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ガイアとハリケーン  作者: 天魔時男
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第五章・夜の道を二人で…

 今日のすることが終わって、帰る途中――僕はため息を吐いた。


 「はぁ。やっぱり強いな、フレア兄さんは」

 「FランクのドルにはやっぱりAランクのフレア兄さんはきついみたいね」

 「自分だってEランクのくせに」

 「それは間違ってないけど」


 夜の道を二人で歩く。二人で歩くのは久しぶりだ。いつもはフウはさっさと帰っちゃうから。


 「夕食でも食べて元気になろう」

 「うん」


 基本的には僕も料理は出来るが、大抵はフウが作っている。

 今は自立して、フウや契約獣たちと一緒に住んでいる。

 (アパートの)隣に住んでいるので、アパートの大家さんからは姉弟(きょうだい)だと思われている。


 (本当は違うんだけどなぁ)


 きっと分かってはもらえないだろう。

 

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