遂にやって来ました!
シオンは修道院生活を満喫していた。
ぐうぐう~
すやすや~
まぁ、本当に満喫していました。
いや、あんた寝てるだけやん!っと、ツッコミを入れないで下さい。最近はダンジョンの改築で疲れていたのだ。
第1階層は広大な草原フィールドで、獣系の魔物を狩ってお肉をGETだぜ!というコンセプトで【BBQ階層】と呼ぶことにした。
※同作者作品『聖歌大戦!』のパクりではありません。
そして第2階層、第3階層は素材GETだぜ!以下同文─
と言う感じで、獲得しやすい素材が手に入るダンジョンに変貌させていた。全ての階層の手入れは完了していないが、人の入る階層は完了済みであった。しかも、ウッド君がダンジョンの魔力で、ずっと顕現出来るようになったので、ダンジョン内での警備員を担当することになった。
皆さん、ダンジョンで困った事があればウッド君を頼って下さいね♪
そんなお昼頃─
ゴゴゴゴゴッ!!!!!!!!
空から大きな音が聞こえてきた。
ガバッ!?
「うるさーーーーーい!!!!!!!!」
だいぶん昼寝をしていたので、眠たくはないが安眠妨害をされてシオンの機嫌は悪い。
「シオーーーーン!!!!」
スフィアが血相を変えて飛び込んできた。
「あうあうあうあうあうあうあええああああ!!!!!!!!」
パニクってて何を言っているのかわからない。
「落ち着きなさい!」
ビシッ!
「あいたっ!」
スフィアの頭にチョップを喰らわせたシオン。
「はっ!?た、大変なんです!外にドラゴンの大軍が!?」
んっ?
「あっ、龍王様が来たの?」
シオンはあっけらかんとしていたが、スフィアは不安でしょうが無かった。
外に出てみると、多くの巨大な龍が飛び交っており、向こうの山脈に降り立つ姿も遠目で分かった。
バッサ!
バッサ!
一体の大きな龍が降りてきた。
「あっ!やっぱり龍王様だ!」
そう、大きな白龍は前にシオンが助けた龍王であった。
ドスンッ!?
「久しいなシオンよ。元気にしておったか?」
「うん!私は元気だよー!」
龍王はシオンの返事に満足そうに頷くと、急に光り出した。
すると、シオンの目の前には白い長い髭を携えた、白髪の老人が立っていた。
「あの時は封印されていたのでな。これで話し易くなったじゃろう?」
人化の術であった。
すると、隣にすでに人の姿をした背中に翼を生やした人物が降りてきた。
ドンッ!
「御初にお目にかかる!私は現在、龍族を束ねる長の息子、ドラン・ファフニールだ!この度は、大祖父様をお救い頂きありがとう!」
白い髪の長髪を靡かせて、少し上から目線ではあるが嫌悪感を抱かせない、好少年な人物そうであった。
「初めまして、シオン・アクエリアスです」
シオンはドランとしっかりと握手を交わした。
ドランはシオン見つめながら顔を赤めていった。
「長年、我々は命懸けで同胞を助けてくれた大祖父様を救う事が出来なかった。それを君は救ってくれたんだ。本当に感謝している!龍の島を離れられない父に代わって御礼申し上げる」
「気にしないで下さい。たまたま運が良かっただけなんですから」
「そういう謙虚な所が良いな………」
小さく呟いたドランの声はシオンには聞こえなかった。
「それはそうとシオンよ。我々はあの山脈に住居を構えようと思う。何かあればいつでも駆け付ける次第だ」
「ありがとうございます!」
そう言うと、龍王様はシオンに大きな木箱を差し出した。
「まずは御礼じゃ。受け取って欲しい」
木箱の中は金銀財宝で一杯だった。龍族の移り住んだ無人島はかなり大きく、魔物など多く生息していたが、手付かずの金鉱山があり、【金】の好きな龍族に取っては楽園であった。
故にこのぐらいのプレゼントは訳が無かったのだ。
「ありがたく頂きますね♪」
(よっしゃ!狙い通りだぜ!)
うん!明らかにゲスなシオンでしたね♪
バッサ!
バッサ!
「私はまだ信じられません!本当にこの小娘が龍王様の封印を解いたのですか!?」
また別の龍族が降りてきた。
「口を慎め!我が恩人を侮辱する事は許さんぞ!?」
怒気を含んだ口調で叱る龍王様。
「しかし!…………では、そこのお前!私と勝負しろ!お前が本当に龍王様の封印を解いたと言うのなら力を示してみろ!」
龍族の女性はぷりぷりしながら勝負を挑んできた。どうしようか?
「これ!【リーヴィル】よ!いい加減にせぬと………」
龍王様が言い切る前にシオンは返答した。
「良いよ!やろうか♪」
!?
なんとシオンは承諾したのだった。
えっぐえっぐ!ようやく恋愛要素が出せたよ~僅かだけど………後は帝国の王子と絡ませて………
(感無量)
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