地獄の学校
ようやく3話目ですね!
全然話が進みません(`・ω・´)
許してください
七時四十五分。始業は八時十五分だから早いが、私はいつもこのくらいだ。
「着いてしまった……」
大丈夫。私には……。私には……彼がいる。
裏門右横にプールがある。薄汚い水面が目に映った。
膝から崩れ落ちた。息が苦しくなる。ダメだ。あの日のことを思い出しちゃダメだ。猛烈な吐き気に襲われる。吐きそうだ。
『紅音!大丈夫?!』
背中を摩ってくれるのは嬉しいが効果がない。
携帯の待ち受けを開いた。
懐かしい。彼の笑顔が全部癒してくれる。
暫く眺めていたら落ち着いた。
「仁科さん大丈夫ですか?!」
遠くの方から女性の先生が駆け寄ってくる。
白衣を着ている。会ったことはないが養護教諭だろう。
違った。白衣をこよなく愛する変人の担任だ。忘れてた。
「大丈夫です」
鉛のようになった足に体重をかけて立ち上がる。
「ごめんね、心配かけて」
小声で伝える。其奴は首を振った。
『大丈夫だけど紅音は平気?』
「私はもう大丈夫」
担任が声をかけてきた。
「保健室で勉強する?」
「いえ、このまま教室行きます」
かなりぶっきらぼうに言った。
「じゃあ、また後でね」
担任が戻っていく。
大きく深呼吸して私は言う。
「行こうか」
気がつけば、もう始業時間5分前であった。
「あ、来たよ。泥棒猫」
奥の席に足を組んで座っていた金髪ロングのバカ女が言う。マリネだ。
「泥棒猫ってあの根暗みたいな女が?」
隣でツッコミ入れてんのは…彼奴か。ゴーヤ。
私は奥へと突き進む。こいつらが陣取ってるのは何を隠そう私の席なのだ。
「挨拶もできねーのかよゴミクズが」
そう口にするのはゴム風船。顔もでかけりゃ態度もでかい。
「私の席なんですけど」
私が言う。できるだけ目を合わせずに、静かに。
「もういっぺん言ってみろや!」
ゴム風船の隣に座るフンコロガシの蹴りが飛んでくる。
後ろで何か蠢いた気がしたかと思えば、フンコロガシが窓を突き破ってベランダの手すりに叩きつけられた。
後ろを振り返ると何もない。おかしい。何もないなんて。彼奴がいたはずなのに…。途中で帰ったのか?そんな奴ではなかったと思うんだが。
「は?」
ゴム風船が首を傾げる。それ私のセリフな。
まぁそれはさておき、早く席に座ろう。
「どいてくれませんか」
「あ?調子こいてんじゃねーぞ泥棒猫」
マリネだ。
直後、マリネの頰に切り傷ができた。
「やだ。鎌鼬?」
マリネが言い終えた頃には頰には無数の傷があった。
マリネは痛い痛いと泣き喚いた。
「おいマジかよ……」
ゴーヤとゴム風船の声が揃った。
だからそれ私のセリフだって!とツッコミを入れる余裕が私にはなぜかあった。
犯人は私の目の前に立ち、土下座した。
『ごめん紅音!』
は?
かまいたちによる無数の切り傷ってちょっとグロいですね
最後謝って来たの誰でしょうね?みなさんの予想してる人が正解です
さて、途中でて来たいじめっ子の名前ですが
あれは紅音がそう読んでいるだけで周りは普通に名前で呼んでます。
本名明かしておきますね
マリネ→滝川真利奈
【紅音がまりな、をまりねと聞き間違えた】
ゴーヤ→松原高也
【高はコウとも読む。そこで紅音がコウヤと間違えいつしかゴーヤ】
ゴム風船→疾川亮太郎
【見た目のまんま。高身長でデブで顔も大きく全体的に丸いから】
フンコロガシ→及川彬
【金魚の糞であるゴーヤよりも下っ端だから】
いじめっ子グループは残り三人ほどいますがまだ登場してません。
腕が立つ無言男と美人系ビッチ、最恐サイコパス。