幻想物語5
どうもギャロニンフです!
今回は咲夜さんと人里へ出掛けます!
それでは早速どうぞ!!
「ふぁ〜っ...。よく寝た...」
柊は時計を見ると、6時半だった。
「まだ朝食までは時間があるな...。そうだ、風呂入ろうかな。寝癖酷いし...」
柊はバスタオルを取り、脱衣所に入り、服を脱いだ。
「うわ...寒っ。早く入ろう。」
30分ほどして、柊はお風呂から上がった。
「うぅ〜ん!いいお湯だった。さて、本の続きでも読もうかな。」
柊は本を読み始めた。
柊が本を読んで1時間ほど立つと、誰かが戸をノックした。
「柊、起きてる?」
「起きてますよ」
「入るわね」
咲夜さんがドアをあけ、部屋にはいった。
「おはよう、柊。」
「おはようございます、咲夜さん」
「怪我は大丈夫かしら?」
「ほぼ治りましたよ」
「それはよかったわ。明日から働けそうかしら?」
「えぇ、大丈夫そうです。」
「じゃあ明日からよろしくね。それと、朝食の手伝いをしてもらってもよいかしら?」
「わかりました。でも僕、料理作れませんよ?」
「いいのよ、教えるから。さぁ、いきましょうか。」
僕たちは部屋をあとにし、台所へと向かった。
「さて、じゃあ今日は和食を作るわね。まずお米を研ぎましょう。」
「わかりました」
「柊は、お米研げる?」
「研ぐくらいなら、できますよ。」
「じゃあやってみて。なにかあったらアドバイスするから」
そう言われ、僕はお米を研いだ。
「柊、お米研ぐの上手いわね。」
「ありがとうございます」
「さて、次はご飯を炊くのだけど、ここではある隠し味を入れるわ」
「その隠し味とは?」
「蜂蜜よ。」
「え、炊くときに蜂蜜入れるんですか?」
「そうよ。蜂蜜に含まれる酵素のアミラーゼが、お米のデンプンをブドウ糖に変えるから、お米を噛んだときに甘さが引き出されるのよ。」
「へぇ〜そうなんですか」
「それに蜂蜜の糖分がお米の保水性を良くするから、ご飯がふっくら炊けるのよ」
「咲夜さん凄いですね」
「ありがとう」
「お米を炊くのにも豆知識があると美味しくなるんですね。勉強になりました。」
「うちではお米は6合炊くから、小さじ3杯蜂蜜を入れるのよ。」
そう言って咲夜さんは、僕が研いだお米に蜂蜜を入れた。
「これで美味しくなるわよ。次はお魚、鮭にしましょうか。」
咲夜さんのお料理教室はとてもタメになることが多く、とても楽しかった。
「出来たぁ!」
「お疲れ様、柊。あなた料理の才能あるわよ」
「ほんとですか!?」
「えぇ。とても手際がよかったわ」
「嬉しいです!」
「ふふふ、それじゃあ食事を並べましょうか」
僕達は料理を並べ、みんなを待った。
「それじゃあみんな揃ったので挨拶するわよ。いただきます」
「「「「「いただきます」」」」」
お嬢様の号令で挨拶をした。料理はいつもと変わらない美味しさだった。この卵焼きは僕が作ったよ。我ながらいい出来だと思う。
すると美鈴さんが
「この卵焼きって、柊さんが作ったんですか?」
そうですよと僕は答えた。
「凄く美味しいですよ!焼き加減も丁度いいです。」
「ありがとう美鈴さん。」
「いえいえ、ほんとの事を言っただけですよ」
僕達は料理を食べ終え、僕は咲夜さんと片付けをしている。
「これ、乾燥機にかけといて。」
「わかりました。」
「さぁ、これで片付けは終わりよ。そうだ、今から私は人里に食材を買いに行くから付いて来て。そのあとに博麗神社に行くから。」
「博麗神社というのはなんですか?」
「幻想郷にある神社のことで、そこにいる博麗霊夢という巫女がいるのよ。その巫女に男が幻想入りしたことを伝えておこうと思ったのよ。」
「是非行ってみたいですね。霊夢さんにも会ってみたいですし。」
「分かったわ。じゃあ行きましょうか」
僕達は紅魔館を出て、まず人里へ向かった。
「おう咲夜ちゃん!今日もいい野菜が揃ってるよ!」
人里の八百屋のおじさんが声をかけてきた。
「どうもこんにちは」
「いらっしゃい!おや?咲夜ちゃんの右にいるのは彼氏かな?いや〜おめでとう!」
「ち、ちょっと!!おじさん!からかわないで下さいよ!」
「その割には顔赤いけど?」
「もう!からかわないで下さいって!」
咲夜さんがこんなに怒っているところは初めて見たかもしれない。
「悪かったよ咲夜ちゃん。何買っていく?」
「.....」
「ありゃ...怒っちゃった...ごめんな、咲夜ちゃん。そこの少年。なにを買って行くんだい?」
僕はなにを買うか聞かされてなかったので、咲夜さんに聞いてみた。
「咲夜さん。何買いますか?」
「...。大根3つとキャベツ3つと人参2つ...」
咲夜さんはぶっきらぼうに答えた。僕は咲夜さんの言ったことをそのまま声を大きくして、おじさんに伝えた。
「大根3つとキャベツ3つと人参2つ下さい」
「はいよ、ちょっと待っててね」
そう言うと、おじさんは野菜をとった。
「はいどうぞ。怒らせちゃったし、今日は700円でいいよ。サービスだ。」
「咲夜さん。財布下さい。」
「...はい...」
「はい、ちょうど700円で」
「まいどあり!」
「おじさん、ありがとうございました!」
「咲夜ちゃん。ごめんね」
八百屋での買い物を済ませ、僕達は次の店へ向かい、歩き始めた。
「咲夜さん。機嫌なおしてください」
「....。」
さっきから『八百屋のおじさんの馬鹿...』とか独り言を言っている。咲夜さんの怒りは収まりそうになさそうだ。
僕達は全て買い物を終わらせた。すると咲夜さんが
「ねぇ、柊。パフェ食べない?...」
すると咲夜さんが店を指差した。
「いいですね、行きましょう!」
僕と咲夜さんはパフェを頼み、それを5分ほどで平らげた。パフェを食べたことで、少しは機嫌がなおったようだ。
「「ごちそうさまでした」」
「じゃあ柊。博麗神社に行きましょうか。」
「はい、行きましょう」
僕は咲夜さんに案内されて歩いた。
すると、とても長い階段が見えた。その上に神社らしきものがある。
「咲夜さん、あれが博麗神社ですか?」
「そうよ」
「てことはあの階段を?」
「登るわよ」
僕はその場でしゃがみこんだ。
みなさん。咲夜さんが顔を赤くして怒ってる姿を想像してみてください。
可愛いですね〜!w
鼻血が出た方。お大事にw
次回は博麗の巫女と白黒の魔法使いが登場します。
次回もぜひみていってね!!