人はそれを涙と言う
「プリメラ!」
彼女がカーテシーを決めたと同時に、彼女を呼ぶ声がした。
ストレートの肩までのセミロング、色は濃い茶色。
ほりの深い顔に、茶色のちょっときつめの瞳が輝いている。
身長は165センチくらいだろうか、しかし出るところは出て、引っ込むところは引っ込んでいる。
プリメラを10人が10人ともかわいいと思うのならば、この人は10人が美しいと思うだろう。
そんな美しさを持った女性だった…プリメラのお姉さんだろうか…。
「どこへ行ってたの!心配したのよ!!!」
ガクガクと彼女を揺さぶる女性であったが、そんな彼女の手には細い両手剣が握られていた。
どう見ても危ない、プリメラも顔が引きつっている。
女性はその後泣きながらプリメラを抱きしめていた、刃がプリメラの足に刺さっている。
危ないってレベルじゃない、なんだこいつは。ああけど美しい。
すると、ふと、女性と目があった。
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「よかった、私の愛しいプリメラ!ニージはどうでもいいけど、あなたがいなくなったら私…私…!
ああとにかくよかった、無事で…!
お母さんが守ってあげるから…もう大丈夫よ?」
お母さんが私を抱きしめてくれた。
どうでもいいけど剣がささっている、いやどうでもよくない、お母さんは私のこととなると周りが見えなくなる。
それは私ごと見えなくなる、ちょっとおかしい。
冗談抜きで簡便してほしい。
とりあえずどうしたものか…そう思っていると…
「ああそうか――あなたね、あなたがプリメラを連れ出したのね。」
お母さんからぞっとするような声がしたと思った瞬間。
「―――ッ!」
「あなたねぇ?私のかわいいかわいいかわいいいいいいいプリメラを連れ出したのはぁ…」
お母さんは瞬時にケイジの横に移動し、愛剣を首筋に当てている。
あ、だめだこれ、お母さんの目のハイライトがない。
そう思った私であったが…
「残像だ」
その言葉とともに、ケイジの姿は掻き消え、そしてお母さんの肩の上にたっていた。
「~~~~~~~~~ッッ!!!???!?」
お母さんがすごい勢いで飛びのき、私の横に後ずさってきた。
滑ったせいか私に砂が直撃してる、痛い。
「あなた…何者…ッ!」
おまえが何者だよ…何恩人にいきなり刃向けてんだよ…
のどまででかかった言葉を飲み込み、母に向ける
「お、お母さんっ!その人は私を助けてくれたんだよ!?」
「え?あら!?そうなの?ごめんねぇ♪」
ドン引きレベルの変わりようである。
ほら、ケイジさんだってびっくりしてわなわな震えてるよ…。
「お母さん…?お姉さんじゃなくて…?」
「そこかよおおおおおお!!!」
私の叫び声が夜空にこだました。
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「ごめんなさいねぇ♪てえええっきり私のかわいいプリメラちゃんを狙う悪い狼かと思っちゃって♪」
「いえ、確かに俺のような薄汚い格好した男がいたら仕方ないですよ。」
何よケイジのやつ、鼻の下のばしちゃって…!
そりゃあ確かにお母さんは綺麗だけど、私だって…!
顔はそりゃちょっと負けてるし?
髪だってお母さんつやつやだし?
まあ確かにお母さん私より肌ぷるぷるだし…?
胸も大分負けてるけど?!
あ、けど体重とウェストは私のほうが上だし!?
「あれ…おかしいな…目から汗が出てきたよ…」
「あらあら、プリメラちゃんはまだまだこれからよ?♪」
「うむ、それに貧乳寸胴の幼児体型だって需要はあるぜ?」
うるさいおまえら勝手に人の心を読むな。
大体今日は何なの、隕石のせいで鼻血は出るし…ん?隕石?
「あああッーーー!そうだよ!隕石だよ!」
肝心なことを忘れていた、そうだ、私は空にいきなり闇が広がって、爆発したと持ったら盗賊に襲われて、そんでもって隕石だ…!
「お母さん、隕石だよ!さっきね、隕石が落ちてきてね!?」
「あらあらそうなの、隕石ね。…うん。大変だったわね♪」
お母さんはかわいそうなものを見る目で私を見てきた。
うん、また目から汗が出てきた…。




