第93毒 猛毒姫、優勝する
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そして、なんと、日間その他 1位!
NiO(あたしの願い、叶ったよ)
(後悔なんて、あるわけない)
(あたし、今最高に幸せだよ)
ブーストが意外と続いていてNiOさん嬉しい悲鳴を上げております。
読者の皆様、ブックマーク、ポイント、本当に有難う御座います!
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前回までのあらすじ
SMT!! SMT!!
※SMT……セレン姉様 マジ天使 の略
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さて、自分の誕生日に旅立つことが決定したわけじゃが。
それまでにやることがいっぱいある。
補助魔法に関しては無詠唱まで行えるようになりたいし。
発展魔法を含めた他の魔法も調整が必要じゃ。
仮にも魔法学者を名乗るものとして、魔術に関しても研究しておきたい。
旅に出るとアコギによる屑魔石の供給が無くなるから、これらは急務じゃ。
そんなわけで、部屋に籠って必死に魔法習得をやっておる。
ところが、引き籠っておると、マー坊がちょっかいを掛けてくる。
最初はやれやれと思いながら付き合っておったが、毎日朝昼夕夜にやってくるので困る。
仕事はどうした、マー坊よ。
困ったぞ……どうしようか……。
……お、そういえば、あそこがあったのう。
「オーダーよ、しばらく留守にするぞ。
あそこに行ってくる」
「ああ、あそこですか。
ノルマが終わったら早めに帰ってきてくださいよ、マーの精神が持ちませんから」
「ふむ……よし」
私は自分の布団をくるくるとまく。
海苔巻きの様に細長くなったそれの先っぽに赤い髪の鬘をかぶせる。
まじっくぺんで目と口を書く。
「最後に……ボツリヌス・トキシン、と」
きゅ、きゅーっと胴体に名前を書いてボツリヌス・トキシン人形の完成じゃ。
「……まさか、それを代わりにするつもりですか?」
「するつもりじゃ」
「浅知恵世界大会があれば、ベスト4は固いですね」
私が胸を張っておると、オーダーが頭の弱い子を見る様な目でこちらを見てくる。
ぬう、失礼な。
「もちろん、これで終わりではないぞ!
流石に、ばればれじゃからのう」
「……」
「このボツリヌス・トキシン人形をべっどの上に載せて」
「……」
「そして、その上から布団をかける!」
「……」
「……あ、布団……」
「……」
「……」
布団は、既にボツリヌス・トキシン人形に使ってしまっておった。
私は泣き出しそうな顔でオーダーを見て。
オーダーは勿論、頭の弱い子を見る様な目でこちらを見てくる。
「……優勝、おめでとうございます」
オーダーの脳内で、私は浅知恵世界大会のちゃんぴおんに輝いたようじゃ。
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とりあえずボツリヌス・トキシン人形を置いて屋敷を抜け出した私は、例のあそこ……つまり、以前アコギに作ってもらった掘立小屋へ移動した。
久しぶりに行くから、多少荒れておるかもしれん……などと思って扉をあけると。
……なんだか、とっても、住み心地の良さそうな部屋になっておった。
何と言う事でしょう。
剥き出しの地面のある4畳半には、水を貯める壺と簡単な囲炉裏が設置されており。
遊泳池の様になっておる4畳半は、動物の血抜きなどが出来る快適空間に。
床のある中央4畳半の床には、寝やすそうな藁が敷かれておる。
匠の仕業じゃ。
「ただいまー!」
匠が帰ってきた。
「うおーー!
お主は誰だ!!
人の家で何をやっている!!」
「それは完全に此方の台詞じゃ。
人の小屋を劇的に住み心地の良い部屋にするでないわ!!」
失礼な口をきく男に振り向きざま返答する。
男は真っ白な白髪と白髭を伸ばし放題にしたお爺ちゃんであった。
しかもこのお爺ちゃん、体が滅茶苦茶でかくてごつい。
ブコツ以上、ショーバイ武王以下と言ったところか。
「これはあいすまん、なんと、お嬢ちゃんの小屋であったか!
勝手に使わせて貰ったぞ!!」
お爺ちゃんは歯を剥き出しにしてガハハハと笑った。
すきっ歯がちゃーみんぐじゃのう。
良く見るとこのお爺ちゃん、目や体に青あざが出来ておる。
どこかで殴り合いでもしたのか知らん、等と思いながら、視線を後ろに向けると。
……なんか恐ろしい物を背中に背負っていることに気が付いた。
「おい、お爺ちゃんよ。
その背中の物、なんじゃ」
「おお、これか。
素手喧嘩のタイマンで仕留めてやったわ!」
お爺ちゃんは子供の様にガハハハと笑った。
背中で、ぼこぼこになって仕留められていたのは。
……お爺ちゃんの背丈の倍はある、熊、じゃった。
流石はNiOさん。
相変わらず、話が動き出さないぜ!
あと、ブーストが落ち着くまでは頑張って更新したいけど。
仕事がマジキチで忙しすぎるぜ!




