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識別符号:Fr-Vam-358
報告書作成年月日: 15 septembre 189X
報告者:Dr.ヘルシング
担当:Dr.ヘルシング、リリアーヌ・M・デュボア
事件発生日:8 septembre 189X
発生場所:アキテーヌ周辺
被害者:女性1名(失血による気絶)
概要:
被害者の証言によると、食堂の給仕の仕事を終えた帰り道に、ラテン系の少年に声をかけられた。女性が落としたと思われるハンカチを差し出されたが、自分のものではなかったため、そう告げようとしたところ、背後から黒い影に襲われ気を失った。
目を覚ました時には、小さな東洋人の子供がそばにいた。道端に倒れていた女性を心配してついていてくれたようだが、言葉が不自由で、女性が何か言ってもわからなかったようだ。彼女が目を覚ましたことを確認すると、子供はそのまま去っていった。
彼女が首元の傷に気が付いたのは、自宅に戻った後だった。首筋に小さな痛みを感じたため、彼女の夫に確認を願ったところ、首筋に二つの小さな牙の跡を見つけた。その日のうちに最寄りの教会へと駆け込む。
神父の証言によると、夫が女性を連れてきた。傷跡を確認後、吸血鬼の仕業と判断し、聖水と祈りにより対処。教会内で3日経過観察したが、吸血鬼化の兆候は見られていない。
2021/03/14 大幅に修正