抜けよう
花が散る
道おおう
濡れた石
静かに枝が伸びる
きらめく陽射し
最高って超自然
芽が吹く
うっすらと透ける緑色
なんとかしよう
なんとか
残された時間なんて気にしないでいいから
いまできること
いましたいこと
時には無茶して
あるいは嘆いて
それでも凄んで
ほら見えてくる
ほら見えている
だろう?
いまも響き続ける
いつもすぐ近くに
なんとかしたい
なんとか
なんとかなるさ?
どうかな
なんとかなるよ?
知ってる
なんとかしたよ
なんとかしたし
こなごな
風に飛ばされて
精一杯あがいた
舞って
舞って
舞い狂って
笑い憑かれて眠くなるまで
成層圏の彼方から届く粒子
たぶん細胞ぜんぶ生まれ変わる
記憶だけ引き継がれているのさ
別人のようにふるまっていい?
慣れ親しんで
ひそかに苦しんだ
風に飛ばされる
あらがう気力さえなくて
無残に砕け散る
なんでもないよ
なんにもないし
こなごな
迷路だったなんて俯瞰するまで気づかないもの
いまならわかる
風に飛ばされて遥か上空
抜けよう
抜けよう
抜けよう