雛にっき!{高2-秋とハロウィン編}
-前雑談開始-
雛「おぉぉお…!雛の恥ずかしい部分が赤裸々に語られていく…!」
優「いいっすねぇ(ツヤツヤ)」
雛「…優君も赤裸々に語りましょう!!」
優「やだよ!?火傷したくねぇもん!?」
雛「火傷しよう!一夏の恋しよ!」
優「なにそれこわい!?」
雛「宝物の恋を?」
優「しま鮮花!ってか!?やかましいわ!」
雛「むぅ…」
優「…じゃあ、雛も恥ずかしい事言いまくってた時ならいいよ」
雛「え…?あったっけ…?」
優「高二、エロ本消失事件。トリックオアトリート」
雛「…」
雛「ああああああああああああああ!!」
優「どうだ?思い出したか?」
雛「ぐぬぬ…!」
優「きゃわわ」
雛「じゃ、じゃあ!優君も包み隠さず書いてね!?」
優「それは出来ない!!」
雛「なんだとー!?雛の胸揉んだり雛の○○○に指を○○たくせにー!!」
優「禁則事項です!?それは話しちゃだめ!!」
雛「むー!!」
優「じゃ!書かせてもらうからなー!」
雛「もー!じゃあご褒美で、後で絶対頭撫でてね!?約束だからね!?」
優「今撫でる」
雛「…」
雛「…♪」
優「変な事は書かんからさ、ほら、書いてるところ見ろよ」
雛「…いいよ♪」
優「ちょろきゃわ」
--前雑談終了--
{高2-秋とハロウィン編}
…。
…。
…。
雛「はっぴー♪ハロウィーーーーン♪」
優「可愛い、キスしたい、モフりたい、嗅ぎたい、撫でたい、揉みたい、愛でたい、抱きたい、そそる、絡まりたい、踏まれたい、縛りたい、飲ませたい、飲みたい、誘拐したい、拉致したい、入籍したい、養いたい」
雛「待って待って待って!飛ばし過ぎ!それに現状で合ってるのがいくつかあったよ!?」
優「…はっ!」
優「ごめん…!目の前に現れた天使につい…!」
雛「悪魔のコスプレだよ!?お兄ちゃん!?」
…。
…。
…。
車のタイヤが落ち葉に持っていかれて大事故が起きる風物詩。
この季節、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
今日はハロウィン。
いたずらorいたずらの日…ちゃうわ。お菓子かいたずらの日。
雛は悪魔のコスプレしてて可愛いってもんじゃねえってかもはやうわたまらんしんぼうたまらん。
…と、色々と抑えきれそうに無いので、ついつい目を逸らしてしまう。
…だってさ!?
黒ワンピース(脇開いてる奴)でさ!?クッソミニスカートみたいな状態でさ!?
胸元も若干開いててさ!?スッカスカで位置によっては見えちゃうしさ!?
小さいかぼちゃの帽子?被っててさ!?きゃわわな蝙蝠で髪留めしててさ!?
こんなの…!こんなの…!
優「天使だろ」
雛「悪魔だってばー!」
優「…え?どうしたの?その服」
雛「えっと、駅前のドンキで…」
優「最近はこんなクッソ際どいの売ってんのかよ!?」
雛「バニーガールも売ってたよ!」
…マジか。
すげぇな最近の…。
優「…え?頭撫でていい?」
雛「いいよー!撫でて撫でて♪」
優「ヾ(・ω・*)…」
雛「( *´艸`)」
優「やっぱ天使だわ」
雛「三回目ー!さーんーかーいーめー!!悪魔だよ!」
優「いや、俺をキュン死させる為に舞い降りた堕天使かも知れないな」
雛「ふふん…♪つまりは魔の物ですね!」
優「…あれ?ちょっと待って?コスプレしてるけど、それでどっか出かけたりとか…」
雛「…へっ!?」
優「お、お兄さん許しませんよ!?そんな破廉恥な恰好!?」
雛「し、しないよ!?出かけないよ!?恥ずかしいじゃん…///」
優「良かったぁー…!クッソ焦った…!」
雛「寒いし…」
優「だよね!風邪ひくよね!確実に!」
雛「…こんな格好、お兄ちゃんが喜んでくれなきゃ着ないし…」
優「待った」
雛「…?」
優「今ので俺の心臓が弾けそうになったから、一度落ち着きましょう」
雛「弾ける…!?」
優「あまりの可愛さに、今すぐハイエースに乗せたいレベルだったので、落ち着きましょう」
雛「お兄ちゃん!落ち着こう!?」
優「ああ…!スマン…!」
雛「落ち着いてよ!雛はいつでも襲われて良いから!」
優「なんで追い打ちかけるんじゃああああああああああ!!!」
雛「ニヤリ♪」
優「貴様あああああ!実はサキュバスだろ!」
雛「おやおや…♪バレてしまいましたか…♪」
優「…ぐっ…!だが耐えてやる…!」
雛「( ゜Д゜)」
優「絶対耐えてやる!逆にそれこそが良いお仕置きになるだろう!!」
雛「ぐぬぬ…!」
優「…お兄ちゃんは強いんです!」
雛「ぐっ…!ならばこちらにも対抗手段があります!」
優「はっ!やってみろ!俺の黄金の鉄の塊で出来た心臓を打ち破れるものならな!!」
…なんで俺が魔王っぽいセリフ吐いてんだろ。
さて…雛の対抗手段とは…?
雛「…くらえー!」
…何が来る!?
雛「…」
優「…」
雛「///」
ぎゅーっ
優「oh」
雛「と…///」
優「…?」
雛「とりっくおあ…とりーと…///」
…。
抱きしめつつ、頬を染めつつ、ぎこちなくトリックオアトリート。
優「…」
優「トリック!!!」くわっ!!
雛「崩れた!」
優「オア、ロリータ」
雛「誰がロリじゃー!?」
優「…雛」
雛「はい!」
優「…お菓子あげるから着いておいで」
雛「なんだかそれは怖いよ!?」
優「…う」
雛「…う?」
優「うがあああああああああああ!!そんな可愛い事されて心臓爆裂しない方がおかしいだろおおおおおおおおお!!!」
雛「やったー!お兄ちゃんに勝ったー!」
優「雛ぁ!?お前!それ!可愛いと分かっててやってんだろ!?」
雛「うーん…?」
雛「可愛いかは分からないけど…多分お兄ちゃんは喜んでくれるかな…って!」
優「つまりは可愛い」
雛「えへへ…♪」
…。
この後、一時間頭を撫でる事でクールダウンに成功したのだった。
…。
…。
…。
さらに一時間後。
俺は無心になってクッキー作りに勤しんでいた。
このままだと、トリックしかねないので、お菓子を作ってご機嫌を取る作戦だ!!
クックック…!そんな雛の策にハマってたまるかってんだ…!
優「…おっ」
チーン!
優「雛ー!クッキー出来たよー!」
雛「ほんとー!?」
トットットット…
優「待って、今、皿に移す」
カラカラカラ…
雛「すごい…!美味しそう…!」
優「一個食ってみ?」
雛「いいの!?」
優「勿論。雛の為に焼いたんだから」
雛「やったー!!」
…。
やっぱり、この無垢な笑顔が一番に可愛い。
天使だわ。
雛「いただきます…!」
優「召し上がれー」
雛「…ウサギさん」
優「?」
雛「ウサギさんの形してる…!」
目をキラキラと光らせながら喜ぶ雛。
きゃわわわわ。
雛「…」
サクッ!
雛「~~~~~~~!!」キラキラ
優「美味い?」
雛「…えへへ♪ほっぺた落ちそう…♪」
優「それは良かった」
雛はほっぺたに手を当ててサクサクと、そしてゆっくり味わうように食べている。
俺はそれを見てほっぺた落ちそうなレベルにニヤニヤ…。
そうか、これがwin-winの関係か。
…。
さて、ここで俺はとんでもないミスを冒してしまう。
それがまさか、あんな事になるなんて…!
優「雛、ソファ座って食べなー。すぐ持ってくから」
雛「はーい!」
トットット…
優「さて…洗い物は後でいいか…。とりあえずクッキーを…」
…。
ガッ!!!
優「!?」
…スローモーション。
優「うおぉぁぁぁぁ…!」1カメ
優「うおぉぁぁぁぁ…!」2カメ
優「うおぉぁぁぁぁ…!」3カメ
…。
空飛ぶクッキー。
倒れる俺。
足元に伸ばし棒。
盛大に、それは盛大に…。
ずっこけた!!!
どしゃあああぁぁぁぁぁぁ!
優「へぶっ!?」
トットットット…
雛「お兄さん!?大丈夫!?」
優「クッソ痛い…」
雛「大丈夫…?ほら…掴まって…?」
優「あいててて…!」
優「あっ…!」
…。
見たもの。
それは、粉々に砕け散り、まるで海のように散乱したクッキーの山であった…。
優「…クッキーが…」
雛「く、クッキーはいいよ!」
雛「ねえ…お兄さん…?本当に大丈夫?けがとかしてない…?」
優「多分大丈夫だけど…さ…」
雛「良かった…」
優「…いや、良くないよ…。せっかく作ったんだから…クッキー」
雛「ううん!」
雛は、転がるクッキーの中で割れていない物を拾い上げる。
雛「いただきます♪」
優「お、おい!?雛!?」
サクサク…
雛「うん♪美味しい」
優「いや…嬉しいけど、それは汚いから…」
雛「じゃあ、また作ってよ!雛、待ってるから!」
優「…」
雛「じゃないと、ここに落ちてる全部!粉まで食べますよ!?」
優「それは流石に駄目だ!!」
雛「でしょ!?だから、また作って?美味しくて、雛は大好きだから!」
優「…ん」
雛「…ね?」
優「…サンキュ」
雛「むぅ…まだ元気ない…」
優「とりあえず、掃除が面倒くさいって言う憂鬱感もあるんだけどね…」
雛「それはあるね…。お菓子だから、アリさんとかも…」
雛「…!」
雛「そうだ…!お菓子、駄目になっちゃったんだ…」
優「…?」
雛「…とりっくおあとりーと…♪」
優「…え?」
雛「お菓子がないなら…♪いたずらだよねー…♪」
優「うっそぉ!?二枚食べたじゃん!お菓子差し出したじゃん!」
雛「うーん…雛は満足出来ませんでした!」
優「うっそぉ!?」
雛「じゃあ、早速、雛はここのお掃除といたずらしちゃうんで、お兄ちゃんはクッキーをもう一度!お願いします!」
優「え!?もう一回作って差し出すのにイタズラするんですか!?」
雛「します!」
優「…どんな?」
雛「…えーっと」
優「…俺さっさと作り上げよー!いたずらの時間短くしてやろー!」
ダッ!
雛「あ!それはずるいよ!?」
タッタッタ…
と、我々はぶちまけたお菓子を後にした…。
…。
一時間後…ついに「あんな事」こと、悪魔の凱旋行進曲の始まろうとしていたのだった。
…いや、既に序曲は始まっていたのだ…。
それに気づいていなかったが為…。
夜、とんでもない事に発展したのだろう。
…。
…。
…。
優「うまいか?」
雛「美味しぃ…♪」
優「なによりだわ」
ククク…!
なんとか一時間でサックサクに仕上げてやったぜぇ…!
今度は麺棒を踏むことも無く、ごくごく普通にソファで食ってる。
…まあ、悪魔っ娘状態の雛ちゃんが腕に絡みつきながら食ってると言う、幸せエキサイティンなのは自慢しておこう( ・´ー・`)どやぁ…。
マジ可愛い。
雛「…さくさくしてる…!」
優「クッキーだからねー」
雛「…ハロウィン大好き!」
ご機嫌な笑顔を向ける雛。
だが、そんな天使の輝きに、俺は気が気でならない…!
…一体雛は、どんないたずらを済ませたのだろうか…!?
さっきお菓子作ってたら、すんごいとっておきの笑顔で「いったずっらおっしまい♪」なんて言ってやがったんだ!!
…風呂場に監視カメラでも仕掛けられたか…!?
いや、誰も得しないわ。
雛「クッキー☆美味しい」
優「…」
不安なんだよなぁ…。
…。
…。
…。
夜中。
雛の部屋から寝息が聞こえ始めた頃…。
俺はこっそりと魔窟に向かう…。
あえて何をするかは記載しないが、俺が欲しいのは魔窟に隠された禁断のポーションこと…。
コミックLOだ!!
説明しよう!コミックLOとは!?
ロリコン向け専用雑誌だ!!
…そう。俺はロリコンだ。
でも、雛と会う→現在までの事を考えると、俺はロリコンで良かった…と胸を張る思いである。
さて、今日もとある事情で魔窟のコミックLOを「使う」のだが…。
優「…あれ?」
魔窟に置いてある、大きなつづらの中にある、小さめなつづらの中にある、そこそこ大きな海苔の空き缶の中にある、大きめのクッキーの缶の中にある、密閉された袋の中にある、ごみ袋で包まれていたはずのLOが…?
無い…だと…?
優「…そげなあほな」
俺はもう一度、魔窟に置いてある(略)を確かめる…。
が、何度叩いてもビスケットは一つであるように、コミックLOは存在を消していた。
優「…」
あっれぇ…?この間風呂で使ったっけ…?
いや、PCの前で…うん?いや、必ず戻してるはずだぞ…?確かあの日も戻したはず…。
…なんで無いんだ…?
優「…はっ!?」
優「レシートが落ちている…!?だと!?」
…つづらの一部に挟み込んだレシート。
俺以外の誰かが、このロリ箱を開けばすぐに分かるようにしていた…!
だが…!そのレシートが落ちていたと言う事は…!
優「…雛か」
…ちょっとおこですよ。
あのねぇ。いたずらって言っても、流石に人様の物をこうやって隠したりするのは良くないって言うかなんで知ってんだよ畜生!?!?
これはもう叩き起こしてでも叱らないと駄目ですわ!!
ドッドッドッドッド!
…まるでキングエンジンのような足音を立てて、元物置、現雛の部屋をノックする。
コンコン!
優「雛ー。ちょっと話ある」
…。
無反応。
まあ、寝てるからしょうがないにゃあ…。
だが、心を鬼にする!
お兄ちゃんはそんな卑劣な子に育って欲しくないんです!
優「雛ー!」
コンコン!
優「…入るぞー」
ガチャリ…
…。
…。
…。
可愛い。
豆電灯だけ点けた雛の部屋…。
とってもラブリーファンシーだった。
例えば、飾られてる大きな熊のぬいぐるみは、中学一年生の時に誕生日プレゼントで送った物。
未だに埃一つついておらず、どれだけ大事にしてくれているかが分かる。
それ以外にも、テディベアやらなんやら…ってか、大体熊のぬいぐるみなんだけど、それらにまみれた部屋…。
思い返せばこの部屋は、彼女が持っていなかった物や関係を、埋め合わせるかのように造った場所だ…。
そして、まるで天使に祈りをささげているかのように、安らかで幸せそうな雛が、中央ですやすやと眠りふける…。
…。
いや、こんな眠り姫を起こせる外道がいるのだろうか…?
なんだか、さっきまでの怒りが失せ…。
いやいやいや!それはダメだ!
雛がちゃんとした真人間に育つためにも!俺はここで怒らないと駄目だ!!
ようし…!叩き起こしてやる!!!
優「…」
優「ひ、雛ー…。お、起きてるか…?(震え声)」
雛「すぅ…すぅ…」
優「…」
あ、無理だわ。
優「…」
雛「…えへへ…♪お兄ちゃん…♪」
優「ん…?」
雛「…だいしゅき♪」
優「…oh」
雛「…ほんとにしゅき…♪」
優「…おぉ」
雛「だーいしゅき…♪」
優「…うむ」
雛「…好き♪」
優「…」
優「いや、起きてるだろ?」
雛「寝てまーす♪」
優「確実に起きてるよね!?」
雛「ぐーぐー…♪」
優「…ちょっと雛。死ぬほど可愛いけど、怒らなきゃならない事があるんで起きて下さい」
雛「…」
優「…ほらー。起きてー」
…そう言って、雛の後頭部に手を入れる。
サラサラで、ふわりと良い匂いがして、一瞬戸惑ったのは秘密だ。
雛「…うー…」
優「ほーら。寝てるところごめんな・・・?」
雛「…夜這い」
優「ちげぇよ!?そうじゃねえよ!?」
雛「ちぇっ…」
…駄目だ!
このロリサキュバスのテンポに乗せられちゃ駄目だ!
たまには貫き通せ!俺!
優「はい、座って」
雛「何…?」
優「…」
優「お兄ちゃんの本を返して下さい」
雛「…え?」
…とぼける気か…?
優「ほら、つづらの中(略)にあったHな本です!」
雛「そんな奥深くに隠してたんだ!?」
優「ほら!しらばっくれても駄目だよ!」
優「人の物を盗ったら怒るに決まってるでしょう!」
雛「え?え!?」
雛「…それ、雛は分からないよ…?」
優「雛…嘘は良くないぞ…」
雛「う、嘘じゃないよ!?本当だって!?」
優「じゃあ、なんで無いんだ?」
雛「そ…それは…」
優「…」
雛「…違うもん…。雛じゃないもん…」
優「はぁ…」
大きなため息。
雛「ほ、本当だよ!!」
優「…」
すぐに自白すれば許してやろうと思ったさ…。
ただ、ここまで強情だとは思わなかった。
一度くらい、全力で分からせてやらなきゃな…。
優「…お兄ちゃんは、嘘つく子は嫌いだな…」
雛「…!」
…本心を言えば、雛だったら嘘を付いても嫌いになったりしないさ。
でも、今はまだ高校生…。
それが終わって結婚するから嘘ついても…なんて思っても、今はまだ他の子との共存って物がある。
だから、しっかりと嘘は正し…?
雛「うっ…うっ…!」
優「…え?」
雛「うえぇぇぇぇ…( ;Д;)」ボロボロ
優「!?!?!?!?」
が、ガン泣き!?
雛「違うもんんんん…!ひっ雛…!違うもんんん…!」
優「ひ、雛さん!?お、落ち着いて下さい!お願いします!」
雛「やだああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…( TДT)」ピー!!
優「うぉっ!?」
雛「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…!!!( TДT)」
雛「おにいさんのばかあぁぁぁぁぁぁぁ!!( TДT)」
優「え…?え…?」
雛「ぐっ…!ずっ…!」
優「ひ…雛…?」
雛「出てって!!」
優「!!」
雛「出てってよおぉぉ…( TДT)」
優「う。うおぉ!?」
全力で背中を押してくる雛。
俺は部屋の外へとポイされた…。
…その瞬間の…俺の思考を言葉で例える事は今だに出来ない…。
…。
…。
…。
PCに向かって小説を書く。
…内容は、今現在で言うところの雛にっき。
これは本当に日記のようなもので、その日の雛の可愛らしさを書き綴っていた…のだが、今日は筆が進まない。
…あれから一時間経ったが、雛のすすり泣く声が未だに聞こえる。
俺は一体何を間違ったのか…。
その罪悪感のようなものに、ずっと支配され続けていた…。
優「…」
優「はぁ…」
{今日の雛は、ハロウィンの恰好で…}
「うぅ…ぐすっ…」
優「…」
その声が聞こえる度、書いた部分を消しては思い悩んでしまう。
…。
…。
…。
さらに10分が経っただろうか…?
気分的には5時間が経っている。
…雛の声は未だに続いていた。
優「やめよ」
メモ帳を保存して閉じる。
こんな気分は生まれて初めてだ…。
プロットのフォルダも閉じる。
SSのフォルダも閉じる。
雛のフォルダも閉じ…。
優「ん?」
{悪魔の招待状}
優「…」
綺麗に整頓されていたはずのデスクトップに、一つのtxtファイルを発見した。
…こんなの、俺は書いてないんだがなぁ…。
と、ダブルクリック…。
さて…その内容は…。
-----
お兄ちゃんへ!
トリックオアトリート♪
今日は楽しいハロウィンだったね!
お兄ちゃんのクッキー。本当においしかったよ!
でも!雛はお兄ちゃんにいたずらしちゃいます!
…夜、12時♪
雛は悪魔の恰好で寝てまーす♪
是非、倒しに来てね♪
雛より♪大好き♪
-----
(以上、原文のまま)
…。
更新時刻を見る。
するとそれは、俺がクッキーを作り直していた頃を示していた…。
…つまり、これが…これが…。
優「…これが…?いたずら…?」
…。
きっと雛は、Hないたずらだとか、そう言うのを予定していたのだろう。
それは本文を見る限り、思いっきり理解できる。
…え?じゃあLOは…?
雛がやったんじゃないの…?
…。
俺は記憶を掘り返す。
~~~~~
いや、PCの前で…うん?いや、必ず戻してる「はず」だぞ…?「確か」あの日も戻した「はず」…。
…。
雛「違うもんんんん…!ひっ雛…!違うもんんん…!」
~~~~~
…。
確証がない…。
優「…いや、だってレシートも落ちてたし…」
優「俺以外が開けるって言ったら雛しか…」
…と、訳も分からずにPCの電源を落とす。
…と、同時に、とんでもない物が見えてしまった!!!
優「…あ゛?」
…PC本体の上。
無造作に置かれた仕事の書類…。
その中にあった、「この部屋の家賃入金明細」…。
…やばい…!
やばい!やばい!やばい!!!
そう言えば…!
~~~~~
三日前、夕方
友(三階の奴)「お邪魔するぜー」
優「うん。帰れ」
友「しょっぱい事言うなよ…」
この日、雛は学校で家を空けていた。
優「えっと、部屋の家賃だろ?入金したよ?」
友「あー。それは分かってる。そうじゃなくて、また漫画借りてって良い?」
優「おう、いいぜー」
友「サンクス!」
…5分後
友「じゃーねー♪借りてくよん♪」
優「ういうーい…」
~~~~~
…あの日、なんで奴は漫画借りてくのに5分も掛かった…?
そもそも、なんの漫画だった…?
死にたくなるような予感が頭をめぐる…。
~~~~~
LINE
既読(お前、この間何を借りてった?>優02:12
クソ友<え?LO3冊)02:12
既読(おk。死ね>優02:12
クソ友<なぜぇ!?)
~~~~~
…。
全て、理解した。
まるで、RPGの最終章で、実は自分が魔族でしたー…的な記憶を取り戻したかのように、全て理解した。
…あの、本心を言おう。
死にたい。
優「…」
超死にたい。
保険金三つぐらい掛けて死にたい。
マジに死にたく思った。
…。
とどのつまり…俺は…。
まあ、皆さまはお分かりの事だろう…。
コミックLOを友に貸してた挙句に、無くなった→雛が犯人と決めつけて、雛に嫌いだと言い放った…のだ。
…結果、ガン泣き。
そもそも、雛が起きてたのは、俺に大好きだと心から揺らがない事を示そうとしていたのであって、それを更に裏切るような事をしてしまったのだ…。
…うわ。マジで死にたい。
…そう思うが同時、俺は雛の部屋をノックしに風を切って動いていた…。
…。
…。
…。
コンコン
優「…」
「うぅ…ぐすっ…」
優「…雛、聞いて欲しい…」
「…っ…っ」
優「…」
なんて言えば伝わるのだろうか…。
この、心の底から後悔している様子を、どのように伝えればいいのだろうか…?
様々な言葉がよぎる…。
「さっきは、嫌いって言って悪かった」だとか「嫌いになったりしない。俺のミスだった…」だとか…。
それでも…。
俺はそんな言葉では、自分自身が許せない。
俺が追い込んだんだ…。
雛を、楽しみにしていた雛を追い込んだんだ…。
謂れのない罪を着せて、雛の心を殺してしまったんだ…。
それに勝る懺悔の言葉を見つけようとしても、それを表せる言葉は存在しなかった…。
その過程を説明したって良い。
雛が、どれだけ無実だったのかを、証明しまくったって良い…。
ただ、それで救われるのは果たして雛なのだろうか…?
それは結局、俺自身がこの後悔から逃れる為に言ってる、保身なのではないだろうか…?
…。
考えれば考えるほど、言葉は詰まる。
そして、廃棄された言葉達は、俺の両の目へと送り込まれた…。
どうすればいいのか分からない。
もう、どんな言葉も嘘に聞こえてしまう。
行動を見せようにも、部屋に入れない。
…。
…。
…。
そんな全てを凝縮して、俺は目から言葉を溢れさせながら、一言だけ言った。
優「…ごめん」
…それこそ、蚊の飛ぶような小さな声だった。
それでも、絞り出して絞り出して…ようやく出たのがそれだった。
優「…ごめんな…?」
優「俺が…俺がバカだった…」
優「アホで…バカで…ドジで…。絶対に嫌いにならない…心から大好きな雛に…」
優「…例え嘘でも…間違った言葉を送っちまった…!」
優「ごめんな…?本当にごめんな…?」
優「雛を…信じなくてごめんな…?」
優「本当に…!ごめん…!」
…。
ただ、繰り返す事しか出来なかった…。
…。
…。
…。
後悔を始めて何分経ったのか…。
扉の先で聞こえていた声よりも俺の泣く音の方が確実に大きくなった頃…。
トトッ…
と、小さな足音が聞こえた。
…どうせ勘違いだ。
俺はまだ、許されてない…。
…また、連呼を続けようとした。
優「…」
その瞬間…
「…入って」
…と、姿の見えない…例えるならば、妖精の声が聞こえた気がした…。
一瞬の事に、息を呑む…。
聞き間違いなのか、それとも…。
すると、鍵は付いていないのに固く閉ざされた扉からもう一度…。
「…入って」
…と聞こえた…。
…。
俺は、嬉しかった。
しっかりと、顔を見て謝るチャンスを頂けるなんて…と。
…だが、現実は大きく違った。
…。
…。
…。
中は真っ暗だった。
先ほどまでの豆電球さえ消され、暗黒に満ちている…。
ただ、それは廊下と変わらない。
すっかり目の慣れていた俺は、雛が被って丸みを帯びている毛布をしっかりと捉えられた。
…。
扉は、音も無く開く。
そして、閉まる。
…静寂。
どちらも、一歩も動けない。
あるとすれば、互いが鼻をすする、もはや環境音のような物だけだろう…。
…それでも、謝らなければならない。
優「…ごめん」
…あのさ。とか、えっと…とか。色々な前置きを言う事も無く、真っ先に言葉を伝える。
言葉で壊してしまった物は、言葉でしか繕えない。
…それに対し、毛布の下から声が返って来る。
雛「…入って」
優「…」
優「…もう、部屋には…」
雛「違う…」
…。
さっぱり理解が出来なかった。
優「…ど、どれに…だ?」
雛「…」
雛「…ベッド」
…!
…何故…?
そう、口が動こうとした瞬間…。
雛「…良いから。入って」
優「…」
…。
拒否権など無い。
俺は、雛が満足できるように。さっきの埋め合わせが出来るように、行動で示さなくてはならない…。
だから、雛がベッドに入れと言うのならば…。
優「…ちょっと、ごめんな…?」
…ギシッ
優「…」
雛「…毛布、被って…」
優「…」
言われるがままになろう。
スッ…
ぽふっ…
雛「…」
優「…」
雛は、小さく丸まって、本来の意味での雛のようであった。
こちらを向いてはいるのだが、目を肘で隠すように寝ている。
優「…」
優「…ごめん」
雛「…さっきの…だけ」
優「…」
雛「…さっきのだけ…取り消して」
優「…」
俺は、自然とその言葉の意味が理解できた。
雛が雛であるためにも、絶対に捻じ曲げてはいけないセリフがあったはずだ…。
優「…」
優「…さっきの…雛を嫌いになる…って、発言…」
優「…軽率すぎた…。取り消す」
雛「…」
優「…俺は雛が…大好きだ」
優「…大好きで…これから先も…。死ぬまで、雛と一緒に居たい…」
優「…それは…俺が俺であるためでもあって…。ぜったい…揺るがない」
優「…雛。本当にごめん…」
優「…愛してる」
雛「…」
…。
あまりに都合の良すぎる言葉かもしれない。
こんなの、ハリウッド映画だって今時はやらないだろう…。
この状況もあって、軽く、チープな言葉に思えたかも知れない…。
ただ、これは今の俺が、言い訳もせずに全てを凝縮した言葉だ…。
むしろ、これを断られれば…。
俺は、生きる意味すら失ってしまう。
…。
…。
…。
無言。
長すぎる無言。
雛は、そこからしばらく言葉を返さなかった。
小さな胸が、ゆっくりと呼吸するのを見て、眠りについてしまったのかと思う程に長く感じる…。
1分、10分、1時間、10時間…。
…絶望は、時間を長引かせる。
雛「…」
そして、ついに言葉が来た。
雛「…ん」
優「…?」
彼女は小さく声を出した。
無言…?なのか、それとも寝息なのか…。
ただ、彼女の顔を隠していた左腕が意思を持って動いた事で、寝ていると言う予想は完全になくなった。
…。
右腕で、まだ目を隠しているからか、自由になった左腕で、俺を確認するかのように撫でる。
最初に手が置かれたのは脇腹…。
そして、胸の位置まで上がっていき、俺の顔を撫でる。
鼻、唇、額…。
それらを確認し終えたのか、また、手は下がり始めた。
こめかみ、首、肩…そして、俺の腕へと…。
雛の手は優しく、俺の二の腕辺りを握った。
そして、ゆっくりと自分自身に引き寄せる…。
ぽすっ…。
…力を入れていない腕が、雛と俺との間に落ちた。
雛「…」
二の腕から手が離れる。
そうして、まだ下へと向かう。
ゆっくりと…肘、手、指…。
…一度、ぎゅっと手を握られた。
恋人繋ぎのような、指と指とを絡ませるやり方で。
でも、互いに向き合う状況からか、俺が気づくまでは上手く握れなかった。
そして、何度も、ぎゅっ…と。
ぎゅっ…ぎゅっ…ぎゅっ…。
時折、手を開いてはぎゅっ…。
…。
謎の安心感があったのを覚えている。
雛が、俺を最悪の境地へと追いつめるような事を考えていない…と分かったかもしれない。
無論、何が起こるか分からない恐怖はある…。
それでも、雛に完全に嫌われると言う、恐ろしさからは解放された。
…この時になって、ようやく自分が息を出来ている事を確認できた。
ぎゅっ…。
すっ…。
…。
雛の指が、手のひらから離れる。
それでも、指先だけは触れていて、また、撫でるような確認をとるような動作に戻った。
今度はすぐに終わる。
優しく掴まれたのは手首。
きゅっ…と、本当に愛らしく掴んできた。
…ススス…。
…彼女は、その手を上へと持っていこうとする。
いつものように、頬を撫でて欲しいものだと思い、特に力は入れなかった…。
…そう、彼女の自由にさせていた。
雛「…んっ」
むにゅっ
優「…えっ?」
…。
頬…でも、頭でもなかった…。
てっきりそうだと思って、俺は手のひらを向けていた…のだが?
…。
引き寄せられたその手の平は、彼女の…。
胸へと押さえつけられた。
あまりの出来事、だが脳は逆に冷静さを取り戻させる。
優「ひ…雛っ!?」
…それでも、先ほどまでの罪悪感が邪魔をして、俺は手を引かなかった。いや、引けなかった。
そう、雛の自由にさせてやろうと自身の体を御したせいで、不思議と動かせなくなっていたのだ。
雛「…あっ」
…俺の中指の第二関節が、服の上から彼女の胸にある頂点に引っかかった感触を伝える。
驚く暇も無く、すぐに手首を捩じり返されて、また中指から固い感触…。
ピンっ…ピン
と、細かく弾かせるように、そして同時に、強く押さえつけるような撫で方で、俺の手は遊ばれた。
いや、俺の手で遊んでいた…。
二度、三度…。
ここで俺の意思が、ようやく右腕に伝わった。
優「…!」
無言で腕を引いてしまう。
ただ、彼女の左手も一緒に着いてきた…。
優「…ぁ」
声が出ない。
叱る訳でもなく、状況の整理に全てを使い続けているのだろう。
すっ…
ただ、今度は雛の右腕も俺に襲い掛かって来る。
雛「…」
目を閉じ、流石に顔色を見る事は出来ないが、その表情は少しだけ分かった。
…彼女は、完全に感じている。
目と口をぎゅっとつぶり、眉は困ったかのように寄って…。
俺の右手首が…彼女の両手に掴まれる。
また、伸ばさせられる。
また、同じ場所へと返される。
また、捻ってその感触を送られる。
…。
小さく…時折まな板とからかったそれに…。
がっちりと手のひらが密着している。
そこからは、彼女が本当に「女」である事を再確認させられるような薄い柔らかさが伝わってきた…。
…。
…。
…。
雛「んっ…ふぅ…!」
雛「んあっ…」
…どんどんと、指を擦らせるような動きがテンポに乗り出す。
今は関節だけでなく、指先で押しつぶすように触らせたり…人差し指と中指の間に挟ませたり…。
…とっくに俺は、それがなんなのかを理解している。
勿論、やめなくてはならないとも理解していた…。
…だが…。
全てが不思議に…。
本当に不思議に…。
…俺は腕を引き抜けなかった。
雛「きゅぅ…!」
…。
そう、鳴き声のような物を漏らし、一度、俺の腕を止めた…。
息も荒く、ふぅ…ふぅと、肩を揺らして。
もう、潮時だろう。
…と、ようやく自分の胸の前に腕を戻す。
…もちろん、彼女の両手は絡みついたまま。
雛「…ふっ…んっ…」
…。
もう、やめよう。
そう言葉を出そうとする。
だが、彼女のその顔を見る度に、俺の中の自制心が、間違った制約を送る。
言葉が出ない。
ただ、彼女の顔を見るだけ…。
もしも、彼女の目が開いたら…。
もしも、そんな目で見られたら俺は…。
もしかしたら…。
ぱちり…。
雛「…」
優「…うぁ…」
雛「…お兄ちゃん」
優「…」
雛「…触って」
優「…!」
…。
一度、彼女をサキュバスだと言った覚えがある。
魅了する魔眼、体格、表情、言葉…。
…この瞬間、自制の効かなくなった俺は後に…。
彼女を本物だと錯覚してしまった。
…。
…。
…。
朝。
暗闇の中で目が覚めた。
そう、ここは元物置。
一応リフォームはしたものの、この部屋に窓を作る事が出来なかった。
なので、密閉感が嫌になった時、雛は俺の布団で一緒に寝たりもする…。
…。
…。
…。
やっちまった…。
起きた瞬間の感想は、その一言に限る。
勿論、最後までしてはいない。
だが、揉んだり…はした。
確かに、夜中の感触はまだ残っている…。
…ふと、隣を見る。
…。
雛とおぼしき影は見つからない。
手で確認する…も、やはり居ないようだ…。
もう起きてご飯を作ってくれてるのかな…?
そう思って立ち上がる。
…。
…。
…。
雛「~~~♪」
ガチャッ
雛「あ!おはよー!」
優「あっ…ああ」
…。
昨日感じた罪悪感が脳裏をよぎる。
優「…」
雛「…沼のヌシゲット…!」
…。
気を使って、触れないようにしているのかも知れない…。
でも、俺は言わないと気が済まない。
優「…なあ雛…」
雛「なに?」
優「…ごめんな」
雛「…」
…そうだよな。
無言になるよな…。
雛「…お兄さん」
優「…はい」
雛「…PCを起動してください」
優「…」
優「分かった」
…。
なんとなく、理解出来た。
昨日のサキュバスの手紙のように、きっと何か書かれてるのだろう。
優「…」
PC前に座った…のだが、そう言えば昨日、そのまま眠った事もあり、起動したまんまだ。
画面の電源が落ちていたので、それをポチっと…。
…。
見慣れたデスクトップ。
雛の誕生日の時の壁紙。
いつものアイコン達。
紛れる日記と書かれたフォルダ。
…あった。
「お兄さんへ」
…。
ちらっと雛を見る。
同時に目を逸らす雛。
…分かったよ。読むよ。
カチカチッ!
~~~~~
お兄さんへ!
…おこ!
おこですよ!?
本当に許しませんよ!?あんなの!?(※゜Д゜)ムッキー!!
~~~~~
…きっと、言葉だと泣いたり怒ったり…。
色々な感情が混じって、こじれてしまうかも知れない。
でも雛は、文章にして、なるべくおどけて、空気を軽くしようとしてくれていた。
~~~~~
…でも♪
ちゃんとその後、悪魔のトリックをする事が出来たので、雛はちょっとだけ許します(笑)
さあ!ではそんな優しい雛様から!全部許して欲しかったらこのを条件呑むんだー!
全部守ってね♪?
1「今度こそ、しっかりと雛を襲う」←これ大事!
2「もう嫌いって言わない」
3「毎日、寝る前と起きたタイミングでちゅーする事!」
4「たまには一緒にお風呂入る事!」
5「一緒のベッドで寝たい!」
6「ケーキとか、甘い物を貢ぐが良いぞー!」
7「たっくさん膝枕して!」
8「毎日ヾ(・ω・*)なでなでして欲しい!」
9「あと、今日のお夕飯、お兄ちゃん作って!」
10「チキンドドリアとか食べたい♪」
11「あと、ケーキ食べたい!コージーコーナーの!」
12「雛はショートケーキがいいなぁ~♪」
13「あ!あとHな本の隠し場所、しっかり教えてね?今度こそは雛が管理しちゃうから(笑)」
14「たまにはだっこして欲しい」
15「後ろからぎゅー!ってのも好き♪」
16「雛が疲れたら、マッサージしてね!いやー。最近おっぱいが凝っちゃって…(オイ-!」
~~~~~
この時点で、笑みがこぼれだす。
なるほど…。きっと雛は、許すとか許さないとか、そういう風にはもう、考えてないのだろう…。
…それがせめてもの救いだ。
そして、続きを…。
~~~~~
17「…ほかに思いつかないから、ポイントをツケておいてね!絶対今度回収するから!」
18「だから、もう謝らないでください」
19「そして、何も言わずに今すぐ雛の唇を奪いに来てください」
20「分かったら即実行!!」
…。
これが!雛からの条件です!
…うぅ…(笑)多分、ニヤニヤが止まらなくなってるよ…w。
お兄さん♪
愛してます♪
雛より!
PS、あ!勿論!そのまま押し倒してもいいよー!
~~~~~
…。
顔をあげる。
雛は、反対の方向を向いて寝転んでいる。
…画面に反射して、口角が上に向いてるのが分かるぞ?
…。
俺は立ち上がる。
ゆっくり、雛に近づく。
トットットット…。
雛「…」
…。
ガシッ!
…。
…。
…。
ちゅっ♪
{高校2年生 秋とハロウィン 完}
{雛にっき!}
~後雑談開始~
書き下ろしを雛に読ませたったwwww。
雛「…」
雛「キャー(/ω\)」
優「あったねぇー?あったねぇ?」
雛「…優君のばかー///」
優「…ちなみに、雛からの条件は、全部原文をコピーしたんだぞ?」
雛「ぎゃー!?捨ててー!?」
優「はっはっは。いっつも見てニヤニヤしてんだから。捨てる訳ないだろ?」
雛「やーだー!!あれだけは本当に恥ずかしいの!!」
優「おーおー?なんだ?えくすたしー!よりも(/ω\)のか?」
雛「…うん(/ω\)」
優「oh…」
優「まあ、雛が消せって言うなら、コピーを取って消してやろう」
雛「それじゃ意味ないよ!?」
優「いいんだよ!俺がニヤニヤ出来れば!!」
雛「全世界に公開する気じゃん!?」
優「…ほら。宝物の恋を?」
雛「しない!」くわっ
優「大人げねぇな!?」
雛「もー!おこ!これはおこ!」
優「ヾ(・ω・*)なでなで」
雛「こ、こんななでなでで雛が屈したり…!」
雛「くっし…」
雛「( *´艸`)」
優「きゃわわ。愛してる」
雛「えへへ…♪雛も♪」
優「…あれ?そう言えば、このハロウィンの衣装ってまだ着れるの?」
雛「…な、なんですかー!?その言い方はー!?」
雛「着れますよ!不本意だけど!」
優「ほぉ…。たまにはみたいなーって」
雛「あれ?でも、前に穴開いちゃって…」
優「どこに?」
雛「お…///」
優「…?」
雛「…おっぱいん…とこ」
優「…」
雛「…」
優「…雛。今日の夜着て」
雛「…」
雛「分かった…///」
優「とりあえず、続き書こうか…」
雛「あと残ってるのは…」
優「…あー!友だよ!あいつの話!」
雛「おー!いいですねぇー!」
優「あれとぉ…」
雛「…あ!雛も書きたいのある!」
優「?」
雛「実は、高校の同窓会の終わりに「雛!結婚します!」って言ったんだ!」
優「びゅっひぇ!?!?!?!?!?!?!?」
雛「えへへ…♪みんな驚いてた…」
優「いや…俺が驚いた…」
雛「で!ほら!雛が指輪貰った時…!」
優「…あー!みぃちゃんとかか」
雛「そう!」
雛「それは雛が書きたい!」
優「…って言ってもなぁ…」
雛「ふっふっふ…!優君!雛にはファンが居るんですよ…?」
優「…は?」
雛「雛、最近ついったーをやり始めました!」
優「…マジで?」
雛「た○ポンさん…○文字さん…あと!j○hnさん…とか!!」
雛「雛の事、大好きな人居るんだ~♪」
優「…え?自撮りとかはしてないよね…?」
雛「それは優君にだけ♪」
優「…ならいいや」
優「じゃ、高3の話。雛が書いてみて?」
雛「はーーーーい♪」
~後雑談終了~