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無色透明  作者: 夜桜菫
日常篇
4/41

ずっと変わらない君が。

やっと4話目にありついた。

しかしみなさん!お気づきでしょうか!

1話目から紅音、幽霊君の名前1度も呼んでないんですよ!

なんでやねん!とツッコミ入れたいです。

まぁ、ちゃんと理由あるんですけど(笑)

 誰かが担任を読んで来たらしく担任が駆けつける。

「いろいろ聞きたいけど後で聞かせて」

 呼ばれるがまま私は担任の元へ駆け寄る。

 警察が来ているらしく私は警察官の元へ走る。

 彼奴のせいで散々だ。まぁ、感謝してない訳じゃないけど。



 適当に取り調べが終わった。

 警察は大した捜査もなしに怪奇現象、と片付けた。

 こういう時はこの乱雑さに感謝しなくてはならない。

 あの時は事故で片付けやがった警察を死ぬほど憎んだが、今はむしろ感謝している。

「警察は相変わらずだね」

 私は言う。

「そういうところがいいんじゃない?」

 昔から、こういうところ変わらないな。他人の短所も見方を変えて長所として認めてあげる。ほんといい奴だよ。

「で、話聞かせてちょーだいな」

 私は浮かれ気味に聞く。

「あ、それがね。僕も実際よくわかってないんだけど、本当はまだに叩きつけてやる程度のつもりだったんだ。なんだけど少し力んじゃって窓割っちゃったんだ。紅音(あかね)が弁償迫られたらどうしよう…」

「それは心配ないと思うけどなんでそんなことしたの?窓に叩きつけてやろうだなんて……」

「紅音が暴力振るわれそうになったから。もっと早く気づけなくてごめんね」

「いや、蹴り飛んで来たの初めてだから。いじめって言っても大したものじゃなかったし……大丈夫……」

 私の声を罵声とも悲鳴ともつかぬ声が遮った。

『大丈夫だなんて言わないで!』

 何をそんなに起こっているのか…?いや、悲しんでいるのか…?わからないが話題を変えよう。

「で、マリネは?」

 さっき溢れた涙はどこへ言ったのやら。目を軽く擦りながら其奴は続けた。

『あの金髪の子?なんとなくだけど』

 聞いたか皆の衆。此奴とんでもない奴だ。

「なんとなく……?」

 怯えながら私は聞く。

『いじめの主犯格だと思ったから』

 よく見抜いたな。あの一瞬で。

 あ、そうだ。言い忘れてた。

「その……ありがとう」

『ううん。何も解決してないでしょ』

「でもスカッとしたから」

『どう…いたしまして……』

 照れてるのか……。今どこに照れる場面があった?!

「一旦今日は解散らしいし帰ろうか」

『うん』



 帰宅。

 今の感情を五文字にまとめるなら、とりあえず疲れた、とだけ言っておこう。

「ねえ」

『どうしたの?』

「大好き」

 顔が真っ赤になっている。湯気が出るんじゃないかってくらいに。

 恥ずかしいので寝るとしよう。

「おやすみ」

 布団を頭まで被って寝る。

 私が君に恋したあの日から、何1つ変わらない君が……。

『大好き』

そう言えばとてつもなくどうでもいい話ですが、

私の所属していた部活で

2年主将が3年の女子主将に宛てて贈った言葉の中に、

「時に優しく、時に厳しく教えてくださいました」

というのがありました(爆笑)

泣いてたんで思いは伝わったと思いますが。

大人が吹いていました。

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