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豚公爵と猛毒姫  作者: NiO
監禁編
33/205

第33毒 猛毒姫、解説する

さて、誰も興味は無いとは思うが、この世界について少し解説させて貰うとする。


 この世界にはパンゲアという雪だるまを横倒しにしたような巨大な大陸があり、大陸の西側を人族が、東を魔族が支配しているためそれぞれ人間界、魔界と呼ばれておる。

 人間界は主に5つの国に分けることが出来る。

 中央にある名も無き『鉱国(こうこく)』、西に『バッタ武国(ぶこく)』、北に『ペンギン皇国』、南に『ムカシヤンマ帝国』、そして人間界の東、つまり魔界と接する地域に存在するのが我らが『サーモン王国』である。 

 『王国と皇国が同列?』とかの疑問は勘弁して貰いたい。

 数十年だか数百年だか前に、皇国から王国や帝国が分裂したとか何とかの歴史的な背景があるようじゃ。


 そして比較的若い歴史を持つサーモン王国じゃが、その王国を王国足らしめているのが歴代の良君と呼ばれる王族の方々である。


 『紅い稲妻』の二つ名を代々襲名するのが王国のしきたりで、現在の『紅い稲妻』の雷鳴は、国王ストリーⅢ世の元にある。



 ところで、この世界には、可笑(おか)しな名前がたくさんある。

 アコギとか、ブコツとかがそれじゃ。

 ……ボツリヌス?

 ボツリヌスはせーふじゃろう。

 まあ良い。

 その可笑しな名がたくさんある中でも、ぶっちぎりでいかれた名前が彼、ストリー王である。


 そう、つまりストリー(きんぐ)

 この爽やかな少年は、ストリー(きんぐ)なのじゃ。

 彼の治めるサーモン王国は、いわばストリー王国(きんぐだむ)

 しかも彼はⅢ世。

 彼の祖父もストリー(きんぐ)

 彼の父もストリー(きんぐ)

 そう、彼はストリー(きんぐ)血統種(さらぶれっと)

 ストリー(きんぐ)の中のストリー(きんぐ)なのである。


 ふむ。

 ぶっちぎりで、いかれておる。

 

 私が脳内で腹を抱えて笑っていると、国王陛下が私に話しかけ遊ばされた。


「前国王より賜りし宝壺、破壊した責任をどう取るつもりだ?」


 ……む?

 てっきり即、恩赦と思っておったが。

 隣の爺やを見ると、苦笑いをしておる。


 ふむ、成程。

 王国としては私の読み通り、笑って赦して器の大きさを見せつけたいところじゃが。

 現国王は父親が送った壺を貴族の子供(がき)が遊んで壊したのが赦せないのじゃろう。

 子供(がき)(おのれ)は。

 いや、10歳の子供(がき)であったな。


 ……まあ良い、20日間の絶飲食を5歳児が完遂したのじゃ……いんちきじゃけど。

 口先三寸で何とでもなろう。


「国王陛下、誠に申し訳御座いません。

 此度の失態は全て私の不注意に依る物。

 責任はどうか私一人「お待ちください国王陛下!!」」



 ……む。

 私が気持ち良く国王陛下を洗脳しようとしている所を、何者かの声が邪魔をした。


 誰じゃ!?


 私と国王が階段の方へ目を向ける。



 視線先には。



 覚悟を決めた表情の、テーラーがいた。

明日はこっち休んで短編小説書くかも。

暇な方はそっちも見てらしてください。

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