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流れ星

あの夜明け

私たちの部屋に迷い込んだ流れ星は

星空をかき混ぜた


一枚裏側の朝焼けの空を引き出して

さらにもう一枚奥の真昼の空も


群青

紫紺

くれない

あけぼの

はちみつ

そして晴天の勿忘草


流れ星のスクリューは

七色のグラデーションを巻き込んでいった


覚えていますか?

あのスペクトルを

全身に浴びていたわたしたち


虹を塗りつけて

はしゃぎあった


もしあなたが忘れてしまっても

わたしが絶対忘れない


もしあなたが忘れてしまっても

あの流れ星のきらめきは

わたしが必ず見つけてみせる


あの勿忘草は

今も私の胸に咲いています



---------------------------------------------------------------------------

 ア・カペラの歌声が酒場を震わせた。アモローソの低く落ち着いた声はしっとりと、しかし情熱的に響いていた。その余韻が消えるまで、酒場は水を打ったように静かだった。誰もが拍手すら忘れていた。さっきまでステージをよく見ようと立ち上がっていたはずのアミュウは、いつの間にか椅子に座っていた。ジークフリートも同じだった。そっとジークフリートの表情に目をやると、涙ぐんでいた。

----------------------(第七章二十三話「ディーヴァ」より)--------

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