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声
「……っ…」
喉が渇いた。
まず最初に思ったのはそれだった。
いつの間にか寝てしまった僕は、独り暮らしの狭い部屋をぼんやりと見渡す。
目が覚めると、あたりは真っ暗だった。
眠気がぬけず唸りながらカーテンを閉め、電気をつける。
冷蔵庫を開けると、がらんとした中から水の入ったペットボトルを取り出して飲んだ。
頭が重い。
僕は再びベッドに横になる。
目を閉じると、宇宙が見える。
キラキラ、キラキラ
無数の星たちが煌めいている。
子供の時から、この星たちを見るのが好きだった。
(明日は1限からか……)
ふと、現実を思い出す。
顔を少し歪め、明日の用意をしようと。
そして目を開けようと。
したのだけど………
「目を開けちゃ、だめだよ!」
誰の声だろう。
「もし、もしも、開けてしまったら………」
とても、懐かしい声な、気がする。
僕は思い出そうと、目を閉じたまま眉間にしわを寄せる。
誰だっただろうか、この、声………




