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第六十七章・白虎
私が目を開けると、そこは雪が降り積もる庭園。
そう。まるで『雪の庭園』。
そこの頂上で屹立して立っているのが、白き虎――白虎だ。
『お前が巫女か。普通の女子ではないか』
「あなた。勝手に連れてきといて、それはないでしょう!」
『うるさいな。早く終わらせるか』
私の前に降りてきた白虎は少しつまらなさそうに歩く。
「ウィンドアロー!」
ジャラ化を解き、ソラリスで攻撃する私だったが、
キン
「えっ」
相手はなぜかダメージがない。すると白虎が、
『そこは北を表す。地面にNと書いてあるだろう』
私が地面を見ると、確かにNと書いてある。
『俺は『西の四聖獣』――つまり西からの攻撃じゃなきゃダメージも与えられない』
西?それなら!
私はWと書いてある所へ行き、初めての必殺技をする。
「アルティメットウィンド!」
その攻撃をつまらなさそうに横を向きながら、白虎は受けた。