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神聖剣使いの姫騎士と鬼神刀使い  作者: ザウルス
伝説の再起篇
8/63

お兄ちゃんと遊ぼう!!

やっと投稿できたと思ったらだいぶ話が進んでない気が……

sideアルラ


精霊王の墓の中での出来事。


「え〜、今日も勉強なの〜?」

「そうです。貴方は姫なのですから。」

「ぶー!!」


ここは私を含め、従者の中でもごく限られたものしか入れない部屋。と言っても私の部屋なんだけどね。


「姫たるもの、将来は私たち精霊界の象徴となるのですから、これ位は当たり前です!」

「え〜〜。」

「これからは外の世界を出歩くことが多くなるでしょう。外の向こうは全くの別世界です!きちんとマナーを学び、姫として恥ずかしくないようにしなければなりません!」


私には精霊王の娘という、生まれながらの運命に縛られているのだ。無論この森から出たことなどない。


「というわけで、今日はこれをやってもらいます。」


ドン!!


何冊にも重なった教本が置かれた。本1冊だけで10センチ位ある。


「今日は、敬語を覚えてもらいます。では、今から標準語は禁止です!」

「え〜〜!!」


バシ!!


「そこは、え〜!! じゃなく、はい、わかりましたやわ。です!」

「はい、わ、わかりましたわ?」

「よろしい。では、はじめます。」


地獄の時間が始まった。


数分後……


「ふきゅ〜####」


あまりの難しさと恥ずかしさに頭から湯気が出ている。


「ま、今日はこれくらいにしましょう。」

「やったー!!」


バシ!!


「何回言わせるのですか?」

「先生様!今日も素晴らしい指導をありがとうございました!」

「よろしい。では、終わります。」


やっと解放されるかと思ったら……


「次は儀式の練習です。神樹の根の下の大広間でお待ちしております。」

「え?」

「今日は、分刻みのスケジュールですので馬鹿(かずとさま)と遊ぶ暇なんてありません。」

「なんか、カズトのイントネーションがおかしくない?」

「気のせいです。」


ま、いっか。それより……


「では、30分後にお会いしましょう。衣装は

侍女達に着せるように任せてありますので。」


といってガイアは出て行った。


…………


「逃げちゃお。」


もう、あんなにやったんだからこれくらいにサボりに入らないわ。休憩よ!そう、休憩!


「そういやー、カズトは起きてるのかな〜?」


昨日は相撲大会で優勝したらしいし、その後精霊界一の酒豪と飲み比べをしたと聞いてるし……


「お兄ちゃん。すごかったな〜……」


記念日なだけあって、その日だけは自由だった。カズトとガイアの決戦ときたら……


「すごくかっこよかったな####」


あの戦いを見たら、誰だって惚れちゃうよ。


実際、優勝の時にカズトの元に沢山の(メス)精霊が群がっていた。当の本人はまんざらでもないような顔だった。


それを見たアルラは嫉妬し、大暴走をした。幸い、カズトが「悪かった。」と言い、頭をなでなでしてくれたので、なんとか治った。


その様子を見ていたガイアがアルラに続いてまた暴走したが、ナマケモノ精霊がガイアを眠らせたお陰でなんとななった。


「そうだ!お兄ちゃんを起こしに行こ!」


恐らく、あんなに飲んだんだから絶対寝てるはず。


ちなみにカズトが飲んでいたのは精霊酒というお酒で、精霊しか酔わないお酒だ。人間なら、子供でも飲んでも良い。


たが、アルラは未成年なためそんなことは知るわけがない。




アルラの妄想……


「お兄ちゃん!お兄ちゃん!朝だよ!起きて!」

「………後五分……」

「もう!私がいないとほんとうにだめなんだから!」

「ZZZZZZ……」

「そんなに悪い子には……」


チュッ!


「な!?」


頬に少し暖かいものが当たり、びっくりして跳び上がる。


「お兄ちゃん。おはよう〜。」

「あ、アルラか。おはよう。」


ここまではいい雰囲気。


「お兄ちゃん、早く着替えて。 朝ごはんが覚めちゃうよ?」


カズトを起こす前に朝ごはんをつくる予定。こう見えて腕前はプロ級。ガイアの厳しい教育によって。


「朝ごはんを作ってくれたのか……でもな……」

「どうしたのお兄ちゃん?」

「俺にとっての朝ごはんは……お前だ!!」


突然抱きつかれる。


「お兄ちゃん!?」


戸惑いながらも嬉しい。


「んじゃ、いただきます!!」

「あ〜ん。お兄ちゃんのエッチ!」

「俺の女になれ。アルラ……」

「うん!兄い……いえ、カズト。」


妄想終了。




「えへへ。」


カズトの性格からしても、絶対にそんなことはないと思うが……


「大丈夫!頑張れ私!」


こう見えても、アルラはかなりスタイルがいいわ 。胸はそこそこあるし、くびれてるところはくびれてる。


「さーて、お兄ちゃんの家にいこ〜と。」


こっそり窓から飛び出してカズトの家に行く。


数分後……


「着いた!」


幸い、誰もにも見つからずにカズトの家に行くことができた。


「まずは、お兄ちゃんにご飯作ってあげなきゃ。それから……」


こっから規制。


そひて、扉の前に立ち……


「お兄ちゃ〜ん。あ〜そ〜ぼ〜。」


ドアを開けると……


「あら、貴方は?」


お兄ちゃんと見知らぬ女性がそこにいた。







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