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いざ父母の御許へ
いざ仰ぎ見よや 天なる星々を
輝く流れは 円かなる月より出でたり
瞬く星の導きにより 恐れ迷いなく
我らが父母の御許へ 彼方なる御許へ
いと高き月よ 地に連なる光の家を
雲払い 風吹き頻かせ 清かに照らしませ
夜ごとの憂いは露と消えたり 恵みの御業よ
再び御国の成る日まで また会う日まで
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聖輝は小瓶の蓋を開け、中身の水を墓石へと注いだ。聖水らしい。墓石を濡らす幾筋かが、アミュウの頬と同じく、雲間から覗く一番星の光を受けてわずかに輝いた。
―――(第六章第十六話「墓参り」より)――――――――――――――――――