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異世界に住む姫はどんな旅を?  作者: 葉月 いつか
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冬の露天風呂に

今日、初雪が降りました。

外が寒いので私は宿の部屋で過ごし、

のんびりと本を読んでいました。

すると、お出掛けをしていたスフィアが、

慌ただしくドアを開けて帰って来ました。


『リリー、フワリ、大変だ!』

『そんなに慌ててどうしたの?』


スフィアが少し息切れをしていたので、息を整えてから言いました。


『この町には露天風呂があるみたいなんだ、みんなで行こう!!』

『露店風呂・・・?』

『なんだが、楽しそうな響きなの!行きたいの!』


話を聴くと温泉が外にあることを露店風呂と言うみたいです。

前に一度だけ温泉に入ったから好きになったので、

行きたかったのですが、初めは断ってしまいました。


『ごめんねスフィア、私は行かないかな。

温泉は好きだけど裸になるのが恥ずかしいし・・・

それに外にあるなんて覗かれたりしない?』


『それは大丈夫だよ、覗かれない用に壁を作ってあるからね。

それに、その温泉は女性限定の場所みたいなんだ。だから安心して入れるよ』


私は少し迷いましたが、露店風呂に行く決断をしました。

私達はスフィアについて行き、露天風呂がある温泉に来ちゃいました。

今は脱衣所で服を脱いでいるところです。


『温泉は好きになったんだけど、

やっぱり裸になるのが恥ずかしいんだよねー・・・』


スフィアにじっと見られるので前を隠しました。


『スタイルがいいから、もっと堂々として良いのに』

『うー、そんなに見ないで・・・』

『2人とも早く露天風呂に入ろー』


フワリが待ち遠しく私達に呼び掛けました。


『そうね、入りましょう』


ドアを開けると、竹のような壁に囲まれていて、

木や石が置いてあり、とても風情がある露天風呂で素敵な場所だった。

しかし・・・寒いです!!!


雪がほんのりと積もっていて、とても寒いです。

凍えそうなので、駆け足で露天風呂に入りました。

フワリは飛んでそのまま露天風呂にダイブしていました、

人が居なかったので迷惑になりませんでした。


露天風呂に浸かると、とても温かくて気持ち良かったです。


『ふー、温まるねー』

『ああ、景色も良いし最高だな』

『温泉ってこんなに気持ちがいいのー』


フワリは浮かんでいました。

それにしても本当に癒されますね、

旅の疲れが一気に吹き飛びます。


『こうやってのんびりするのもいいよねー』

『だな、しかも私達しか居ないから静かだ』

『寝ちゃいそうなのー・・・』

『フワリ!寝たら溺れるよ!起きて!』

『はーい・・・』


3人でゆっくりと露天風呂に浸かっていると、

ドアが開く音が聞こえ、誰かが入って来ました。

振り向くと見覚えがある女性でした。

とても綺麗な黒髪の方です。


『・・・ロネちゃん?』


温泉に入ろうとすると、彼女は驚いて動きが止まりました。


『リリーさんとスフィアさん?』


まさかの偶然の再会でした。

取り敢えず寒そうでしたので、

早く温泉に入りなさいと言って、それからお話をしました。


『こんな所で逢えるなんて偶然!』

『本当偶然ね!』

『久しぶりだな、ロネも温泉が好きなのか?』


『はい!旅先に有れば必ず入るよ!

それよりも、その浮かんでいる妖精は?』


浮かんでいるフワリが気になっていたようです。

そういえば、ロネちゃんがフワリと会うのは初めてでしたね。

浮かぶのを辞めたフワリがロネちゃんの前まで泳いで来て、

自己紹介をしました。


『初めまして、フワリっていうの、良ろしくなの!』

『私はロネ、良ろしく!』


とても不思議そうに見ていましたので、

私がフワリとの関係をロネちゃんにお話をしてあげました。


『さすが、リリーさん!本当に優しいね』

『そうかな?』

『優しいの!』

『ここまで、優しくて可愛い女性なんて早々いないよな』

『やだっ、みんな褒めすぎよ』


私とフワリとロネちゃんの3人で褒めまくると、凄く照れていた。

誤魔化すように話の内容を変えていた。


『この話はお終い!それよりも、ロネちゃん!

今夜は暇かしら?久しぶりに逢えたんだから、

夜ご飯を一緒に食べないかしら?』


『いいの?一緒に食べたい!』


喜んで目を輝かせていました。

みんなでゆっくりと浸かってから、露天風呂を出ました。

外はやはり寒かったので、急ぎ足で脱衣所に入りました。


着替えを済ました私達が次に行った場所は鍋屋です。

やっぱり温泉の後は暖かい物を食べたいですよね!

店員に案内された個室に入って、魚介鍋を注文しました。

届いたと同時に女子会が始まりました。


鍋を食べながら恋愛話をしたり、彼氏がいた事があるか話をすると、皆さん付き合った事がないみたいです。

ロネちゃんは可愛いから、モテそうだけどなー。


そんな話を夢中になりながら食べていると、

いつの間にか鍋に入っている具材が無くなっていました。


『魚介鍋、美味しかったな』

『体も温まったし、満足したよ!』


『美味しかったよね、フワリはどうだった?』

『鍋最高なの!お魚美味しかったの!』


みなさん魚介鍋が気に入ったようです、今日は鍋を食べて正解でしたね。

ロネちゃんにも逢えて嬉しかったし、とても充実しました。


しかし、残念ながらロネちゃんとは、

ここでお別れになってしまいます。

またみんなで寝たかったのですが、

ロネちゃんは違う宿に泊まっているみたいなので、仕方がありません。


ロネちゃんにまた逢えるといいな!

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