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異世界に住む姫はどんな旅を?  作者: 葉月 いつか
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エルフに遭遇

異世界ファンタジーらしい回になります!

私達は今、森の中にいます。

迷った訳ではないですよ?理由があるのです。

町の住人から聞いた話によると、この町から少し離れている森の中に、

パワースポットの滝があるそうです。


その滝を見ると幸せになれ運気も上がり、

危険なことから守ってくれると言っていました。

昔はとても人気があったみたいですが、今は誰も見に行かなくなったみたいです。


ですが私達は、これからの旅を安全に出来ますようにと願いを込めて、

森の中に入り滝を探しています。

それだけが理由ではなく、

2人とも滝を生で観たことがないので一度観てみたいなと。


『地図にはこの辺に滝があるんだけど?』

『見つからないなー』


宿屋の店主が書いてくれた地図を見ながら歩いています。

もう少しだけ進んでみましょうか。


すると、僅かに滝の音が聞こえてきました。

近いかもしれないですね、聞こえた方向に私達は歩いて、

森から抜け出すと目の前に滝がありました。

初めて見た滝に私達は目が釘付けです、まさに絶景とはこのことだろう。


良く見てみると、滝壺の側で女性が水浴びをしていました。

何でこんな所に?これは覗きになってしまうかな?

そんなことを考えていたら、女性の方に気がつかれてしまいました。


『えっ?あなた達・・・誰?』


気不味い雰囲気が流れました。


『えーと、水浴び中すいませんでした』

『えっ、私達が悪いのか!?』


そんなやり取りをしていたら、彼女は微笑んでいました。


『女性同士だから大丈夫よ、面白い人間ね。どう、一緒に入らない?』


迷いましたがここは遠慮しました。


『そう?残念・・・まぁ身体も洗ったし、そろそろ出るかな』


湖から出た彼女はバスタオルで体を拭き石の上に置いていた服を着ました。

いくら女性同士でも、まじまじと女性の着替えを見るものではありませんが、

気になることがあります。

彼女の耳は普通の人よりも長く尖っているのです。


綺麗な長い髪は腰の所までつき、肌も白いです。

それに、人間の雰囲気ではなくなんていうんでしょう?

神秘的な感じがします。もしかして彼女は・・・。


着替えを終えた彼女は私達の所に来て挨拶をしました。


『自己紹介がまだだったね、私はエルフのルーナよ。あなた達は人間よね?』


そう、彼女はエルフでした。


『はい、人間のリリーです。こちらは一緒に旅をしている友達の』

『スフィアだ、初めてエルフを見たから驚いたよ』

『私も初めてエルフを見て驚いています!』

『あら?初めてなの?ふふ、なんだか嬉しいわ』


神秘的なオーラが凄く、笑っているだけでも絵画になるような美しい女性です。

私は気になることがあるので、一つ質問をしました。


『あのー、なんでこんな所で水浴びをしていたんですか?』


想像以上にシンプルな答えが返ってきました。


『髪と体を洗うためよ?エルフの種族は森で暮らしているからね』

『なるほど・・・、滝で水浴びをするのはエルフにとっては当たり前なんですね』

『そういうことね、あっそうだわ!せっかく来てくれたんだもん、

近くに私が住んでいる小屋があるから良かったら遊びに来ない?』


旅を急ぐわけでもないので、断る理由はないですね。


『遊びに行きたい!スフィアいいかな?』

『エルフが住んでいる小屋は気になるな・・・ああ、遊びに行くよ』

『嬉しいわ!美味しいハーブティーをご馳走してあげる、付いてきて』


私達はエルフのルーナさんに付いて行きました。


『ここが私の住んでいる小屋よ』


おお、これはしっかりとしている小屋です。

全て木造で、町の宿屋よりも綺麗かもしれない。


ドアを開け案内されると更に驚きました。

綺麗に物が片付けており、テーブルには花瓶があり鮮やかな花が飾られています。

キッチンやタンスもソファもあります。


『寛いで良いですよ、今ハーブティーを淹れますから』


スフィアと一緒にソファに座り寛ぎました。

このソファ座り心地が抜群だわ。


『お待たせ。どうぞ』


可愛いカップに淹れていました。

テーブルに置いただけでいい香りが漂ってきました。

これはとても美味しそうなハーブティーです。


『うん、美味しい!』

『この香りは・・・林檎?』

『正解!アイブライトに林檎を混ぜているのよ』

『なるほど、これはアイブライトか。

少し苦味があるのが特徴だから林檎を混ぜて苦味を消しているのか』

『そうよ、いいアイデアでしょ?』

『ああ、更に飲みやすくなってとても美味しい』

『2人とも気に入ってくれて良かったわー、じゃあ、私もいただきます!』


ルーナさんもカップでハーブティーを飲みました。

ただ飲んでいるだけなのにとても優雅だ。

ずっと見ていたらばれてしまい、私の顔に何か付いています?と聞かれてしまい、

誤魔化すことが出来なかった私は正直に答えました。


『いえ、ルーナさんが凄い美人だから見惚れてしまって』


彼女はカップをテーブルに置き、話をしました。


『あら、凄い美人なんて嬉しいわ!

けど、あなた達の方がずっと若くてとても綺麗よ』


私達とさほど年齢は変わらない気がしますけど?

疑問に思ったので私達は、丁度20歳ですが失礼ですけどルーナさん幾つですか?

と尋ねると和かに教えてくれました。


『210歳よ、エルフは寿命が長いのよ』


2人ともハーブティーを吹き出しそうになりました。


『『210歳!?』』


どう見ても20代です驚きです。


『ね、あなた達の方が若いでしょ?』

『ですね・・・』


210歳でこんなにスタイルが良いなんて羨ましい限りだ。

それぐらい若々しく綺麗なのです。

ハーブティーを飲み終わりお礼をしました。


『こちらこそありがとうね、久しぶりに人間とお話をしたから面白かったわ』


なんだろう、このまま帰ってしまうとルーナさんが可哀想な気がします。

彼女がカップを片付けている間にスフィアとコソコソ話をした。


『ねぇ、スフィアもう少しだけここに居ていいかな?

ルーナさんが少し寂しそうな気がして・・・』

『そろそろ帰らないと夜になってしまうぞ、夜の森は危険だし・・・』

『じゃあ、明日町から出る時にもう一度、ここに寄らない?

ハーブティーのお礼もしたいし』

『だな、そうしよう』


予定が決まった私はルーナさんに明日も来ていいですか?

と聞いたら、彼女はとても喜んでいました。


『ハーブティーのお礼になにかお土産を持ってきます』

『あら、いいの?楽しみに待っているわ』

『では、今日はそろそろ町に戻らないと夜になるので帰ります』


彼女は笑顔で手を優雅に振ってくれました。

なんとか夜になる前に町に着いた私達は、

ルーナさんにお土産を買うためにお菓子屋に入りました。

森にないような物がいいわよね、どうしましょう・・・。

好きな食べ物を聞いておけば良かったな。


『リリー、これなんてどうかな?』


スフィアが持ってきたのはシフォンケーキでした。

一切れずつ袋に入っており、お土産にも最適です。

ハーブティーとも合いそうですね。


『それにしましょう!』


シフォンケーキを4つ買いました。

その後、宿で夜ご飯を食べて、シャワーを浴びて寝ました。



朝起きて、私達はエルフのルーナさんに会いに行くために支度をしました。


『リリー準備は出来かい?』

『出来たよー、行こう!』


再び森に入り小屋の所まで来ました。

しかしドアを叩いても返事がありません、どうやらいない様子です。


『森の中を散歩しているのかな?』


スフィアはもしかしたら滝の所で、

水浴びをしているのではないかと考え、そちらに向かいました。

滝壺を見ると女性が水浴びをしていました、多分ルーナさんです。

それにしても、本当に綺麗だな・・・。


『おはようございますルーナさん!

水浴び中にすいません、お土産持って来ましたよ!』


私達に気がつき、こちらに振り向きました。


『あら?おはようございます。

また水浴び中に来たのね、そんなに私の裸が見たいのかしら?』


冗談に笑っていましたが私は真剣に答えました。


『見たくないと言ったら嘘になりますね!』

『嘘になるの!?』


スフィアになかなかいいツッコミをされました。


『それにしても2回も裸姿を見られてしまったのに、

あなた達のは見たことがないわね・・・』


ちょっとだけ睨まれましたが、表情はすぐに和かに変わりある提案をしました。


『一緒に水浴びをしない?』

『水浴びですか?』


私は考えました、確かに不公平になってしまうなと、

温泉とは違いますがこれもありなのかな。

でも、恥ずかしいな・・・。


『水浴びするか、リリー』

『えっ?』


スフィアが大胆に服を脱いで、湖に入りました。


『冷たくて気持ちがいいな!』

『ふふっ、でしょう?』


これは私も入らないとだめですね?

仕方がありません脱ぎましょう。


脱いでいると2人の視線が感じます、

そんなに見られると恥ずかしいんだけど・・・。


『リリーさんも結構スタイルいいのね』

『そうなんだよ、温泉に入った時もスタイルが良いのに凄く恥ずかしがるんだよ』

『もっと堂々としてもいいのにねー』

『そうだよな』

『そんなに見ないで!!!』


恥ずかしさのあまり勢いよく湖に飛び込みました。


『うー、やっぱり恥ずかしいな・・・』


その後、2人に可愛いなと冷やかされました。

水浴びを楽しんだ私達は、

バックからバスタオルを取り出し拭いてから服を着ました。


それから、ルーナさんの小屋に入り早速お土産を彼女に渡しました。


『シフォンケーキです!!どうぞ!!』

『こんなにいいの?ありがとう!じゃあ、みんなで食べましょう!』

『それはお土産なので私達が食べるわけには・・・』


初めは断りましたが、

彼女はみんなで食べた方がきっと美味しいはずだわと言い、食器の用意を始めました。

余りにも可愛い笑顔にやられて断れなかったです。


ハーブティーとシフォンケーキを並べ、お茶会が始まりました。


『これ、とても美味しいわ!』

『喜んでもらえて良かった、まだありますからね!』

『ええ、頂くね!』


シフォンケーキを頬張る姿がリスみたいで可愛いかったです。

もう少し買えば良かったかな?


楽しい時間はあっという間に過ぎてしまって、

とうとうお別れの時間が来てしまいました。

ずっといたいほど心地良いですが、それは冒険者と旅人なので出来ません。


それに長くいればいるほど、余計に旅がし辛くなってしまいます。


『本当に楽しかったわ、ありがとう。良ければまた来て頂戴ね』

『はい、絶対にまた会いに来ます!』

『またね、ルーナさん』

『ええ、またね』


いつまでも待っていますよ。

リリーさん、スフィアさん、また来てくださいね。

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