過保護な母親
今回は
悲劇のヒロインを愛してやまない王子が悲劇を作り上げた犯人に復讐する話です笑笑
嘘ですよ?
「仁科……紅音?」
其奴がまりちゃんを苦しめているの…?
「何処に住んでる子?」
「母さんいいよ、そんな……」
赦せないわ。全国民が赦したって私は許さない。
まりちゃんを傷つけるような奴は死ねばいいわ。
「まりちゃん、悪い人にはね、罰が下るのよ。だから安心して」
私が仕返ししてきてあげる。
「大石校長先生」
校長室に入る。
「これはこれは滝川さん。こんにちは。どうかされましたか?」
私は左側のソファに座る。
「まりちゃんが虐めにあっているんですけども、大石先生はご存知ありません?」
「いえ……」
「大石先生もその生徒に味方されるんですの?教師としてそれはいかがなものでしょう?」
「いえ……その……」
「私がいくら寄付したとお思いで?」
100億は寄付して差し上げましたの。
「我々の配慮が足らず申し訳ありません」
「まぁいいですわ。まりちゃんはええと……何組だったかしら……」
「1年4組です」
「そのクラスに仁科という生徒がいますでしょう?」
「はい………」
その時廊下から生徒の声が聞こえた。
「紅音ちゃん黒魔術とかでやり返したのかな…」
やり返した?一方的な虐めじゃない。なにが「やり返した」よ。まりちゃんが何かするわけないじゃない。
「でも清々するよね。これでもう滝川も下手なことできないでしょ」
「怖かったもんね……」
私は席を立ち、ドアを開けた。
「なんなのあなたたち!まりちゃんがどれだけ痛い思いしたかも知らないで!まりちゃんが悪いことするわけないでしょ!今すぐまりちゃんに謝りなさい!」
「なんなの……あのおばさん」
「滝川の親じゃない?」
「子供がなにしたか知らないんだね」
私は振り返った。
「大石先生。あの子たちもきっとまりちゃんを虐めている仁科とかいう生徒の味方なんですわ。退学にしてください」
退学?!と声が上がる。主犯じゃないから退学で済ませてあげるわ。
「しかし……」
しどろもどろする大石先生。急いでちょうだい。まりちゃんはすごく追い詰められてるのよ。
「いいから!」
私は急かす。まりちゃんが自殺したら退学にしてくれるの?
「なんなのあれ……」
「もしかして裏口入学だったりして……」
生徒の頰を引っ叩いた。黙れ。だまれ。ダマレ……。
「あんた達みたいな悪はみんな追い出してやるわ!親の顔が見たいものね!どういう教育をしたらこんな娘に育つのかしら?」
「停学止まりにすべきかと……」
大石先生がほざいている。
「なにを言ってますの?こんなにもまりちゃんは苦しめられたんですよ?」
「はい………」
「まぁいいわ、大石先生。あなたを教育委員会に訴えさせていただきますわ。これは列記とした虐めの隠蔽ですもの」
「それは……」
「さっきからあなたはなにを隠していらっしゃいますの?」
「大変失礼なことを申し上げますと……お嬢様は虐めの主犯格なのです。その虐めに遭っている生徒が……」
私は強く大石先生を引っ叩いた。
「まりちゃんは被害者です!そんなことを大石先生にお伝えしたのは誰ですの?!そんな虚偽を伝える社会のゴミは誰ですの?」
「担任から聞いたものです……」
「まぁいいですわ。それは仁科という生徒に問い詰めることにいたしますわ。それで先生。私が相談しに来たのは他でもなくまりちゃんがその生徒に傷をつけられたと言っていたからですの。その生徒の住所を教えてください」
今回はお母さんが暴れ放題でした。
実際マリネは裏口入学です。