ドギマギ時々バカップル?
ある意味で閲覧注意。そして半分突貫クオリティ。
ユーリside
「「・・・」」
「・・・当夜さん、ユーリどうしたんです?あとこの人も・・・」
「・・・いや、まぁ色々あってな・・・」
俺は今真朝と当夜さんと今さっき合流した真由と昼飯ついでに歓迎会をしているんだが・・・
当夜さんなんで真朝と隣の席にしたんだ!ものすごく気まずい!一応当夜さんは何があったかは真由に言ってはいないが、顔が引きつってるから逆に怪しまれてる!
真朝もたまーに此方をちらっと見て恥ずかしそうにまた俯く。つまりはさっきと同じ状態。
「まぁ・・・なんだ。とりあえずは真朝、アガスティーアにようこそだな」
「え?あ、うん、こんにちは!?」
めっちゃ声きょどってますがな。
「えーと、彼女が例の?」
「あ?おう。井鷹 真朝。俺の一個下の妹だ」
「初めまして、真朝です〜」
そうか、真由は初めましてだったな・・・ん?
「当夜さん、今なんて?」
「あ?俺の妹・・・」
「いや、その前・・・」
「一個下か?」
・・・あれ、当夜さん、て確か俺の二個上だったよな。・・・てことは・・・
「真朝俺より年上だったのか!?」
「え!?ユーリ何歳!?」
「20歳!」
「本当だ!私21!同い年だと思った!」
さっきの気まずい空気は何処へやら。年の話でお互いテンションが元に戻った。
「・・・あー、絶対そんな反応すると思ってたわ」
「・・・魔狩の同期、て同い年とは限らないんですね・・・」
「俺らみたいに学生から魔狩だった輩は兎も角、社会人から魔狩になったらそうだな」
「でもユーリ、そこまで驚かなくても・・・」
「え、あ、そ、そうだな・・・」
「まぁ、真朝が実年齢より年下に見られるのはいつもの事だがな」
「え、ちょっとお兄ちゃんそれどういうこと!?」
「いやどう考えても性格とか行動とかその他諸々・・・」
「ひどい!そんなことないよ!ねぇユーリ!」
「そこで俺に振るの!?」
「そうだよねユーリ!?」
「・・・あー・・・」
「何か言ってよぉぉお!」
「あ〜揺らさないでぇ〜・・・」
腕掴んで揺らさないでください・・・てかそのあたりなんじゃ、年下に見られる所以・・・
「・・・お前ら本当に今日初めて会ったのか?」
「「そうだよ(ですが)?」」
「・・・息ピッタリだし」
さっき(前話)俺らも疑問に思ってました。
「俺から見たら初々しいカップルにしか見えねぇぞ」
「「ブフゥウ!?」」
当夜さぁぁぁあん!?何油溜まりに火のついたマッチを放り投げるような発言するの!?
「「そ、そんなことないよね(よな)!!・・・あ」」
「・・・当夜さん、二人の息ピッタリですね・・・」
「・・・さて、二人とも、弁明は?」
「だって!流石に初めて会った人といきなり恋人になるのはあれだよ!?確かにユーリカッコイイけど!」
「いや流石に会って半日も経ってない人といきなり付き合う、てことはないでしょうよ!真朝可愛いけど!」
なお、この時真朝と俺はほぼ同タイミングで喋った。
「・・・か、可愛い///」
「・・・カッコイイは流石に照れるな・・・」
「もうお前ら付き合っちまえ」
机に突き伏せながら当夜さんは嘆いた。
「・・・えーと・・・」
そして真由は若干おいてけぼりだった。ごめん。
あれから昼食を済ませた俺たちは恥ずかしさのあまり若干逃げ気味に自室に戻った。
「・・・カップル、ねぇ・・・」
真朝に抱きつかれたときの周りの人もそんな風に思って・・・いただろうな。恨めしそうに壁殴ってる人いたし。
ピンポーン
なんて考えてたら呼び鈴がなった。
「はーい」
ガラッ
「・・・あ」
「・・・えーと、今大丈夫かな?」
呼び主は真朝だった。・・・まぁ、開ける直前にそんな気がした。
「ど、どうぞ」
「お邪魔しまーす・・・」
二人で部屋の真ん中に座り込む。
「・・・えーと、その、さっきはごめんね?その・・・餡子の騒動のこと」
「・・・それってどっちかというと俺が謝るほうじゃ・・・」
「いやまぁ、原因は私だし・・・」
なんかまた気まずい空気に・・・いま待て、今日何回めだこれ。
「・・・ねぇ、お兄ちゃんに言われたこと、気にしてる?」
「カップルのことか?・・・まぁ、正直さっきまでそのこと考えてた」
「・・・私も」
「・・・当夜さんの冗談・・・とかじゃないよな、絶対」
「お兄ちゃんあれでも嘘つくのド下手なんだよ?顔にすぐ出る、て本人が言ってるし」
「・・・あー、確かに」
さっきの真由との応対とかな・・・
「・・・ねぇ、その・・・ユーリは私みたいな人と付き合うのは・・・嫌?」
「嫌なもんか。ただ、その・・・なんだ」
「なぁに?」
「・・・昔から好きな人とかできたことなかったし、こういう時どう言えばいいとかどうしたらいいとか全く分からないんだ」
「んー、私も親族以外の異性と話したことは殆どないからなぁ・・・」
「え、そうなの?」
「うん、その・・・私の赤い目を怖がっちゃって」
「・・・」
「女友達は沢山できたんだけどね〜・・・だからユーリと初めて会って話して、友達になれて、すっごく嬉しかったな。・・・それでちょっとテンションが上がっちゃったけど」
「赤い目、ねぇ・・・そんなに怖いか?寧ろ綺麗なんだがなぁ」
「自然のレッドアイはかなり珍しいんだよ?だから余計に怖がられるの・・・綺麗、て言われたのも初めてだな」
「あれ、そうなのか?てっきり当夜さんも言ってるかと・・・」
「お兄ちゃんも同じレッドアイだったからかな・・・そこは分からないけどね」
「・・・俺結構真朝の初めてになってるんだな」
「そうだよ?男友達になったことも、私のレッドアイを綺麗、て言ってくれたことも・・・好きになったことも、ね?」
そういうと真朝は俺の腕にしがみついた。
「・・・ユーリ、もしよかったら・・・その・・・私と、付き合って、くれませんか・・・?」
「・・・真朝、その・・・ちょっと言いづらいんだが・・・」
「・・・」
「・・・よくよく考えてみたらお互いすでに告白してる」
「あ、あれ?そうだっけ?」
「真朝さっき私と付き合うのは嫌?て聞いたろ?そして俺、嫌なもんか、て言ったろ?言い換えれば普通に告白だよなこれ・・・」
「・・・あ、あはは・・・ほんとだね・・・なんだったんだろ今の告白・・・」
「いや、でも改めて真朝の気持ちを知ったんだ。俺も答えなきゃな」
俺はそっと真朝の手を握る。
「俺でよければ・・・よろしくお願いします」
「ユーリ・・・うん、よろしく!」
よろしく、と言うや否やいつも通りの何時ぞやみたく華やかな笑顔で抱きついてきた。だが今度は俺も抱きしめ返す。
「・・・ユーリ」
「ん?どうした?」
チュッ
「・・・え?」
「えへへ、正式に恋人同士なったんだし、キスくらいしても誰にも文句言われないよね?」
「あ、そ、そうだな・・・」
「あ、照れてる照れてるー♪」
「真朝だってさっきまで照れてたくせに・・・」
「な、ナンノコトカナー」
チュッ
「・・・ふぇ?」
「仕返し。恋人同士なら文句なしなんだろ?」
「あー、言ったなー!このこのー!」
その後も夕食の時間になるまでずっと取っ組み合いながらイチャついた。もう恥ずかしくないぞ。なんというか一周回ってこれが当たり前のように感じてきた。
「ユーリ、ユーリ」
「どうした真朝?」
「だーいすき♪」
「俺も大好き」
チュッ
「・・・どうしよう、ユーリを訓練に呼びたいんだが物凄く入り辛い」
「・・・甘い、物凄く甘いです、あの空間・・・」
「・・・ブラックコーヒー持ってきて正解だったろ?」
「はい・・・当夜さんは大丈夫なんですか・・・?」
「・・・慣れてる」
「・・・え?」
「俺は知ってるんだ・・・この二人以上に甘い空間を作り出すバカップルを・・・」
「・・・私大丈夫ですかね・・・」
「・・・今から耐性つけるしかねぇな・・・しかしあの二人、外にそこそこ聞こえてること気づいて・・・ねぇだろうな、うん・・・」