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神聖剣使いの姫騎士と鬼神刀使い  作者: ザウルス
過去という負の遺産
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プロローグ

多くの生徒がこの日を待ちわびていただろう。


「皆さん。この度は、王立ニュークリアー学園入学おめでとうございます。」


1人の女性の声が辺りを静寂に包み込む。


「私はこの学園の理事長兼あなた達の剣術顧問のマサトーナです。以後お見知り置きを。」


その容態は理事長とは程遠く、知らない人が見たら学生と思うだろう。


だが、この世界にいる人間の殆どは彼女のことを知っている。


この世界の最強にして、この学園の創立者でもあるからだ。


誰もが彼女に憧れて入学してくるのだ。


では、なぜ彼女がこの世界最強なのかは4年前のある出来事であった………



〜4年前〜


「撃てー!!」


ドーン!!!!


辺りには、爆音が鳴り続け、下には無残な姿の死体が転がっていた。


戦争はいつ起こるかわからない。それ故に全員が平和ボケだった。


アリステル王国は資源が豊富であり、他国とは比べものにならないくらいの生活を送っていた。


それ故に多くの国から妬まれていた。そして、ついに恐れていたことが起きてしまった……



「全員突撃 !!」

「「「「ウォォォォ !!」」」」


アリステル王国の隣国である、ユークラシテル帝国のアサルディー帝王が20万人もの大群を用いて、奇襲を仕掛けてきたのだ。


油断していたため、アリステルは国土の三分の一を失った。


そして、王都にまで攻め込んできた。


だが、我が軍の主力部隊により、かろうじて撃退に成功した。鉄の雨とも言われた砲弾の嵐に城壁がほんとんどなくなってしまった。


このまま黙ってるわけでもなく、アリステルは領土を取り戻すべく、兵を集めた。国民も「我が祖国のために」と言って志願した結果アリステルは70万人もの勢力を集めることができた。


多くが戦争を知らない若者だった。多くの国民は、ユークラシテル帝国の兵なんてすぐに倒せると新聞にも書いてあったし、2ヶ月で帰れると信じていた。戦争=冒険の様なものと考える人がほとんどだった。


だが、実際に見たのは地獄の様な光景だった。ユークラシテルは密かに開発していた新型大砲や爆薬ににより、次々とやられてしまった。


頭を出せば銃弾の餌食になり、普通なら2分で着く距離に1ヶ月もかけていた。爆弾による爆発により、多くの仲間の手足が飛び立った。


さらに、死体によって疫病が発生し、兵士達は次々に倒れていき、シラミもひどかった。


次々に倒れていく仲間を見て、精神に以上をきたす者も現れた。


一年で40万人が死んだといわれているが、約2万人が疫病によって死んだ。



そんな中、1人の英雄が現れた………


英雄マサトーナ。アリステルが極秘に開発していた神々ノ原子(アトムレイン)を装備し、部隊を引き連れて敵を次々と倒していった。


2年後、ついにユークラシテル帝国は降伏した。両国合わせて100万人が亡くなったといわれている。


その後、ユークラシテル帝国はアリステル王国に併合され、アサルディー帝王を始め幹部らは処刑された。


独裁者は死んだが、多くの者の心に傷をつけた。


この戦いは人類史上最も悲惨な戦いと言われている。


のち、マサトーナは聖騎士の称号と共に軍人にとって最高の名誉であるラン・ビ・ハンス賞を受賞した。そして直ぐに、聖騎士育成学校を創立した。




そんな生きる伝説の学校に俺こと、鬼神カズトは入学した。いや、入学するを得ないことが起こってしまったのだ。



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