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アス老人とテラガルドの実験
アス老人とテラガルドは実験をしていた。
まずは、徴収したオークの石斧を目の前にし、テラガルドが持とうとする。
両手で全力でリフトアップするのが限界であり、片手で持つのはおろか、両手でも担ぐことは困難であった。
他の兵士が四人がかりで運んだとのことだったので、その重量と大きさはかなりのものだろう。
いくつかの岩が地面に並ぶ。
大きさが異なるものと、硬さが異なるものがあり、距離を置いて並べてある。
用意したのはアス老人とテラガルドであったが、兵士三名とテラガルドによって、順にオークの石斧を岩にあてていく。
本来であれば、石斧を振り下ろし、破壊実験をしたかったのであるが、まともに振り下ろせるものがいなかったため、複数の兵士で落としてあてていくことになったのである。
ほとんどの岩が割れて砕ける中、いくつかの岩だけはかろうじて砕けず、亀裂も入らなかった。
もちろん、表面は欠けたりと破損がなかったわけではない。
しかし、十分に耐えることができたと言えるであろう。
一通りの破壊力実験が終わると、アス老人とテラガルドは全てを片付け、輜重隊の様子を見に行き、午前中が終わったのだった。




