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意味がわかると怖い話 ①


 私の友人にカメラマンがいる。

 報道関係の凄惨な事故や殺人現場の写真を出版社に売って稼いでいるらしい。

 だが、なかなか良い写真が撮れるわけでもなく、貧乏暮らしを嘆いていた。

 ある日、見せたいモノがあるからと友人の家に呼ばれた。

「これを見てくれ」

 そいつが見せてきたのは一枚の写真。

 それも色んな雑誌に載って話題となった連続殺人事件の凄惨な一枚だった。

「これお前のだったのか!?」

「ああ、これで俺も一躍有名人だ。それからこれ」

 そう言って渡してきたもう一枚の写真は、また先程と同じく凄惨な死体の写真。

「これって次の被害者じゃ!?」

「ああ、次の被害者の写真だ。凄いだろ?」

 テレビでも雑誌でも見たことのない、間違いなく大スクープの一枚だった。

 嬉しそうに語る友人を見て私も嬉しくなる。

「凄いなお前、マジで有名人じゃねぇか。羨ましいぜ」

 私がそう言うと、友人は言った。

「なに、すぐにお前も有名になれるさ」



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