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現在。
「オル、どうかしたの?」
姉がボクの手が止まっているのに気づいて尋ねてきた。
「おいしーよ」
「マオが作ったのに不味いはずないよ。私じゃないんだし」
みゅーとキョーも反応した。
キョーの料理もよほど材料を間違えなければ不味くないよ。……たぶん。
「何でもありません。」
少し前を思い出していたなんて、恥ずかしくて言えない。
「そう?ならいいけど。
──このサラダおいしいね。明日も作って。」
「頻繁に作るとまたすぐに飽きるので、せめて来週です。」
「は〜い……」
渋々といった感じで、姉が了解する。
あれから1年経ち、今は中学2年の夏。
なぜか頻繁にいろいろな名目で家に集まってくる二人だが、交友関係がとても限定されている。
狂っている(自称でもあり、他称でもある)キョーはともかく、みゅーは小動物的な人気があり、キョーがいないときに限っては仲良くしている生徒が多くいた。
部活動は、キョーが中心となって作った部に三人とも入っていて、他の人は入っていない。ボクは文芸部に入ると決めていたのだが、キョーの脅迫に負け、兼部する事に決めた。