第一次プルミエ侵攻の終結
一通り、戦後処理を済ませると、王と百人将、琴葉隊が集まり、砦の客間で祝杯となった。
琴葉、のぞみ、朝美は未成年ゆえ、酒は飲めないのだが、朝美だけは構わず酔いしれていた。
とがめるものは誰もいなかったが。
ひととおり、歓談すると、今後の方針について打ち合わせをする。
各々は食事や飲酒を楽しみながら、王の話を聞く。
何とも、フランクな感じだが、それこそが結束の強さを表わしていると感じられた。
「皆、よくやってくれた。こちらも数十名の死傷者が出たが、プルミエは千人以上の被害である。これは歴史的大勝利と言っても過言ではない。こうした戦史に残るような勝利を収めることができたのも、皆の奮迅のお陰だ。感謝する」
そう言って、深々と礼をする。
戦場での戦いとは完全に別人のようである。
「かなりの打撃を与え、徹底的な差を見せつけることができたと思う。しかし、プルミエの若き王は功をあせり、今が見えていない。先見の明もなく、領民の安寧も考えていないと聞く。国の総力を挙げて最後の戦いを挑んでくる可能性もあるため、今後一年間はその想定で行動をするものとする。今回の件で、ちょっとやり過ぎたというのもあるが、二倍近い兵で負けたことは相手の警戒心を抱かせるのには十分であろう。おそらくは三倍、四倍の兵力を動員してくることや、何らかの卑劣な罠を仕掛けてくることが当然予想される。調略や暗殺含め、おのおの十分に注意されたい」
そういって、再び宴が続くのであった。
こうやって、第一次プルミエ侵攻はカンナグァ連邦の完全勝利で終わったのだった。




