表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガイアとハリケーン  作者: 天魔時男
8/102

第八章・二人に聞くと…

 スイリュウ先生に手紙のことを聞くと、「フレアとリンに聞いてみるといい。私は加入してもいいと思うが」と言われたので、養成所の中にいるフレア先生とリン先生に聞いてみる。


 中に入るとトオル先生が授業をしていた。

 子どもたちに人気が無い心理学の授業だ。

 僕たちはそれを聞きながらも(教室の)後ろにある職員室へと入る。

 職員室に入ると――


 「おう。ドルにフウ。今日も元気か?」

 「フレア先生そうじゃなくて、二人とも何か用事?」


 職員室ではフレア先生とリン先生がお茶を飲んでいる。

 休憩してたようだ。


 「朝から休憩してるなんて――そんなに大変なんですか?」

 「まぁね。契約者には専門の人がいないし、私とフレア先生を入れても七人しかいないから。悠さんたちがいてくれたらよかったんだけど――」

 「しかたねぇよ。あいつらにはあいつらの生活があるし、それにこっちの世界にはもう来られないんだろ?」

 「まぁ、そうなんだけどさ…」


 この養成所には一クラス――四十人しかいないが、それでも七人でやるのは大変だろう。


 「ドルとフウが気にすることじゃないよ。それで用事は?」

 「あの、この手紙のことなんですけど――」

 「ギルド「トライアングル」って書いてあるけど、これってボスさんの手紙だよね?」

 「そうだな。あそこに一人でいるのもつらいだろうし、休みになったら会いに行くかな」

 

 リン先生とフレア先生はそう言った後、手紙を読み始める。


 「いいんじゃないかな。私もボスさん一人で継続させるのは無理だと思ってたし」

 「俺も賛成だ。結局二人はどうしたいんだ?」


 フレア先生に聞かれ僕たちは、

 「僕は入ろうと思います。ボスさんの力になりたいし、何より自分の実力を上げるにはもってこいですから」

 「私も入ります。ドルと同じ意見の他にここより給料もいいでしょうから」

 「給料って…」


 僕たちはそれぞれの意見でギルドに入ることの表明をした。

 フウはああいってるが、給料の部分は本心じゃないだろう。


 「フウも素直になったほうがいいと私は思うな」

 「私はいつも素直です!」

 「そうか。それでどうするんだ、今から行くか?」

 「そう言えばどうやって行くの?」


 フウにそう聞かれが、僕も考えていなかった。

 ガルアの町からギルド「トライアングル」までは三日かかると聞いたことがある。


 「それなら――はい、これ、二人とも」


 リン先生から――僕とフウに――二枚のカードが渡される。


 「このカードに目的地が指定してあるから、そのカードを持ってかかとを三回鳴らして、目的地を言えば着くはずだよ」

 「じゃあ、今から行って来ます」

 「気をつけてね」

 「いつでも(ガルアの町に)帰って来いよ」


 そう二人に言われながら、僕たちは目的地を叫ぶ。


 「「ギルド「トライアングル」へ!」」


 カンカンカン


 とかかとを三回鳴らすと、カードが光りだす。

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ