表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/124

1-1

初めての投稿です

どうなることやら

8/14 誤字修正しました。

 公平なんて無い。

 あるわけが無い。

 汚職政治家は禊という謎儀式を経て、再選し、税金を貪っている。


 そうやって怠けている人間がいる一方、その穴埋めを必死に行っている人たちがいる。

 公平ではないが、バランスが取れている。


 俺はそんな現実に憤っているものの、選挙への出馬などを始めとする政治活動を実施していない。

 その程度の不満しかない。出来ればこっちの見ていないところでやってほしい。

 どうしようもないのだからニュースにしないでほしいものだ。

 不快になるだけだ。



 ガチャが好きだ。

 この話の流れだとガチャが公平って言うかと思うだろ?

 違う。ソシャゲのガチャは決して公平などでは無い!

 明らかにおかしい確率で良キャラを引くものがいる。

 そう……俺がそれだ!

 だからガチャが好きだ!


 これと言って趣味がなく、彼女どころか友達もいない。

 そんな俺に優しいのがガチャだ!

 他のプレイヤーと比較すると、どうもガチャ運だけは良いみたいなのだ。


 しかし、最近よく思うことがある。ガチャ運が良いというのは良いことなのだろうか?

 ガチャの中ではログインボーナスなどで無償で引けるものもある。

 それで良キャラを引けても昨今のソシャゲはそれだけでは勝てない。

 良キャラを強化する素材や装備を他ガチャでゲットする必要があるのだ。

 追加でガチャをすれば上位陣に勝てる領域へ行ける。もう少しで辿り着ける……もう少しで。そうなるとついつい課金してしまう。

 これがガチャ運がなく、一切届かない位置にいれば、こだわることなくソシャゲ自体を辞めることができると思う。

 ソシャゲ辞めてその時間と金を他の有意義な趣味に費やせば良いのだ。

 きっと得られるものはそっちの方がでかいだろう。同じ趣味の友人とか彼女とかできるに違いない。逃した魚は大きいものなのだ。

 これもバランスが取れているといえる。どっちが得と考えるかは個人次第だが。


 しかし、今の俺にはソシャゲしかない。

 30代後半ともなると新しいことを始めるのは億劫なものだ。

 ソシャゲ内で強キャラ、強アイテムを揃えて勝つ!

 うだつの上がらないサラリーマンとしてはせめてゲームの中だけでも俺TUEEEしたいのだ。


 とは言え、際限無くガチャを引くほどの収入も無い。

 自己抑制にもあまり自信がない。

 そこで活用するのがコンビニで購入可能な電子マネーだ。


 クレジットカードなどでガチャを購入できるように設定はしない。

 したら破産まで一直線な気がする……



 そんな何時もの仕事終わりに寄ったコンビニからの帰り道で、事件は発生する。



 レアキャラ排出確率2倍、強キャラの追加。

 今ハマっているソシャゲで発生したイベントだ。


 特に今回追加された強キャラは今までのレアキャラがなんだったのか?と言わしめるほどの性能を持っている。

 何としても欲しい!


 コンビニで電子マネーを購入し、車で帰宅する。

 何時もなら帰宅し、家で一息ついてから電子マネーをチャージしてガチャを引いている。一度家に帰ることで外出するのが面倒になり、過剰な課金を抑えるのが狙いだ。一晩寝て、冷静になれば我慢できるかもしれないしね。

 まぁ、かもってだけなので結局、課金してしまうこともしばしばだが。


 今回は違った。

 ついつい、信号待ちの合間にソシャゲを起動し、チャージを行ってしまったのだ。

 携帯片手に電子マネーの番号を入力。いつの間にか信号が青に変わっており、後ろで待っている車からクラクションを鳴らされてしまった。

 焦って車を発進させる俺。

 どうしても気になって携帯を操作し、ガチャを引いてしまう。

 ちらちらと画面を見ながら運転する。

 たらたらと、ながら運転をしている俺にイラついたのか後ろの車がライトでパッシングをしてくる。

 気が付くと法定速度以下になっていた。

 慌ててアクセルを踏む。

 携帯をちらっと見ると最上位レアの確定演出が発生していた。

 思わず携帯を注視してしまっていると野太いクラクションの音が鳴り響いた!

 ハッとなって前を見ると目の前に迫る大型のトラックの姿が見えた。いつの間にか中央線を割っていたのだ!

 避けることを考える時間もなくそのままトラックと正面衝突をした。


 こうして、周囲に「よそ見運転は危険です。やめましょう。」等のありがちな教訓を残し、俺の人生は終了する……はずだった。


読んでくださり、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ