ケイサツ嫌い
ものすごくお久しぶりです。
ごめんなさい。携帯のバグもそうですが単純にサボってアニメ見てました。
東京喰種です。私の親友が大好きなんです。
「○○高校連続不審死事件についてどう思うかね」
ネイビーのスーツを着た大柄な刑事が言った。この事件を任された警部である。
「かなり計画的な犯行と思われます。綿密に計画を立て抵抗する隙も与えずに殺している…殺人慣れでもしてるんでしょうか……」
黒いスーツを着た女刑事が答えた。
「そうですね。だとすると次もあるかもしれませんね……。しかし見当もつきません。犯人がどういった理由で被害者を惨殺しているのかも不明ですし……」
グレーのスーツを着た若い刑事が暗い顔をする。
「生活安全課からの情報ですと、この付近を騒がせている不良集団のメンバーだそうなんですが、所属は全員異なります」
女刑事が伝える。
「不良集団の抹殺が目的なのかもな。よし。その線で捜査するとしよう」
『ねぇ紅音、さっき二人で話し合ったこと、警察の人に伝えたらどうかな?』
「っざけんな!」
私は部屋で怒鳴り散らした。
「あんな連中に協力する義理はない」
『ゴミって』
「二度と警察に言うなんて言わないで。どうせ聞き入れやしないんだから」
『うん……』
「ただいまー」
母さんの声がした。
「紅音?帰ってるの?」
母さんの足音が近づいてくる。
私は慌ててゲームを起動しヘッドフォンを耳に当てた。
「今日ちょっと出かけるわよ」
「は?なんで?!」
振り返ると部屋に母さんがいた。
「父さんがね、今日捕まったそうなのよ」
『え?!』
誰よりも蒼が驚いていた。
「見つかってよかったじゃん……」
捕まった、つまり逮捕だってことくらいわかる。でも私は見つかっただけだと自分に言い聞かせた。
「犯罪者の娘だなんて思われたくない……母さんが離婚してくれれば万事解決なのに……」
私はポツリと呟いた。
『紅音……』
「ブツブツ言ってないで早く支度して」
「………わかった」
警察署に行くと、父と会えた。
「お父さん!何があったの!」
母さんが叫ぶ。私はその後ろでただ俯いた。
父の容疑は障害致死だそうだ。
「お父さんが何もなしに人を殴るわけないものね……ねえ!」
「蒼……」
『何?』
「私が犯罪者の娘になっても嫌いにならないでね」
小学校の時、同じクラスに親が犯罪者という子がいて、その子はそのせいで虐められてた。
『何言ってるの?紅音は紅音でしょ』
「ありがと……」
結局犯人は名乗り出た。
父の件は冤罪だった。つまり父は何も悪くないのに犯人扱いされたわけだ。
実質的な損害はないが、謝って済む問題なんかじゃない。慰謝料なんかで終わらせないでくれ。母さんもそれで納得しないでくれ。
父はそれを機に失踪してしまった。
だから嫌いなんだ。警察なんて連中は。
父の冤罪も一つの理由でしょうが、紅音が警察を嫌うのはもっと大きな理由があります。
次の篇はタイトル未定ですがこれが高校篇です。これで明らかになります。
次回更新も頑張ります