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無色透明  作者: 夜桜菫
追憶篇
23/41

多重人格者、蒼(後編)【蒼】

ごめんなさい!今回いつもの二倍くらいの長さになってしまいました


作者の愛するヤンデレについてあとがきで語りますので別に読まなくていいです笑笑

 屋上に行ってみると先日僕に話しかけて来た少女がいた。名前は……なんだっけ。

 確かラブレターに名前が書いてあったはず……。あ。置いて来ちゃった。

「来てくれたんだね!(あおい)君!」

 なんて言って断ろうかな。傷付けないような言葉で……。

「私ね。初めて蒼君見たときから一目惚れしちゃったんだ」

 少女は僕に縋り付いて言った。近いって!

「そうなんだ……」

 無関心みたいなコメントするな。

「どうしても蒼君が好きなの。付き合って……くれませんか……?」

 少女は上目遣いで目に涙を溜めた。断りきれなくなってきた。

「蒼君以外なんて考えられないの……」

 落ち着け、僕。言葉を考えろ。

「私じゃダメかな……?」

 ダメだ。何も浮かばない。

「付き合うのは無理なんですごめんなさい!」

 僕は、逃げた。紅音(あかね)に呆れられちゃうなぁ。



 僕が教室へ行くと紅音はイヤホンをして出て行ってしまった。

 避けられてる……?逃げたのバレてる?いや紅音は教室にいたんだから知っているはずがない。

「紅音!」

 僕は名前を叫んだ。

 なんで……帰ろうとしているんだろうか。

「彼女はどうしたの?」

 なんかイライラしてるな、紅音。

「あのね……紅音」

 一旦教室に戻った。紅音は僕の席に座り僕はその隣に座った。

「いや、あのね!勢いに押されたというか、断り切れなかったというか……」

 先に言い訳してしてしまった。予防線を張っているつもりはないんだけど……。ついいつもの癖が出てしまった。

「うん」

「いや、僕も断ろうとは思ったんだけど……」

「結局どうしたの」

「逃げちゃった」

 僕が言うと紅音は呆れた顔をした。

「は?」

「逃げてきちゃったの」

 だってあんな顔されたら断れないって!

「お前はバカか」

 バカです……ほんと……。

「い、今から謝りに行ったほうがいいよね……」

「なんて言って逃げたかにもよる」

「ごめんなさいって言って逃げてきた」

「明日でいいんじゃない」

「そうだよね!明日改めて言えばいいよね!」

「うん。今度は逃げちゃダメだからね。じゃあ今日は帰ろっか」

 紅音が机から飛び降りた。

「待って〜」

 紅音はスキップして歩き出した。機嫌が直ったみたいで良かった…。



「ねぇ蒼くん!昨日の考えてくれた?」

 昨日の少女が朝一番に教室へやってきた。

「屋上で答え聞かせて」

 昨日と表情が変わらない。

「わかった。準備していくから外で待ってて!」

 机の上に筆箱を出した。

「うん!」

「紅音……一緒に来て……」

「え?私も?」

「一人だと怖くって……」

「はいはい了解」

 紅音にはドアの裏に隠れてもらうことにした。

「めんどくさいな……」

 誰かの声が聞こえた気がした。


「ごめんなさい」

 僕は口を開いた。

「え…?」

「逃げちゃったこともそうだけど、付き合うのは無理だよ」

 落ち着いて話せ。

「なんで?彼女いるの?」

 それお前に関係ないよな?

「いないよ」

 イライラは表に出さぬよう、普段と変わらないよう気を使いながら答弁しないとな。

「じゃあ好きな人?」

「いや……いない」

 紅音……は好きな人というより……家族……的な?他は論外だし男はもっと論外だ。ニューハーフも。

「じゃあなんで」

「無理なものは無理なんだ。ごめんね」

 作り笑いが崩れてきてる。気をつけないと。

「親しくないから?」

「それもある」

 が、お前、僕のこと何も知らないだろ。

「これから仲良くしようよ!」

「無理」

 早く切って紅音に会いたいな。いや、そこにいるんだけど。

「ごめんね。だからもう諦めて」

 オブラートが溶けました。

「無理だよ……」

 泣いたって容赦しねえから。

「僕も無理なんだって」

「そんなこと言わないでよ……なんで……私じゃダメなの……」

「ハッキリ言うよ」

 紅音が手でバツ印を作る。言うな、ということらしい。まぁ……紅音がそう言うなら。

「やめておくよ。言ったら傷つくだろうし」

「じゃあね」

 僕はスタスタと歩き出した。

「待ってよ……」

 泣き噦じゃくって女は僕の袖を掴んだ。穢らわしい。

「離して」

 手を振り払う。

「あと気安く蒼君って呼ばないで」

 蒼って名前は紅音にだけ呼んで欲しい。


 ふと我に返ったとき僕は紅音の目の前にいた。

 よく覚えてないがちゃんと振ったのだろう。

「お待たせ紅音!紅音がいてくれたから怖くなかったよ!」

「私は蒼が怖い」

「えっ、なんで」

「無自覚か。余計怖い」

「えっ待って!なんで?なんで!」

「いや、だってさ。怒ってたのが怖かった」

 怒ってた?あ、でもなんとなくイライラしてた記憶はある。

「ちょっとイラっとしただけ」

「蒼、一つ言っとく」

「うん」

「多分毎日あんな感じだよ」

「えっ。嫌だ……」

ヤンデレには色々あるらしいのですが裏人格の蒼は「神格化型」らしいです。ある種の宗教。


私的には「愛情独占型」がダントツで好きです☆

ヤンデレの基本ですね。他の人と喋らないで、とか監禁しちゃった、とか。そんな彼氏が欲しい。

わざと他の男と喋って嫉妬させてもっと構ってもらおうって考え出したら謎の計画書作ってしまった程です。(黒歴史)

某青い鳥でヤンデレなりきりbotをフォローしてはそのツイートを自分に言われてるように感じる。最高の楽しみ方ですね。オススメはしません。

お気付きの通り私はメンヘラです。自覚あります。青い鳥ではヤンデレ彼氏欲しいと叫んでいます。CAとか神(知ってる人しかわからない)ですよね!

愛情表現って色々あると思うんですが、下半身抜きの恋愛が私は好きなんです(遠回しに言ったつもり)それで愛してくれる方が愛を感じるんですよ。つまりはそういうこと。

ヤンデレ彼氏ってどうやったら出会えますか?CAは幼なじみ……RR(勝手にCP名はつけた)も幼馴染……幼馴染じゃなきゃダメなの?!


「先人の知恵型」も好きです。

所謂「調教」ですよ。萌える、萌え死ぬ、悶え死ぬ。ふぁおおおお。


感想:束縛っていいね

参考:http://ja.uncyclopedia.info/wiki/ヤンデレ

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