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ダームガルス戦記  作者: あじさい
第6章 ランドン
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6-13

 我が軍によるランドン攻略は成功した。

 城壁を駆け上がるニコラスの姿に恐れをなして、敵の一般兵だけでなく大将ベルネスとランドン辺境伯ローラスもいち早く逃亡していた。

 結果論ではあるものの、城門が開くのを待つまでもなかった、と言っても良いほどだった。


 ランドンを我が軍の新たな軍事拠点とするため、クロッカス将軍は事前に略奪を禁止していた。

 略奪をすると街が疲弊し、民衆が新しい権力者に不信感を抱いて、統治がしづらくなるからだ。

 だが、商人に対する略奪を許されて喜んでいた兵士たちが、豊かで無力な街の人々に手を出さないはずもなかった。

 略奪を働いた者の中には我が軍の兵士だけでなく、逃亡するダームガルスの兵士たちもいたようだが、奪われる立場の人々にとってそんなことは大した問題ではない。

 後日、クロッカス将軍は略奪を働いた自軍の将兵を処罰し、略奪された品々を正当な持ち主に返却するよう取り組む姿勢を見せた。

 だが、実際には将兵たちは「厳重注意」ばかりでほぼお咎めなし、略奪された品々についてもほとんどが「略奪によって損なわれたという確証がない」、あるいは「我が軍ではなくダームガルス軍によって損なわれた可能性が高い」として補償されなかった。

 スタンリーによると、クロッカス将軍の立場としては、ランドンを統治するためには略奪を許容しないという建前を崩せなかったが、一方で兵士たちの不振を買わないためには略奪を黙認しない訳にもいかない、ということだったらしい。


 ベルネスとローラスの身柄を確保できなかったものの、「バルディベルグの悪魔」を倒したことで王国軍はお祭り騒ぎだった。

 ランドンを占拠したその夜、我が軍は「ホリウスの戦い」のとき以上に派手な祝宴を開いた。

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