ずっと変わらない君が。
やっと4話目にありついた。
しかしみなさん!お気づきでしょうか!
1話目から紅音、幽霊君の名前1度も呼んでないんですよ!
なんでやねん!とツッコミ入れたいです。
まぁ、ちゃんと理由あるんですけど(笑)
誰かが担任を読んで来たらしく担任が駆けつける。
「いろいろ聞きたいけど後で聞かせて」
呼ばれるがまま私は担任の元へ駆け寄る。
警察が来ているらしく私は警察官の元へ走る。
彼奴のせいで散々だ。まぁ、感謝してない訳じゃないけど。
適当に取り調べが終わった。
警察は大した捜査もなしに怪奇現象、と片付けた。
こういう時はこの乱雑さに感謝しなくてはならない。
あの時は事故で片付けやがった警察を死ぬほど憎んだが、今はむしろ感謝している。
「警察は相変わらずだね」
私は言う。
「そういうところがいいんじゃない?」
昔から、こういうところ変わらないな。他人の短所も見方を変えて長所として認めてあげる。ほんといい奴だよ。
「で、話聞かせてちょーだいな」
私は浮かれ気味に聞く。
「あ、それがね。僕も実際よくわかってないんだけど、本当はまだに叩きつけてやる程度のつもりだったんだ。なんだけど少し力んじゃって窓割っちゃったんだ。紅音が弁償迫られたらどうしよう…」
「それは心配ないと思うけどなんでそんなことしたの?窓に叩きつけてやろうだなんて……」
「紅音が暴力振るわれそうになったから。もっと早く気づけなくてごめんね」
「いや、蹴り飛んで来たの初めてだから。いじめって言っても大したものじゃなかったし……大丈夫……」
私の声を罵声とも悲鳴ともつかぬ声が遮った。
『大丈夫だなんて言わないで!』
何をそんなに起こっているのか…?いや、悲しんでいるのか…?わからないが話題を変えよう。
「で、マリネは?」
さっき溢れた涙はどこへ言ったのやら。目を軽く擦りながら其奴は続けた。
『あの金髪の子?なんとなくだけど』
聞いたか皆の衆。此奴とんでもない奴だ。
「なんとなく……?」
怯えながら私は聞く。
『いじめの主犯格だと思ったから』
よく見抜いたな。あの一瞬で。
あ、そうだ。言い忘れてた。
「その……ありがとう」
『ううん。何も解決してないでしょ』
「でもスカッとしたから」
『どう…いたしまして……』
照れてるのか……。今どこに照れる場面があった?!
「一旦今日は解散らしいし帰ろうか」
『うん』
帰宅。
今の感情を五文字にまとめるなら、とりあえず疲れた、とだけ言っておこう。
「ねえ」
『どうしたの?』
「大好き」
顔が真っ赤になっている。湯気が出るんじゃないかってくらいに。
恥ずかしいので寝るとしよう。
「おやすみ」
布団を頭まで被って寝る。
私が君に恋したあの日から、何1つ変わらない君が……。
『大好き』
そう言えばとてつもなくどうでもいい話ですが、
私の所属していた部活で
2年主将が3年の女子主将に宛てて贈った言葉の中に、
「時に優しく、時に厳しく教えてくださいました」
というのがありました(爆笑)
泣いてたんで思いは伝わったと思いますが。
大人が吹いていました。