叩きのめした過去があるので後ろめたいのであった。


こうして、道案内を手にしてドワーフの住む場所へ向かうのでした。









次回、遂にドワーフの元へ!


お楽しみに!

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