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神聖剣使いの姫騎士と鬼神刀使い  作者: ザウルス
伝説の再起篇
9/63

なんか、次々と埋められていく気が……

少し、おくれて、あけましておめでとうございます。

いつぶりだろうな。こんな泥沼を見たのは。


「お兄ちゃん!この女は誰なのよ!」

「いや、誰って……」


正直に言うべきだろうか?でも、この様子だと信じてくれるかわからないしな……


「せっかく、勉強から抜け出してきたのに!」


……ってか勉強をさぼるなよ。


「さぁー、言いなさい!この人と2人きりで何をしてたのかを!」


襟元を掴まれて問い詰められる。正直苦しい。


「いや、彼女は……」

「言い訳無用!」


言えって言ったじゃん。


「今日という今日は許しません!お仕置きです!」


ビリビリビリ!!


アルラの全身から稲妻が走り出した。 これらアルラが本気を出した時にしか出ないものだ。この状態になるのは、初めてではないが……とっても面倒であることは間違いない。


鬼神カズトに死亡フラグが立ったかと思ったその時……


「あの〜、何か勘違いされてませんか?」


ここで、マサトーナが救いの手を差し伸べてくれた。NICE!


「何よ!人間の分際で私のお兄ちゃんをとったくせに!」


アルラの頭の中では俺とマサトーナが何やら内緒で密会し、いやらしいことをしていたと思ってるのだろう。被害妄想は恐ろしい。


「ですから、私はカズトさんはとってませんし、女でもありません。」

「……じゃー、なんでここにいるのよ?」


暴走気味だったのが少しおさまった。その間に襟元が緩んだおかげで息が出来るようになった。死ぬかと思った。


「私は、マサトーナ。カズトさんを迎えに来たんです。」

「迎えに来た!?やっぱりそうなのね!お兄ちゃん!」


また、襟元を強く掴まれて息ができなくなった。苦しい……


「……ですから、話を最後まで聴いてください。」

「……わかったわ。」


ふぅ、ようやく解放された。


「お兄ちゃん。後でたっぷりのお話しましょうね。」


満面の笑みを浮かべているが、殺気がだだ漏れだ。……怖い。漏らしそう。


「私は、カズトさんをニュークリアー学園に通うように説得しに来たんです。」

「……ニュークリアー学園ってあの、聖騎士育成学校の?」

「はい。私は理事長を務めております。以後お見知り置きを。」

「ふーん。あなた、中々出来るみたいね。」

「あなたにそれを言われたくはないです。精霊さん?」

「……面白いわね。あなた。」


実の所、高位の精霊は一般人から見るとただの人間にしか見えないのだ。あの執事といい、マサトーナが見分けられたのは流石は聖騎士というところか。


「私は、精霊王の娘。アルラよ。よろしく人間(マサトーナ)さん。」

「……ただの精霊ではないと思いましたが……精霊王の娘ですか。」


流石にこれは驚くかなと思ったが冷静な対応をしていた。


「この森の近くの町ではでは有名ですよ?満月の夜に民族衣装のような物を着た美しい少女が可憐に踊っているって。」


完全に見られてるんかい。


「しょうがないじゃない。人間に見られたからって、儀式をやめるわけにはいかないでしょ?」


……それもそうか。なら、仕方ないって……


「人除けの結界を張るとかするだろ、普通は。」

「だって、結界を張るのがめんどくさいんだもん。」


だもんってなんだよ。だもんて。


「あの〜、話の続きをしていいですか?」


あ、肝心なこと忘れてた。


「あなたが、精霊王の娘である事はさておき……問題はあなたです!」


ピシッ!


「私は、あなたがニュークリアー学園に入学しないと1000パーセント思っていました。だから、こうして迎えに来たんです!」


あたりが強いな。しかし、1000パーセントとはどれだけ信用ないんだ俺。


「……ですが、無駄足でした。せっかく苦労して情報を集めたのに……」


当の本人はショボーンとなってしまった。そもそも勝手に調べて乗り込んできたのはそっちなのにな。


この時はまだ、安心していた。


だが……


バン!!


「姫!ここにいましたか!」

「あ、見つかっちゃった。」

「やはりここいいましたか……ん、そちらはお客人ですか?」


ガイアの目に害虫である、カズトとマサトーナが写っている。


「私は、カズトさんを迎えに来た、マサトーナというものなんですが……」


無理でしたと言おうと思った時……


「そうですか。なら連れて行っても構いませんよ?(この害虫を何としてでも姫から遠ざけないと!)」

「え?いいんですか?」

「お、おい!?」

「構いません。カズト殿、姫と私は忙しいので言い訳は後にしてください。」


て、アルラをお姫様抱っこで出て行こうとした時……


「お兄ちゃん……行っちゃうの?」

「姫、カズト殿は何か事情がある様子。そっとしておいてあげましょう。なーに、そのうちひょっこり帰ってきますよ。(2度と帰ってくんなよ!)」


ここの場合は、泣いて嫌がるとすると思うだろう。しかし、こう見えてアルラは頭がいいのだ。


「ガイア、よく聞いて。」

「何ですか姫?」


お兄ちゃんには少し迷惑かけるけど、これはお仕置きの代わりなんだから!


「私、ニュークリアー学園に留学するわ!」


…………


「「「はぁーーー!?」」」


全員が同時に同じ言葉を叫んだ。





そろそろ学園編に入りたい……

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