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無色透明  作者: 夜桜菫
追憶篇
15/41

私のヒーロー

本日は二話更新!

今回と前話は事実(5割)妄想(5割)でお送りしてます。


過去編書いてる時は透明アンサー聴くのが一番です

(`・ω・´)

 最近男子までもが暴力を振るうようになった。

 私はその男子たちに大嫌いな父の姿を重ねていた。そんな私といえば放課後の学校の裏庭で、私は醜態を晒しているだけ。

 その時、足音が聞こえて来た。担任のものだった。

「あっ」

 担任と目が合った。担任は小さく声を出し逃げて行った。

「ヤバくね?」

「に、逃げよう!」

 生徒たちが逃げて行く。私も立ち上がり、今日は帰る。



 あれから一週間が経った。結局あの担任は封殺したのだ。大人はみんなそうだ。都合の悪いことには蓋をする。

 弱い奴はその中で絶望に苛まれながら死んでいく。私も死ねば楽になれるのだろうか。

 放課後の教室で私はそんなことを考えていた。痛覚なんてものは麻痺してしまったから思考に集中できる。あの聲を思い出せる。

紅音(あかね)!」

 細くて弱くて未熟な男子の声。誰かなんて考えなくてもわかった。さっきまで脳内で再生していた声なのだから。

「なんだお前」

 蒼は他の男子よりも痩せてて身長も低いから、ナメられるのは当然といえば当然だった。

「……………」

 何かを蒼が言ったが聞き取れなかった。

「紅音を傷つけないでよ」

「正義のヒーロー気取りだ」

 女子たちが蒼を嘲笑する。

「君達には痛みなんてわからないんだろうね。同じ痛みを味わったらわかるのかなぁ」

 蒼が冷やかに笑う。蒼はいつも明るく笑ってるイメージしかないからその笑みが恐ろしく感じた。

 それはみんな同じだったようで全員が逃げて行った。

 蒼はその無様な男子たちに一言声をかけた。

「次はないからね」

 怖すぎる。私が彼奴らの仲間なら逃げ切れないと観念して死んでるって!

「大丈夫?」

「大丈夫じゃありません……」

 私のメンタルが死にそうだ。

「大丈夫じゃない?!ええっと……どこか怪我……」

 違うわ。

「助けてくれてありがとう」

「ううん。もっと早く助けられなくてごめんね」

「そんなことないよ。でもいつから気づいてたの?」

「一年の時から。でもあんまり変なことするとエスカレーターするから」

 エスカレーター?!

「エスカレートだね」

「そうそうエスカレート!」

 蒼はしばらく「そうだよ!」などと独り言を言っていた。此奴の頭大丈夫だろうか。

「帰ろっか」

 蒼が手を差し出してくれる。

 私はその手を取って立ち上がった。足が少し痛むが気にしないことにした。

「肩掴まって」

 気づいてたのか。

「ありがとう」

「こういう時にお姫様抱っこができればいいんだけどなぁ」

 しなくていいよ!私が羞恥心(シューチシン)で死ぬわ。

 でもやっぱり、あったかいなぁ。

紅音は私(女)、蒼は親友(男)がモデルなのですが私の親友ここまでかっこよくない。笑笑


蒼が怖すぎて書いてる間ずっとスマホがバグ起こしてました(スマホで書いてる)

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