3/4
掃除 上
檜山ちゃんを誘う…それだけで高い学力が得られつのなら、とてつもない「ノーリスク・ハイリターン」だ。
放課後、檜山ちゃんに声をかけることにした。
「檜山ちゃん、今日は部活あったっけ?」
「無いけど…、何するの?」
「たまには遊ばない? 他の人、誘っていいけど。」
「ああ、わかった。 んじゃ、駅前ね!」
快い返事。
放課後、掃除の事は触れず、檜山ちゃんと一緒に公園へ向かう。
私は、口にドロップ・キャンディを含む。
「…!?」
口に入れた瞬間、私の体の感覚が消え去った。 糸が切られたように。