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無色透明  作者: 夜桜菫
ウサギ小屋の怪篇
27/41

ケイサツ嫌い

ものすごくお久しぶりです。

ごめんなさい。携帯のバグもそうですが単純にサボってアニメ見てました。

東京喰種です。私の親友が大好きなんです。

「○○高校連続不審死事件についてどう思うかね」

 ネイビーのスーツを着た大柄な刑事が言った。この事件を任された警部である。

「かなり計画的な犯行と思われます。綿密に計画を立て抵抗する隙も与えずに殺している…殺人慣れでもしてるんでしょうか……」

 黒いスーツを着た女刑事が答えた。

「そうですね。だとすると次もあるかもしれませんね……。しかし見当もつきません。犯人がどういった理由で被害者を惨殺しているのかも不明ですし……」

 グレーのスーツを着た若い刑事が暗い顔をする。

「生活安全課からの情報ですと、この付近を騒がせている不良集団のメンバーだそうなんですが、所属は全員異なります」

 女刑事が伝える。

「不良集団の抹殺が目的なのかもな。よし。その線で捜査するとしよう」




『ねぇ紅音(あかね)、さっき二人で話し合ったこと、警察の人に伝えたらどうかな?』

「っざけんな!」

 私は部屋で怒鳴り散らした。

「あんな連中(ゴミ)に協力する義理はない」

『ゴミって』

「二度と警察に言うなんて言わないで。どうせ聞き入れやしないんだから」

『うん……』



「ただいまー」

 母さんの声がした。

「紅音?帰ってるの?」

 母さんの足音が近づいてくる。

 私は慌ててゲームを起動しヘッドフォンを耳に当てた。

「今日ちょっと出かけるわよ」

「は?なんで?!」

 振り返ると部屋に母さんがいた。

「父さんがね、今日捕まったそうなのよ」

『え?!』

 誰よりも(あおい)が驚いていた。

「見つかってよかったじゃん……」

 捕まった、つまり逮捕だってことくらいわかる。でも私は見つかっただけだと自分に言い聞かせた。

「犯罪者の娘だなんて思われたくない……母さんが離婚してくれれば万事解決なのに……」

 私はポツリと呟いた。

『紅音……』

「ブツブツ言ってないで早く支度して」

「………わかった」



 警察署に行くと、父と会えた。

「お父さん!何があったの!」

 母さんが叫ぶ。私はその後ろでただ俯いた。

 父の容疑は障害致死だそうだ。

「お父さんが何もなしに人を殴るわけないものね……ねえ!」

「蒼……」

『何?』

「私が犯罪者の娘になっても嫌いにならないでね」

 小学校の時、同じクラスに親が犯罪者という子がいて、その子はそのせいで虐められてた。

『何言ってるの?紅音は紅音でしょ』

「ありがと……」



 結局犯人は名乗り出た。

 父の件は冤罪だった。つまり父は何も悪くないのに犯人扱いされたわけだ。

 実質的な損害はないが、謝って済む問題なんかじゃない。慰謝料なんかで終わらせないでくれ。母さんもそれで納得しないでくれ。

 父はそれを機に失踪してしまった。


 だから嫌いなんだ。警察なんて連中は。

父の冤罪も一つの理由でしょうが、紅音が警察を嫌うのはもっと大きな理由があります。

次の篇はタイトル未定ですがこれが高校篇です。これで明らかになります。

次回更新も頑張ります

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