不穏な妖気
どうも!ギャロニンフです!
今回は異変ですよ。正直途中からネタ切れしました、はい。それに投稿も遅れてるし...、申し訳ないっす(誠意が無い)
それでは早速どうぞ!
長かった冬も、短いながら盛大だった春も、幻想郷から過ぎ去ろうとしていた。
あれほど山を薄紫色に染めていた桜はなりを潜め、既に深い緑に包まれていたが・・・
人間、妖怪、その他諸々が集まるお花見だけは、未だ繰り返されていた。
そのお花見は、幻想郷の少女を集めるだけではとどまらなかった。
宴会を行う度に、幻想郷に得体の知れない不穏な妖気が高まっていたのだった。
――だが、妖気は高まる一方だったが、まだ何も起きていない。
犯人は、動機は、全てが判らない。その目的すら判らなかった。
妖気が高まろうと、誰一人、繰り返される宴会を止めようとしない。
こうなると、宴会に来る人間、妖怪、全員が怪しく見えるのも仕方がないだろう。
次の宴会まであと3日しかない。
「私がこの異変を突き止めるわ!」
そう意気込んだのはこの幻想郷にある博麗神社の巫女、博麗霊夢であった。
霊夢は早速、異変の犯人探しをすることにした。
しかし何しろ宴会に来る人の人数などを考えると一人一人、手当たり次第に疑っていくのは時間がかかることである。
ましてや3日しかない中で一人一人当たっていても時間が過ぎるだけである。
なので霊夢は予め怪しいと思われる人物を絞って当たることにしようとしたが、その怪しい人物を考えるのにも時間がかかる。そのことを思った霊夢はいつもの勘を頼りにして犯人探しをすることにした。
「さて、誰から行こうかな。あ、でもその前に柊とかにも手伝ってもらおうかしら」
霊夢は異変解決を手伝ってもらうために、紅魔館へと向かって飛んで行った。
「さて、これで今日の仕事はおしまいね。お疲れ様、柊」
「咲夜も終わり?」
「えぇ、そうよ」
「咲夜もお疲れ様」
「咲夜さ〜ん!柊さ〜ん!霊夢さんが来られましたよ。何かお二人に用があるそうですよ〜!」
遠くから美鈴が2人の名前を呼び、霊夢が用があると言って呼び寄せた。
「お久しぶりね。咲夜、柊」
「久しぶり、霊夢」
「霊夢、何の用かしら?」
「最近宴会が続いてるじゃない?」
「そうだね。結構長いよね。しかも3日周期で」
「そうなのよ!わかる?柊」
霊夢が食い気味に身を乗り出して、柊の顔を覗くように近づいた。
「いや、何が?」
柊は何かあったかなと考えるも、特に思い当たる節がない為、思ったことをそのまま口に出した。
「実はね、この宴会が長く続き過ぎてるのは異変だと思うの」
「でも楽しそうだしいいんじゃない?」
「それが良くないかもしれないのよ」
「「どういうこと?」」
柊と咲夜はハモりながら首を傾げた。
「相変わらず仲が良さそうね。そう、それでその宴会をやる度に妖霧が現れるのよ。それがもし危害を与えるものだとするなら、早めに解決した方がいいと思って。 」
「なるほどね」
「でも犯人が誰かもわからないし、その目的もわからないから困ってるのよ」
霊夢がこんな困った表情をしたのを、柊は初めて見た。
「それで僕達に手伝ってもらおうとしたの?」
「そうよ...」
「それなら手伝うよ。咲夜は?」
「もちろん。私も手伝うわよ」
「本当!?助かるわ!」
霊夢の顔がパァっと晴れた。心なしか、空にある雲がなくなった気がする。
「そしたら早速犯人探しをしましょう。でも手掛かりがないから困ったわね...」
「そうなのよ。宴会は博麗神社でやるから...まったく、頭が痛いわ」
「宴会に来る人を重要視して当たってみるのはどうかな?」
「そうね...それが一番確率が高くて賢明ね」
「さて、誰から当たるかね...」
霊夢は手に顎を置いて考えるような仕草をした。
「う〜ん...怪しい人が思い浮かばないのよねぇ」
「じゃあ私が思った人を言っていいかしら?」
そう声を上げたのは咲夜だった。
「それは誰?」
「幽々子よ」
「幽々子は無いんじゃないかしらねぇ」
霊夢はそう言う。前に異変を起こして反省した様子であった事から、それは無いんじゃないかと言った。
「幽々子が反省してる証拠が無いじゃない。それにここで話し合ってるよりは行動した方が良いと思うんだけど?」
確かにここで話し合ってるよりは行動した方がいいかもしれない、と柊は思った。
しかし、幽々子が犯人だとは思わないが。
「まぁ咲夜の言う通りね。私は無いと思うけど、行動はしましょう」
「じゃあ白玉楼に行きましょう」
柊と咲夜と霊夢は話し合って決めた末、白玉楼にいくことにした。
「美鈴、今度寝てたら許さないからね?」
僕と霊夢の前には、咲夜に説教されている美鈴の姿があった。頭にはナイフが刺さっている。
「すいません...もう寝ませんから...」
「そのセリフ聞き飽きたわ。そろそろ有言実行したら?」
「善処します...」
「善処?」
咲夜は声を低くし、まるで強盗犯の様にナイフを美鈴の胸の前に突き出した。
「相変わらずなのね、美鈴は」
「僕が幻想入りしてからこのままだね」
「まったく...そろそろちゃんとしないと本気咲夜にブチ殺されるわよ」
霊夢と柊はヒソヒソ声で話していた。
「もう寝ません」
「よろしい。次善処なんて曖昧なこと言ったら許さないわよ?」
「分かりました...」
「じゃあ柊、霊夢。行きましょうか」
「そうね」
「待ったぁぁ!!!」
凄い勢いで飛んできて、大声で3人を止めたのは魔理沙だった。
「この魔理沙様を置いて行って異変解決は早いんじゃないのか!?しょうがないから行ってあげてもいいんだぜ!?」
霊夢と咲夜はお互いに顔を見合わせた。
「じゃあ行きましょうか」
「そうね」
「ま、待ってくれよぉ...」
魔理沙は泣きそうな顔で2人を止めた。
「ほら、柊もいくわよ」
「まぁまぁ、魔理沙も連れて行ってあげようよ」
柊がそう言うと、魔理沙がパァっと晴れた顔になって柊に抱き着いた。
「柊はほんとに優しいのぜ!」
勢いよく抱き着いた魔理沙の髪からほのかなシャンプーの良い香りが広がった。
「ほらほら、分かったから離れて」
「まったく...この美少女魔理沙さんが抱き着いたんだからもっと喜んでくれてもいいんだぜ?」
「悪いけど咲夜がいるからね」
「ちぇ...咲夜がいなければ今頃、私が彼女になってたのになぁ」
一方の咲夜は顔を真っ赤にして、「咲夜がいるって言ってくれるなんて...」と独り言を呟いていた。
「はぁ...まったく2人共世話が焼けるわねぇ...」
霊夢が頭を抱えて溜め息を吐いていた。
「それで、今からどこに向かうつもりなんだぜ?」
「白玉楼だよ」
「え、幽々子達を疑ってるのか?」
魔理沙は柊、咲夜、霊夢の順で顔を見合わせた。
「この案は咲夜からよ。私も幽々子が犯人だとは思ってないけどね」
「あら?そんなの確認してみないとわからないじゃない」
「だけどあいつらは反省してたし無いと思うんだz...」
「「魔理沙には関係ないでしょ」」
「流石の魔理沙様もそんなにいじめられたら泣いちゃうのぜ...」
魔理沙はさっきと同じように柊に抱き着いた。その姿はまるで親にあやされる子供の様だった。
案外、的外れでも無い表現である。
「うぅ...私なんか悪いことしたかぁ...?」
「あぁ、ほら。魔理沙泣かないで。ほら!2人もからかうのやめてあげなよ」
「柊が言うならしょうがないわね」
「ちょっとからかっただけじゃない...」
2人も柊が注意すると大人しくなる。もしかしたら幻想郷の裏の支配者は柊なのかもしれない。
「魔理沙、一緒に行こうよ」
「連れてってくれるのか?」
「ごめんね魔理沙、冗談だから。一緒に白玉楼行こうよ」
咲夜は柊に注意されたこともあって、素直に謝った。
「魔理沙、一緒に行くわよ。」
霊夢は謝らないながらも態度を改めた。
「おう!魔理沙さんも一緒に異変解決するぜ!」
「よし!じゃあ白玉楼行こうか!」
柊の一言で4人は白玉楼へと飛んで向かった。
もちろん咲夜は恒例のお姫様抱っこである。
誰が起こしたかもわからない異変。もしかしたら異変ですらないかもしれない。
しかし小さな異変を見逃さず解決しようとする少女と1人の青年は実に映えた。
異変かもわからない異変に4人は力を合わせて解決に向け、一歩ずつ行動に移していったのであった。
さて、魔理沙のキャラがこんなんだったかなぁと思ったけど可愛いからいい!よね?
さて、本格的な異変は次回からですね。全くどうしようかとかは考えてないです、はい。
早い内に考えておいて、また遅れるみたいなことは少なくしたいです。
それでは!次回もお楽しみに!




