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まるで、走馬燈のような。  作者: 鞠谷 磨織
1/8

現在。

「オルー、梗一とさきちゃんきたよ」


 昼ご飯を作っていたら、姉、編花がインターホンの画面を見ながら言った。

 玄関までいって鍵のかかっていないドアを開けると、開けきる前に隙間から二人が滑り込んでくる。


「マオー、昼御飯もらっていいかー?」


 遠藤梗一郎、キョーと、


「おなかすいたー。」


 久部美咲、みゅーだ。

 中学生時代、ボクには幼なじみと呼ばれる人が、二人いた。


「これ、お父さんが、マオにって。」


 みゅーが差し出した紙袋の中には、洋服が入っていた。

 みゅーの父はしがないサラリーマンなのだが、洋裁系の専門学校に通っていたために服を作ることが趣味である。ついでにその妻である母はデザイナーをしており、仕事ではなく趣味でデザインした服を父が作り、女性物はみゅーに、男性物はキョーかボクに着せて楽しんでいる。

 偶に編花やキョーの母にも感謝の気持ちとして贈っていたりもする。

 二人はとっととリビングへ。

 編花が、できあがった料理を皿に盛りつけるのを手伝ったりしている。

 もともと二人が来ることは知っていたので、量は多めに作ってある。

 受け取った紙袋は部屋の端に置いて、最後の一品を作る。

 中学にあがる際、一人暮らしをしていた姉の元に引っ越してきたら、その先で同じ幼稚園だったキョーとみゅーに再会し、作る料理の量が増えた。

 父母とは元々あまり仲がよくなかったので、何かと世話を焼いてくれる姉に甘えてしまっている。


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