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神聖剣使いの姫騎士と鬼神刀使い  作者: ザウルス
伝説の再起篇
7/63

そうきたか。

3日でブックマーク数が40人とは多いのか少ないのか……個人的には嬉しい。

今に戻り……


「ひとつ疑問に思うことがあるんですが?」

「なんだ?」

「あなたの入学の件で話が進んでいたのに、話がズレすぎていませんか?」

「それを俺に言っても困るんだが………」

「要するに、囚われの姫を騎士が助けたと言えばよかったじゃないですか。」

「いや、囚われては……ま、それもありかなのかな?」

「ですね。4話も使われてますからそろそろ話を戻しましょう。」


そろそろ読者も戻れと思ってるだろうし。


「俺としては後、3話ぐらい……」

「何か言いました?」

「いえ!なんでもありません!」

「なら、話を戻します。」


本来の話に戻り……


「貴方の入学の件ですが……」

「悪いが断らさせてもらう。」

「やはりそうなると思ってました。」


俺はかつてアリステル王国の敵だったんだ。数え切れないくらいの兵士を殺し、無論聖騎士だって何人か殺した。だから、こうして追われながら隠れてるわけだ。


「ですので、こちらも色々と準備をしてきました。」


「少し待ってください。」といい、マサトーナは出て行ってしまった。今なら逃げれるが……


「逃げようとしても無駄ですよ? ドアに結界を張っておきましたので。」


流石はというところだな。下手に動くと拘束されかねない。ここは、おとなしく待つことにした。


五分後……


「お待たせしました。」


ドーーン!!


一体どうやって持ってきた?ってぐらいの荷物が机に置かれた。


「こんなに持ってきて……なにが入ってるんだ?」

「それは貴方が開けてください。貴方が一番よく知っている物だと思いますよ?」


俺が知っている物?とりあえず開けてみることにした。


そこには……


「こ、これは……」


そこには、武器が詰められた箱があった。中には、ハンマー、弓、鞭があった。


普通なら「は?」となるだろう。だけどこれは……


俺達(はどうのよんとう)の武器……」


俺達が愛用していた武器だった。なんでこんなものが……


まさか……


「ええ、覇道の四刀は貴方以外は拘束、死亡しました。」

「嘘だ!お前ら聖騎士(ごとき)にあいつらがやられるわけが……」

「それが証拠です。」


いや、偽物って可能性も……


「なら、確認して見てはどうですか?」

「もちろんだ!!」


覇道の四刀なら、武器の何処かに四つの刀が

がそれぞれの方向を向き、手裏剣のような感じになっている、シンボルマークがあるはずだ。


探してみたところ……


「確かに本物だ……」


どの武器にも同じシンボルマークがあった。


「ええ、それを手に入れるために私達も苦労しました。」


マサトーナは裾をめくり、腕をみせる。その腕には最近できたであろう傷がくっきりと残っていた。マサトーナ直々に相手下にもかかわらずこの怪我となると……かなり苦戦を強いられたのだろう。


「あいつらの場所がよくわかったな。」

「ええ、ロイガルという男が全部吐いてくれました。」

「……やっぱりな。」


あいつは基本的に馬鹿だからな。酒に弱わせるか、大金を払へばベラベラしゃべる。そのせいで、どんだけ苦労した事か。


それにしても……


「ま、よく俺の仲間を倒せたもんだな。」

「いえ、倒したわけでわありません。」

「は?」

「ロイガルは自分から牢獄に入りましたが……後の2人は自害しました。」


自害か………なるほどね。


「ふふふ。はははは!!!!」

「いきなりなんですか!?笑い出して。」

「いやー、お前らから自害という言葉が出てきてなー、心配した俺に笑えたんだよ。」

「はい?」


やはりお前らはまだ分かってないなー。


「あいつらはゴキブリ以上の生命力だ。それに、うざいくらいの生きたがり屋さんの集まりなんだぜ?覇道の四刀ってのは。」

「それはどういうことですか?」


まだ、わかんないようだな。


「ようするに、自害は奴らが敵の目を騙すてと同じさ。あいつらは心臓を一時的に止められる。いわいる仮死状態が得意なんだよ。」

「!? 彼らが生きてるというのですか?」


どうやらわかったようだ。


「そうだ。ま、自害まで追い込んだ点はすごいと思うぞ?」


今まで一回も使ったことないのに。


「嘘です!!」


バン!!


マサトーナは卓を思いっきり叩いて激怒した。頑丈な岩で作ってあるはずなのにピキッ!とひび割れが走った。これ、高かったのに……


「わたしは確かに彼らの死をこの目で見ました!!仮死状態かどうかは調べませんでしたが……でも、私達は騎士道に基づき彼らを手厚く埋葬しました。例え、生きていたとしても土の中で窒息死してしまうはずです!!」


はぁ〜、やっぱりまだ甘いな。


「さっきも言ったろ。奴らはゴキブリ以上の生命力だ。そんなに心配なら墓を掘り起こしてみろ。多分無くなってるか、入れ替わってるだろうな。」

「そ、そんな事が……」

「この俺が言ってんだ。真実を受け止めな。」


どうやら、これを脅しに俺を入学させようとしたみたいだが……


「ま、詰めが甘い。出直して来い。出来れば二度と来てほしくないが……」

「………」


マサトーナは黙り込んでしまった。


そして……


「わかりました。貴方の入学を取り消しましょう。」

「ああ、そうしてくれると助かる。ついでにこの武器はお前たちにやる。」


そのうち、取り返しに来るだろうからな。


「わかりました……でも、一言言わせてください。」

「なんだ?」


「私は諦めません!」とかやめてくれよ?


「貴方は、きっと後悔することになるでしょう。私は騎士道に従い、戦場と決闘場以外では剣を抜きません。」


後悔するね……それ、現実になりそうだな。


「ですが、貴方とはいずれ戦う事になります。貴方が犯した罪は我が国は一生忘れません。」


はは、そうきたか。確かに、俺の犯した罪は人類史上最悪なものだからだ。誰が俺を恨み、呪い殺そうとしているのかわからない。


だが、俺には生きなければならない理由がある。


「ああ、いつでも受けて立つ。」

「では……」


マサトーナが荷物を担いで、帰ろうとした時……


「お兄ちゃーん!あーそーぼー!」


精霊王の娘ことアルラが訪ねてきた。そして、マサトーナと目があい……


「……貴方は誰?」

「貴方こそだれですか?」


まさか、この出会いが俺の運命を大きく変える事になるとは……





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