ウェーブ
やっとヒロイン登場?
『今回の任務は旧時代の建造物の探索だ。』
今まで迎撃や奇襲戦が多かった中探索をする様だ。『お前とデューク少佐が未確認の敵勢力から攻撃を受けた時と同じタイミングでそこの建造物からある一定の周波数の電波を受け取った。』
「敵の本拠地の可能性があるわけか…」
エリオ少佐の言う通りで前回の敵が居る可能性が高いな。
前回の様なレーザー光線が何発も連射されるとなると閉所での戦闘では圧倒的に不利だな。
敵にとって有利な場所での戦闘になる可能性もある。
警戒度を上げよう。
『探索し、敵が居たのなら破壊しろ』
映像が消え、静かになったブリーフィングルームにエリオ少佐と残った。
「さて鉤爪君、今回の任務も僕は一緒に行けないし、デュークも別の任務で忙しくしている…」
「うん」
「…だが少し今回の任務はキナ臭い、僕も近くの地点で行われる任務を受ける。もしピンチになったら迷わず支援要請を送ると良い。」
「わかった」
こうして、次の任務への準備を進めた。
ヘリから投下され、機体を空中制御しながら塔の様な建物の、カタパルトがあったであろう場所から侵入した。
建物の内部は一部崩れかかっている。
格納庫と思しき場所に入ると、奥に一機のMGが見えた。
念のため一発撃ち込むが、反応は無かった。
降りて近づく。
かなり昔の物なのかボロボロだった。
コックピットハッチを開けて中を見ると、そこには自分の頭に付いているアンテナと似た物がSNCに接続されていた。
それを掴み取ろうとすると、手に静電気が流れた感覚がした。
旧時代の建造物は大きく揺れる。
そして、頭を手で掻き混ぜられる感覚がして、俺は意識を手放した。
『エリオ少佐!彼の反応が消えました!』
「なんだと!?今すぐ向かう!」
鉤爪君に何が起きたんだ…
急がなければ…
そして、ファンタズマはブースターを噴かして、遠目に見える塔に向かった。
『目を…覚まして…ください』
声が聞こえる。
透き通った綺麗な声、だが聞き覚えが無い。
『ここは危険…今すぐ…逃げて…』
目も開いてるが、体が動かない。
金縛りを受けている様な感覚だ。
建物が大きく揺れている事が背中越しに感じる。
一際大きく揺れた瞬間、天井が崩れて巨大な鉄骨が自分に向かって降って来る。
『早く!ねぇ起きて!』
このままでは…
『私には貴方が必要!!』
突然、ボロボロのMGが起動し、鉄骨を掴み取って防いだ。
金縛りが解けたのか、俺の体は飛び起き、自身のMGに走って向かう。
コックピットに飛び乗り、ブースターに火を入れる。
『カタパルトにアクセスする!急いで!』
格納庫から出るとスチームカタパルトが起動していた。
すぐに脚部の膝と足先をセットする。
『蒸気チャージ完了…カタパルトロック解除…発射準備完了!行きます!』
カタパルトから打ち出され、空に投げられる。
振り返ると、塔が崩れていくのが見える。
『ああ…崩れていく…私のファルコン…連れて行けなくてごめんなさい…』
「君の…名前は?」
『私の名前はWAVE…第三世代試験型AIです。』
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