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豚公爵と猛毒姫  作者: NiO
恐怖大王編
186/205

第186毒 猛毒姫、チェックする

とうとう、NiOさんの書いていた異世界チート系小説のひとつが完結しました

きっと面白いから、皆様、見てみてね?


話数が3の倍数と3の付く時だけ最強無敵の存在になれるタイプの祝福

http://ncode.syosetu.com/n9126ee/

*****************


 前回までのあらすじ


 最悪の骸骨と災厄の猛毒、相対す!


*****************


 格好いいあらすじ、さんきゅー。


「……凄いなあ、それも正解よ~」


 いちころさんは、調子を取り戻したように、手を叩いておる。


 やはり、北真倉猿夢の亡骸回収は、いちころさんにとっては欠かせない作業だったのじゃろう。


「ボツリヌスちゃん、本当に6歳児?


 もっと年上の貫禄があるわ~!」



「ぬふふ。


 ばぶみを感じて、おぎゃっても良いのじゃぞ?」


「ばぶみ?」


 よしよし。


 いちころさんの思惑が、読めてきたぞ。


 この調子で私の秘密がばれる前に、いちころさんの考えておること、丸裸にしてやろうじゃあないか!


「頭の回転も凄いけど。

 やっぱり、ボツリヌスちゃんの凄さは、その精神力、だねぃ」


「む」

 

「北真倉猿夢の精神攻撃も、逆にその精神力で踏み潰した、とか、かなあ?」


「ぎくぅーっ!」


 ややややばい。

 私は視線を上下左右に動かしながら、「ききき気のせいじゃよ」という他なかった。


「……まあ、あの体力バカ、精神力バカの、倶園薬(くそのやく)踏台(ふみだい)ですら抗えなかった精神攻撃だからねぃ……。

 流石にその線は薄いか……」


 お、なんだか一人で考え込みもーどに入っておる。

 よし、このたいみんぐで、なんとか話を逸らさなくては……。




 ごおおおおおおん!




 突然起こった激しい音へ視線を向けると。


 

 勇者ストリーの聖剣を、真正面から受け止めているセルライトが、おった。



ぶひょひょひょひょ(・・・・・・・・・)


 雷魔法も無しに、こ、この我輩に特攻か?


 し、死にたいらしいなあ……!」


 セルライトが、指先から風魔法を発する。


 それは的確に勇者の顎を揺さぶりながら、そのまま相手を数百m吹っ飛ばした。


 吹き飛ばされたストリーは……当たり前のように、だめーじぜろ、じゃった。


 そして。


 その全身に、黄金色のおーらが、立ち上る。


 おお、これは凄い。


 これが、これこそが。


 正しい(・・・)雷魔法の(・・・・)使い方(・・・)、なんじゃなあ。


「そうそう、それでこそ。


 ()殺しがいが(・・・・・)あるというものよ(・・・・・・・・)


 ぶひょひょひょひょ(・・・・・・・・・)|」


 セルライトは、ひとしきりぶひょぶひょした後。


「王国5公よ!

 王国5公の力を、見せているかぁ!?」


 突然、他の公爵をあおり始めた。


「「「おう!」」」


 その声に、皆が、一様に答える。


 視線を移すと、王国5公の面々は……苦戦、しておった。


 そりゃあ、そうじゃろう。


 相手は、伝説の勇者のぱーてぃー。


 辛うじて、オンヲアダ・デカエース公爵が気炎を吐いておった。


 奴は薬師じゃからのう。


 たぶん、ここ100年に研究された薬剤の差で何とかオンヲオン・デカエースに対抗できておるのじゃろう。


 ふいと、横を向いてみると。

 ピッグテヰル軍と死者の戦闘は、これまた互角の状態であった。


 死者の物量に押されながらも、ニンニクが何とか陣形を完成させようとしており、いけてるめんずが人間軍を補論(ふぉろー)しておった。


「防御魔法、防御魔法!

 おら、そこ、気を抜かない!」


「……くそ……ピンポイント回復は、結構疲れるんだよなあ」


「とろけるようだよ子猫ちゃん」


 おお、いけてるめんずは、補助四源……つまり、“回復・防御・解毒・強化”に特化しておるようじゃな。


 圧倒的な魔力量を背景に、人間軍を助けてくれておる。


 陣形が完成すれば、戦いになりそうじゃ。


 更に視線を移動させる。


 画竜点睛ガリョーアイズ・ブルードラゴンの前に、剛力と、うんこ好きが相見(あいまみ)えておった。


 ほう、意外じゃ。


 てっきり、剛力の奴が、自身への助力を拒否するものかと思ったが。


「……てっきり、助力を拒否するものと思っておりましたが」


 おお、うんこ好きが、私と同じことを考えておったようじゃ。


「いろいろな強さがあることを、知った、とでも言おうか。

 取り敢えず今は、我の自尊心より、コレを撃退する方を優先することにした。


 ……(わっぱ)こそ、あれ程コケにされて、よく我と戦おうと、思ったな」


「……全ては、お母様のため」


 二人が何やら喋っておるが、聞こえなかったことにしよう。


 私は関係ない、うん。


「ひーん、ちょっと待って、こ、コイツ強すぎるにゃー!」


「ぐ、流石は伝説のヒトケタ……硬すぎる……!」


 その声の方に顔を向けると。


 ライオン・サヨナラーと戦うバトラーとシャーデンフロイデが見えた。


 こちらも、かなり押されておるようじゃ。


 ピッグテイル公爵家の化け物2名と単騎で互角以上の戦いとか、強すぎるじゃろ、ライオンよ。


「ふむう、どうやら、ウチの軍勢が、優勢のようだねぃ」


 いちころさんが、にこにこ笑っておる。


 ……むかつくのう。


 むかつくから、思わず、言ってしまった。


「お主が人間界を襲う、三つ目の目的じゃが。


 ……光魔法(・・・)じゃな(・・・)?」


 いちころさんのにこにこ顔が、凍りつく。


 くくく。


 ざまあ!

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