表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
豚公爵と猛毒姫  作者: NiO
魔族侵攻編
91/205

第90毒 猛毒姫、ブライニクる

pv2000突破!

pv3000突破!

pv4000突破!

pv5000突破!

ブックマーク80突破!

ブックマーク90突破!



NiO「僕は死なないよ、死なないんだ。こんなに文章を書いてきたんだ。いっぱいいっぱいいっぱいいっぱい書いてきてる。僕らはそれだけ生きることができるのよ。命を、命を増やせるの。私たちは永遠ネバーダイさ。そう永遠ネバーダイなのよ」



記念日がいっぺんにきますた。


なんでブックマークがいきなり20増えたかの詳細はあとがきで。

******************


 前回までのあらすじ


 NiO「ボツリヌス様の……イタコ設定?」

 NiO「豚……公爵?」


 アルツハイマー病かな?


******************


 今日は発展四源最後の1つである嵐魔法に取り掛かっておった。


「これが『嵐』魔法……」


「正直、風魔法とさほど変わらんと思っておったが、威力が段違いじゃな」


 魔力量1の『嵐玉(ストームボール)』。

 そよ風が吹く程度と思いきや、小さな竜巻が轟々と地面を削り出したので驚く私とオーダー。


「ああ、そう言えば教えていませんでしたね。

 同じ魔法消費量で比べた場合。

 『発展魔法』は『基礎魔法』のおよそ10倍優れていると言われています」


「10倍か……」


「更に『種族魔法』も『基礎魔法』のおよそ10倍有用とされており。

 『特殊魔法』に至っては100倍有用とされています」


「100倍!?」


 成程、確かに雷魔法は速度、威力ともに圧倒的じゃし、その位かもしれん。

 残念ながら私の『雷玉(サンダーボール)』では、ぴりりっとした、位の効力しかないが。


「補助魔法は?」


「『基礎魔法』の10分の1の有用さ、と言われています」


 さもありなん。

 有用なのは確かなんじゃが、使用する魔力量が多い。

 今では魔法分解して魔力量1の回復魔法が使える私であるが。

 正直それでは切り傷すら治らない。

 ほんのり温かいくらいじゃ。


「とりあえずこれで基礎四源、発展四源は完璧(こんぷりーと)

 種族四源は空魔法を、特殊四源は雷魔法を覚えたぞ。

 補助四源はまだ文詠唱れべるじゃが、こんなに沢山覚えてるって結構凄く無いか?」


「恐ろしい才能と努力だと思います。

 残念なのは、魔力量が伴っていないためほとんど無意味な点ですかね」


「ぐぬぬ……」


 私は臍を噛む思いであるが、事実なので仕方ない。


「まあ良い。

 お楽しみは、これからじゃのう。

 『魔法並列技術(すきる)』を使って……行ってみよう、浪漫魔法!


 まずは『嵐魔法』と『火魔法』!」



「おお、これは強そう!


 ……火、消えましたね。


 風魔法と火魔法なら、相性よさそうですけど。

 後は嵐魔法となら熱魔法ですかね」


「ぐぬぬー!

 違うのじゃ!!


 炎の竜巻がこう、(ごー)っと起こる様なのが格好いいのじゃ!!」


「言いたいことがちょっと分かるようになってきている自分が辛い」


 仕方あるまい。

 気を取り直して、次に行ってみよう。


「『火魔法』と『氷魔法』!」



「おお、これは勿論!


 ……火、消えましたね」


「があああ!

 浪漫なのにい!

 浪漫なのにいいい!!」


 私ははんかちを噛んで「きーっ」と叫ぶ。


「……あ、嵐魔法と氷魔法なんて、どうですか?」


「……むむ。

 成程、確かにそれも浪漫じゃあないか。

 やってみよう」


 よいしょっと。


「……おお、成功じゃないですか!

 地面がどんどん凍っていく!!」


「よーし、氷竜巻(ブライニクル)と名付けるぞ!!」


「……その氷竜巻(ブライニクル)、なんか、こっちに向かって来てますが」


「うむ!


 その氷竜巻(ブライニクル)、既に私の制御(こんとろーる)下に無い!!」


「ウワアアアアアアアアア !! 」


 結局オーダーが氷竜巻(ブライニクル)を凍らせると言う訳のわからない荒業で止めおった。

 そして、私の首も竜巻の様に大回転したことは言うまでも無い。

 くそう、合成する魔法の種類に関してはオーダーから言い出した癖に……。


「そういえば、気づいた事があるんじゃが。

 以前オーダーは、同じ魔法を使い続けると消費魔力が減る、と話しておったではないか」


「ええ、言いましたね」


「実はこの前試してみたのじゃが、しょっちゅう使っている基礎四源に関しては、消費魔力が減っておった」


「え!?

 減るって……1以下って、0しかないじゃないですか!」


「いやそれが……0.9とかなんじゃ。

 魔力量1の、例えば『熱玉(ヒートボール)』を10個同時に作ると、消費魔力が9じゃった」


「……微妙っちゃ微妙ですね。

 ちなみに消費魔力1の『熱玉(ヒートボール)』を1個だけ作ると、消費魔力はどうなるんですか?」


「四捨五入されるみたいで、消費魔力1じゃった」


「うわ全然使えねえっ、あ、失礼」


「ぐ……ま、まあ、これはどちらかというと学問的に面白いから良いんじゃがの」


 などと、ちょっと痩せ我慢してみる。



「ところでオーダーよ。

 私、6歳の誕生日が来たら、この屋敷を出て旅をしようと思っておるんじゃ」


「……そう……ですか」


「うむ。




 ……一緒に、来るか?」


「……え? 良いんですか?」


 私は呵呵大笑する。


「残念ながらオーダーの人格形成計画(ぷろぐらむ)がまだ終わっておらぬ。

 終わるまでは私に責任があるしのう」


「……行きます行きます!


 絶対一緒に行きます!!」



「そうか。

 じゃあ、一緒にいろんな景色を見に行こう!」


 突然元気になってぴょんぴょん跳ね出すオーダーに笑ってしまう。


 オーダーには見せたい景色がたくさんある。

 世界樹、帝国の街並み、鉱国の象牙壁に聖剣、他にも他にも。

 公国や武国にも是非行ってみたい。

 獣族の村や妖精の里も、きっと綺麗じゃ。


「ええ、一緒に!!」


 オーダーは笑顔でそう言った。


 2人で笑っておると。

 ……ハンドが私に向かって走ってきた。

 はあはあ息を切らしながら、彼女は私に急ぎの用事を伝える。


大聖女(ボツリヌス)様!

 こ、侯爵様がお呼びです!

 大至急来るように、と!!」


 ……ふむ。

 そろそろかと思ったが、とうとう来たか。


 不安そうな顔をするオーダーに笑いかけながら私は答えた。


「では、行ってくるかのう。

 最初で最後の家族会議に、の」


トキ様のパーフェクト悪役令嬢教室

http://ncode.syosetu.com/n1020cx/


豚公爵と猛毒姫でおなじみ最強の傍観者、トキ様のサイドストーリー。


タイトルに意味はありません。

タダの読者ホイホイです(何てことを)。


短編を気に入ってくれた方達が多かったようで……そこから本編を見てくださった様ですね。

ありがとうございます!


つかブックマーク34%アップとか、時魔法すげえ。


私の大事な記念日を根こそぎ持って行かれて、何だかレイプされた気分。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ