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第七章・スイリュウ先生
僕たちが養成所に行くと、スイリュウにいさ――スイリュウ先生とアクアさんも来ていた。
「スイリュウ先生、昨日は川は綺麗に出来ましたか?」
「ああ」
スイリュウ先生は静かに答える。
「昨日もマイクロプラスチックごみがあって、私とスイリュウ様は苦労しましたよ」
隣のアクアさんもやれやれといった、顔をしている。
スイリュウ先生が教えているのは基本的に水のことだ。
水の魔法はどうやって出すのか、魚はどこから来るのか、なぜゴミを出してはいけないのか、といったことを教えている。
「水は綺麗にするべきだ。それは分かっているか、二人とも?」
基本的に人と話すことをしないスイリュウ先生だが、子どもたちや僕たちとはよく話してくれる。
「「はい!」」
僕たちは元気よく答える。
「ふっ」
「良かったですね、スイリュウ様」
スイリュウ先生もアクアさんも嬉しそうだ。